3年間で318件の受託開発!エンジニアやデザイナーが活躍できる”コミュニティ”の構想とは|株式会社blue様

大阪に拠点を置くフルリモートワークのデザイン・システム開発企業、株式会社blue様。新しいエンターテインメントを提供する新サービス「VOTE」を今年7月にリリースしたばかりのblue様は、正社員5名 + エンジニアやデザイナーの業務委託メンバーが約100名という体制で、3年弱で318件の受託開発の実績を持つ注目企業です。

初の自社プロダクトの開発について、エンジニアやデザイナーの働き方や報酬構造を是正するコミュニティとチーム作りの構想について、業務委託メンバーの多いチームでフルリモートワークでプロジェクト遂行していく秘訣についてなど、幅広く伺ったインタビューです。 

後編では、高い実績を誇る受託開発やコミュニティ構想について伺っています!

この記事はインタビュー後編です。前編はこちら[URL]

3年弱で318件のプロジェクト受注した実績と、初の自社プロダクト開発

ー あらためて、blue様の事業について教えてください。

吉永 私たちblueは大阪に拠点を置いているんですが、完全なリモートワークを採用している会社です。シューマツワーカー経由の方も含め、100名程度のデザイナーやエンジニアが関わってくれています。地域としては3割くらいは東京、6割が関西、1割がそれ以外の地域です。

2019年創業で現在5期目、主事業は受託開発です。この5年間、平均して年間売上290%UPで成長しています。無名の会社なのにこんなに多くの案件のご相談をいただいて、嬉しい限りです。

受託開発は、2020年夏にスタートして2023年3月現在で318件の案件を扱ってきました。

ー すごいですね!

吉永 いくつか代表例をご紹介すると、大手製薬会社サイトのリニューアルのデザインから実装までというプロジェクト、大手銀行のスマートフォン(Android版)アプリのUI実装プロジェクト、医師向けサービスの実装プロジェクト、大手素材メーカーのWebアプリの制作の要件定義とベンダー選定のプロジェクト、大手通信会社のキャリアインフラのネットワークのセキュリティ実装プロジェクト、などなど。

業種も業界も、お受けする開発やデザインのフェーズも異なる、多岐にわたるプロジェクトをお引き受けしてきました。共通するところは、大手企業がクライアントということです。

一方、自社プロダクトをいつか持ちたいという希望も持っていました。7月にリリースしたWebアプリが初めての自社プロダクトです。

ー 前半で伺った「VOTE」ですね。受託開発企業としてだけでなく、IT事業会社としても事業を始められたということですね。

毎年290%の成長の受託事業をスタートしたきっかけ

ー 既存事業の方では、毎年290%の成長というのが驚異的です。どうしてこの数字が実現できるんでしょうか?

吉永 もともとblueを立ち上げる前は、フリーの営業マンとして働いていました。複数の東京圏のスタートアップの、関西圏での営業代行を担当していたんです。

実はシューマツワーカーとの出会いも、このフリーランス時代に、シューマツワーカーの営業代行をしていたことがきっかけなんです。COOの星さんと一緒に働いていました。

当時から営業先のお客様企業との関係ができていて、独立したときに、「独立しましたので案件をご紹介ください」と、挨拶していたんです。そこから案件のご相談をいただくようになり、徐々に引き合いが増えていって、気づいたら、その結果が先ほどの成長率や案件実績になっていました。

ー 「気づいたらこの結果」というのは、すごいことですね。

吉永 先ほどご紹介した製薬会社さんの事例は、こうしたきっかけでご紹介いただきました。製薬会社さんから依頼されていた、LPのデザインに急ぎで対応しなくてはならない、という開発企業からの相談でした。

このプロジェクトを手がける途中で、大手エンタテインメント企業のデザイナーさんとつながりができまして、副業でお手伝いいただけることになりました。その副業メンバーが、やはり本業で活躍している方ですから非常にスキルがあって、好評で、そのうちに本サイトの改修プロジェクトに発展したんです。

他の案件も同じように展開していった経緯があります。ビジネスモデルがはじめにあって事業展開しているわけではなく、一つ一つの案件に向き合っている中で、次々と案件が増えていきました。

正社員5名とエンジニア・デザイナーの業務委託メンバー100人

ー 案件が増えていくと、今度はエンジニアやデザイナーが必要になっていきます。そこはどう対応されていますか。

吉永 blueは、100人くらいで組織しているというお話をしましたが、実は正社員は5名だけなんです。正社員メンバーにはPM(プロジェクトマネージャー)などがいて、業務委託などのパートナーとして、デザイナーやエンジニアがいます。

この形も結果的にできていったんです。以前からのネットワークで、独立した優秀なエンジニアさん・デザイナーさんとの関わりがあったんですが、そういう方をクライアント企業におつなぎする形で案件を成立させていくうちに、成果が実績となり、実績が評価され、評判を呼ぶようになったんです。

そうして、ご紹介だけで案件を増やしていった結果、290%成長を達成していました。

ー よくシステム開発の企業様では、案件と人材のバランスをとるのが難しいというお話を聞きます。

吉永 開発の実装・デザインを担当してくださるパートナーさんたちは、外部パートナーとして案件ごとの契約になるので、「常に稼働数を確保する」ことも、「常に案件を確保する」ことも必要でない体制だったことは幸いしているかもしれません。

案件のあるときにパートナーさんにお声がけさせていただき、パートナーさんのリソースがある場合には案件を受けていただく、というプロセスです。ですから逆に、リソース確保のために案件をやり込むということもありません。

ー 案件の依頼が来てからのステップを教えていただけますか?

吉永 まずクライアント企業から案件のご依頼をいただくと、弊社所属のPMが、要件やご希望をヒアリングして、案件定義をスタートします。その仕様・要件であれば、パートナーの中でどなたをアサインするとよさそうかを検討し、そこからお声がけを開始します。そしてパートナーの方の回答をもらって、チームを組成していき、実装に向かってプロジェクトを立ち上げていきます

そういう繰り返しで、だいたいいつも30くらいのプロジェクトがまわっている状態です。

ー その中で、シューマツワーカー経由で副業メンバーが入っているケースもありますよね。

吉永 はい。副業メンバーは、「VOTE」の開発にも、受託開発にも携わっている方がいます。

ー こうした場に副業メンバーを採用していくメリットはなんですか?

吉永 副業メンバーはふつうに正社員採用では来てもらえないレベルの人に来てもらえる、というのが大きなメリットです。大手企業に務めるエンジニアやデザイナーなど、普通には知り合えないし、その本業を辞めてまで入社してもらうというのは難しい話です。ですが、副業という形ならご本人たちにもチャンスにもなるし、メリットになる。

そしてそういう実績のある方たちはやはり良い仕事をしてくださいます。

「コミュニティで仕事を受ける」という理想

ー 今後のblue様の組織運営は、どのように考えておられますか?

吉永 組織としては、正社員をやみくもに増やしていきたいということはないんです。

案件の受け方については、前半でも少し触れましたが「コミュニティで案件を受ける」というのが理想であり、現在のblueの方向性に最も近い言い方だと思っています。コミュニティに開発案件を投げかけてもらい、それに対してコミュニティ内でチームを組成して対応していくという考え方での、仕事の受け方です。

ー 「コミュニティで仕事を受ける」という理想像について、もう少し聞かせていただけますか。

吉永 blueというエンジニアやデザイナーがゆるやかに所属するコミュニティがあって、このコミュニティにいれば、仕事(案件)もあるし、人も探せるし、お金も稼げるし、投資もできる、というのが最終的な理想形と考えています。

具体的には、こんな未来です。

blueというところにクライアント企業からの案件が来ると、blueの案件リストに掲載されていく。そしてデザイナーさんやエンジニアさんは、blueというコミュニティに入ると自分にピッタリと合いそうな案件を探すことができ、「これをやりたいです」と手を挙げることができる。

一方、クライアント企業としては、例えばblueに向けては、「こういうことが実現できるチームが欲しい」というリクエストもできる。blue内でチームが組成されたり、blueのコミュニティ内にいるエンジニアやデザイナーにコーディネーターとしてblueがお声がけしてチームを作っていったり。それがクライアント企業にとって商品ローンチにつながったり、急成長につながったりする。

さらに、VCも、個々のスタートアップに投資するのではなくて、blueというコミュニティに投資することで低いリスクでリターンを得られるような仕組み、投資ボックスのような仕組みができたら面白いんじゃないか。そういうことも考えています。

ー かなり多面的なコミュニティ像ですね。

吉永 ただ、今の課題としては、そのコミュニティをどのように明確にしていくのか、どのように形成していくのかについて、明確な指針がまだ見えてきていないことです。コミュニティの軸とするのは、ミッションなのか、カルチャーなのか、会社の方針なのか。そこを作っていかなくてはならない、というのが今社内で議論していることでもあります。

エンジニアやデザイナーの直面する構造的な問題を解決していくコミュニティへ

ー 実現していけば、エンジニアやデザイナーなどの個人にとって、コミュニティに参加するメリットがとても大きくなりそうですね。

吉永 そうしていきたいと思っています。仕事面のメリットもですが、同時に、エンジニア自身も勉強し合えるし、教育し合える、そういう場所でもあるようなコミュニティが育っていけばいいなと思っています。blueとしてはそのコミュニティを運営する会社としてやっていきたいです。

特に、コミュニティとしては、リモートワークをメインとした働き方になっていくと考えていて、具体的にイメージしている像もあります。ホームページの制作などで活用されることの多い、WordPressというサービスがありますよね。WordPressを開発している会社はリモートワークオンリーで、オフィスのない会社なんです。WordPressというプロダクト自体もプラグインが豊富に集まって、寄せ集まってどんどん成長・拡大していくようなプロダクトでもあります。WordPressのありかたは、一つの理想の形です。

ー なるほど。

吉永 もう一点。コミュニティで案件を回していくという理想が実現していくと、業界の慣習である「中抜き」がなくなるという社会的なメリットもあります。

従来、クライアント企業のWeb開発や制作は、まず大手広告代理店などが受注し、その後、大手広告代理店から中小規模のシステム制作会社などへ下請けに出されるというのが、システム開発案件の慣例的な流れでした。実はこのとき、広告代理店から下請企業が受け取る受託費は、当初クライアント企業が発注した金額とは桁が異なるほど違うんです。つまり、そこで「中抜き」されるわけなんです。

実際に手を動かして開発したり制作したりしているにも関わらず、下請企業で働くエンジニアやデザイナーの給料は、その生産的な価値に対して非常に低くなる構造になっているというわけです。”Working poor(多く労働する一方で経済的には貧しい状態)”が続いてしまうんです。

もちろんblueも、見方によっては「中抜き」をしている立場ですが、でも非常にフェアな報酬体系を作り上げています。コミュニティがあれば、中抜きなしで受発注ができますから、エンジニアやデザイナーがしっかりと経済的な還元を受けることができるんです。

細かな気遣いができる人が集まれば、全員リモートワークもうまくいく

ー コミュニティの話と通じるかもしれないのですが、リモートワークを基本とされていますよね。リモートワークで組織を大きくしていく秘訣はありますか。

吉永 もちろん私たちも悩みながら進めているところではあるんですが、今のところうまくいっているのは、集まってくれている人たちの特質によるところが大きいのかなと思っています。

まず、blueは新卒採用・未経験採用をやっていないです。もともとしっかりと自走できるメンバーが入ってくれているために、リモートワークで成り立っている可能性はあります。一から教えて育成しなくてはならないメンバーがタスクを待っているーーという状態だったら、フルリモートワークは難しいのかもしれないと思っています。

それから、一緒に仕事をする人たちについて、スキルがあることは前提なんですが、「失礼がない人たち」という基準は大事にしています。

正社員メンバーも業務委託メンバーも同様で、リモートワークだからこそ細かな気遣いができることが大切だなと思っています。たとえばチャットで送る文面でも、「お願いします」でなく「お願いいたします」と書けるかどうか、など。

つまり、相手にとって不快のないようにコミュニケーションできることです。チーム内、コミュニティ内においてもそうですし、お客様に対しても良い印象を与えませんから。テキストコミュニケーションがうまい人、というのは重視しています。

ー 採用時点で気をつけていらっしゃるんですね。

吉永 そうですね。考えてみるとblue立ち上げにあたっても、独立前からつながりのある方の中で、スキルもあるし印象も良い、という方にお声がけしていました。

シューマツワーカーからも11名の方が入っていただいていますが、そういう気遣いのある方とは長くお付き合いできていたり、良い仕事ができています。それに、シューマツワーカーの担当者にも、スキルだけでなく気遣いなどの対人スキルも重視していることを伝え、そういう方をマッチングしていただけるようにお願いしています。

こういう細かな気遣いを重視するところは、私自身が”関西の商人(あきんど)”だということに根差しているのかもしれません。

でも、そういう”商人”としての志や意識が必要なのは、エンジニアもデザイナーも一緒だと思っています。本当に自分の好きなことをやりたいというのはアーティストです。アーティストならば「買いたい人に買ってもらう」でいいのです。でもそうではなくて、あくまで商業エンジニアだし、商業デザイナーなわけです。私は商人だし。だからそういう基本的な気遣いができる人とやっていきたいんです。

ー ありがとうございました! 

後編をお読みいただきありがとうございます!前編はこちら
https://shuuumatu-worker.jp/journal/interview/blue1/

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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