-
マザーズ上場企業が副業人材にマネージャーを任せた理由とは?
2002年に設立され、2018年に東証マザーズ上場を果たした株式会社ライトアップは、「全国、すべ…
2019.11.08
2020.10.30
「情報の保存や共有、探索をまるで息をするかのように自然に行えるようにすること」をビジョンに掲げ、個人からチーム、企業まで、あらゆる人々が使えるWebサービスを展開しているNota,Inc.(以下、Nota)
新サービスのマーケティングチームを立ち上げたものの、なにから手をつけていいのかわからない状態…マーケティングのプロを採用するにあたり、白羽の矢が立ったのがシューマツワーカーでした。
今回はマーケティングと採用部門の責任者である郷津さんにイベントにご登壇いただき、副業社員を導入した経緯や成果などをお伺いしました。
Nota,Inc.
2007年シリコンバレーにて設立。開発拠点を京都に構える。150カ国以上1,000万ユーザーが使うスクリーンショット共有ツール”Gyazo(ギャゾー)”、リモートワークに適した知識共有ノート”Scrapbox(スクラップボックス)”を開発。2019年、慶應義塾大学増井教授の研究をもとに検索に特化したFAQ作成システム”Helpfeel(ヘルプフィール)”をリリース。創業時から従業員全員がリモートワークを行っており、社員の多様な働き方にも対応している。
Contents
司会者 瀬川さん(以下、瀬川):
本日はシューマツワーカーの副業社員を導入されたNotaの郷津さん、副業社員の村川さん、シューマツワーカーの星さんにお話をお聞きしたいと思います。 早速ですが、まずは郷津さんの現在のお仕事や役割についてお聞かせください。
Nota 郷津さん(以下、郷津):
ファッションアプリを運営する会社やプログラマ向けの情報共有サービスを運用する会社で働いていました。 現職のNotaでは「よくある質問(FAQ)ページ」を簡単につくれる “Helpfeel” のマーケティングと採用責任者をやっています。
副業社員 村川さん(以下、村川):
現在はユニバーサルデザインやバリアフリーのコンサルティング会社にフルタイムで勤めながら、Notaで週に1〜2日くらい稼働しています。
瀬川:
郷津さん、シューマツワーカーの導入背景を教えていただけますか?
郷津:
新サービスの立ち上げを機にBtoB向けのマーケティングが必要になり、チーム作りをすることになって。ただ、正社員を採用するのはコスト的に難しかったんです。 シューマツワーカーは専門スキルを持った優秀な人材に副業をお願いできるという点に魅力を感じました。
もうひとつは、スピードアップできるところですね。自分が日中仕事して、夜は誰かにバトンタッチして。次の日の朝起きたら仕事が進んでいて…ということができれば、プロジェクトを倍々速で進めることができますよね。この点でも副業で入っていただくのは理想的だと思いました。もちろん、労働条件がマッチした前提です。深夜に無理して働けという意味ではありません。
瀬川:
業務委託人材を紹介してくれる会社はたくさんありますが、シューマツワーカーに依頼する決め手となったのはどんな理由なのでしょうか?
郷津:
ひとつは、法人経由で依頼をしたほうが良いと思っていたこと。
自社では獲得が難しい優秀な人材にリーチできることはもちろん、面接の準備や契約もすべてサポートしてくれる。必要な情報はすぐに教えてくれる。候補者のケアも適切に行ってくれる…と、副業マッチングの実績とナレッジのあるシューマツワーカーにやりとりや契約時に間に入ってもらうことで、トラブルもなくスムーズに進められます。
ふだんは業務で忙しいので、人材を見つけたりアプローチしたりといったことで消耗しなくて済むというのが、私としてはかなりありがたかったです。
現在、3名の副業社員に来ていただいていますが、1回契約をすれば人事・総務的なやり取りをする必要がないのは大きな魅力ですね。
もうひとつは、カスタマーサクセスの存在です。
「なんかこれちょっと聞きたいな」とか「この期間、ちょっと休みたいんだけど」とか、気軽に聞いたりお願いしたりできる相手がいるというのは、企業にとっても、副業社員にとっても心の負担が軽くなると思うんです。それがないと、お互い直接交渉しないといけなくなってしまいますから。
シューマツワーカー 星(以下、星):
カスタマーサクセスは、シューマツワーカーが力を入れているポイントですね。
マッチングをするだけであれば、さまざまなプラットフォームで可能です。ですが実は、大切なのはマッチングをした後です。シューマツワーカーではクライアントに専任のカスタマーサクセスの担当者をつけています。こうすることでお問い合わせをいただくたびにお悩みを解決していくことができ、副業社員を上手に活用していただけるようになると考えています。
ただマッチングをして終わりではなく、副業社員に活躍していただくことによってクライアントの課題解決にまでコミットするチームというわけです。
郷津:
経験上、リファラル採用を除き、シューマツワーカーのような企業に間に入っていただかないで業務委託や副業の方を採用すると、途中で上手くいかなくなってしまうことが多いんです。お互いにほどよい緊張感を持って仕事を依頼できるのが、成功のポイントなのではと思っています。
星:
実は副業社員にもコンシェルジュが専任で1名ついています。クライアントに直接伝えにくいことや、副業における悩み、税務面の疑問などがあれば、コンシェルジュにいつでも相談できるような仕組みにしています。
政府の後押しもあって副業は一気に流行の兆しを見せていますが、「初めて副業をやる」という方が多いのが現状です。しかも会社に就職するのと違い、副業は基本的に一人です。そのなかで心細いと感じることもあるでしょうし、わからないことを聞きにくいという方が多いと思うんです。そういった方々の後押しやサポートをするのがコンシェルジュの役割ですね。
瀬川:
村川さん、コンシェルジュの存在はいかがですか?
村川:
4月から副業社員として仕事をスタートしたのですが、1カ月ほど経ったころに振り返りの面談(経過面談:稼働スタートしてから1ヶ月から1ヶ月半ほどを目安にシューマツワーカーのサポートの一環として実施している面談のこと)があって。悩みの解決をしていただけるので、非常にありがたかったです。
瀬川:
村川さんにはどのような仕事を依頼しているのでしょうか。
郷津:
さきほどお話したとおり、新サービスのマーケティングチームを立ち上げて、まずはコンテンツマーケティングに注力しようということになりました。
本当にゼロからの状態でしたので、村川さんに課題ごと相談して、一緒にスケジュールを調整して、これからやることを決めていきました。
例えば「ゴールとしてはこういうことをやりたい」ということをお伝えすると、村川さんから「だったらこういう順番で」とか「こういうスキームで」という提案をいただけるので、そこから細かくタスクに落とし込んでいきます。
お願いしている業務は多岐に渡っていて、現在は3名の方にMAツールの設定からSNS広告、ホワイトペーパーやブログ作成までお任せしています。
業務のやりとりは基本的にSlackでのテキストベースで行い、定期的にオンラインミーティングをしています。ですがあくまでミーティングはチェックポイントというか、コミュニケーション(会話)する場として設けていたという感じですね。
瀬川:
仕事を依頼してみてどうでしたか?
郷津:
成果は明確に出ていて、コンテンツマーケティングを始めてから新規のリード獲得数が約7倍になりました。これも村川さんの貢献によるところがかなり大きいです。
瀬川:
それは嬉しいですね!
星:
僕も嬉しいです!
郷津:
7倍って、記事のタイトルにできそうですね!
瀬川:
こんな成果を見せられたら問い合わせも増えそうですね。少し話が変わるのですが、コロナになって副業社員のニーズは増えているんですか?
星:
業界によりますね。特にコロナ以降はEC事業者からのニーズが増えていて、たとえば直近では地方の酒造メーカーからのお問い合わせがありました。
酒造メーカーは、酒蔵見学ツアーや実店舗販売の売り上げが半数以上を占めるらしいのですが、コロナの影響でそれらがなくなってしまったそうです。
そこで「ECをやらなくちゃいけない」となる。ただ、ECサイト自体はあるもののマーケターがいない。酒蔵は地方にあることが多く、専門職の採用が簡単にできないんですよね。このような背景から、弊社にお声がけいただけるケースが増えてきました。
瀬川:
今後ますますお問い合わせが増えそうですね。郷津さん、村川さん、星さん、今日は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!