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【採用トレンド最前線】最重要ターゲットは「潜在層」。タッチポイント作りから訴求まで攻めの心を持った採用人事活動とは
本記事はBtoB一括見積もりサービス「アイミツ」を運営している株式会社ユニラボと日本最大級の副業マッチングサービス「シューマツワーカー」を運営している株式会社シューマツワーカーの共催ウェビナーのレポートです。
2022.10.05
2019.07.18
SaaS比較サイトやインサイドセールス支援サービスをはじめとした、インターネットテクノロジーの普及支援を幅広く事業展開をされているスマートキャンプ株式会社。
同社は、2017年から「シューマツワーカー」を導入。現在もエンジニアやデザイナー、マーケターなど幅広い職種の副業社員を採用し続けています。副業社員の活用術について、取締役・林詩音様に詳しく伺いました。
スマートキャンプ株式会社
2014年6月に創業。「Small Company, Big Business」をビジョン、「テクノロジーで社会の非効率を無くす」をミッションとしてBtoBマーケティング領域を中心にサービスを展開している。主なサービスとして、SaaS比較サイト「ボクシル」、インサイドセールスのコンサルティング・アウトソーシングサービス「ベイルズ」を運営。
Contents
――「シューマツワーカー」の第一印象はいかがでしたか?
時代に則したサービスだと思いました。最初は正直ピンときてなかったんですけど、詳しくお話を聞いたらおもしろそうだなと。
弊社は「Small Company, Big Business」というビジョンのもと少人数で運営しておりリソース不足を感じることが多く。そこを補ってくれるサービスであれば利用したいと以前から思っていて。
採用するかどうかは紹介してくれる人次第だと考えていましたが、いきなりとても良い方を紹介していただいたので、即採用する流れになりました。
――実際に導入した背景を教えてください。
リスティング広告を強化するため、LP作りに力を入れたいと考えていました。しかし、エンジニアのリソースはあったのですが、デザイナーのほうが他の案件で手がいっぱいになってしまっていて。そこがボトルネックになってなかなかうまく進められずにいたんです。
外注で作ろうか悩んでいるタイミングで、シューマツワーカーさんにとても優秀なデザイナーさんをご紹介いただきました。実際にいっしょに仕事をしてみると社内でも「めっちゃいい!」という声が上がり、現在まで利用するに至ります。今までデザイナーをはじめ、エンジニアやマーケター、営業のコンサルなど累計13名の副業社員を採用しました。
気軽にはじめられる料金体系も魅力のひとつですよね。シューマツワーカーが派遣してくださる方が通常のSESでは見つけられないくらい優秀な方が多い印象で、同じレベルの人をSESで雇ったらコストは倍になるだろうと感じています。
――「副業」や「リモートワーク」という働き方はどう捉えられましたか?
弊社では、「Beyond(ビヨンド)」というメディアで働き方改革について取り上げていたり、働き方改革の一環で、水曜日は社員にリモートワークを推奨していたりと、多様な働き方を提案しています。ですので、副業やリモートワークは弊社の取り組みにマッチしているな、と思いました。
――副業社員を採用する際、どのような点に気をつけていますか?
ちゃんと自走してくれる人かどうかですね。あとは“社員にはないスキルを持っているか”や“社員が持っている能力よりも高いものを持っているか”なども見ています。
――人間性というか、空気感なども見ているのでしょうか?
空気感は非常に大事にしています。正社員でもそうですが、相性が良いかどうかで仕事の生産性に大きな差がでると感じています。弊社メンバーと合うかどうかは、最も重視しているポイントかもしれません。
だから、“人間的にいい人でかつ総合力が高い”というのを採用基準にしていますね。弊社の場合、お任せする業務が多岐にわたりますし、細かい指示までしきれないことも多いです。そんな中で正しく空気を読んで業務を進めてくれる方を求めています。
仕事を請け負う側としては裁量をもって主体的に業務ができるので、決まった仕事を決まったようにこなす仕事と比較して楽しいはずだと思っており、はまればWin-Winだと思います。
――逆にこういう人はNGというチェック項目はありますか?
能力が高くても指示待ちの方は弊社とは相性が悪いかもしれません。ただそのあたりを分かった上でシューマツワーカーさんがご紹介をくださるので、ご紹介いただいたらすぐに採用するケースがほとんどです。
1ヶ月からの短期契約なので、気軽に利用できるのもうれしいポイントです。
今のところそういった例はありませんが、もしどうしてもマッチしなかったらシューマツワーカーさんにサポートに入ってもらって業務調整や面談をしたり、ほかの副業社員をアサインしてもらうこともできますしね。
――副業社員とはどのようにコミュニケーションをとっていますか?
基本的にSlackでコミュニケーションをとっていて、週に一度、定例ミーティングを開催しています。出社していただくこともありますが、副業社員の方には本業もあるのでテレカンで行う場合もあります。
――コミュニケーションや関係を築くのに大変だったことはありますか?
自走できる人を採用しているので、どちらかというと向こう側から提案してくれることがあります。こちらの指示が足りなかったら「こういうことですか?」「こうしませんか?」と連絡してくれるので、あんまりコミュニケーションには困らないですね。
自走できる方をうまく採用することで、マネジメントコストがかからない点は、シューマツワーカーの大きなメリットだと感じています。
――副業社員にはどのような業務を任せていますか?
デザイナーには、サービスのデザインやLPを作ってもらっています。エンジニアには、新規機能の開発やインフラの整備をお願いしています。
営業では外部顧問のような形でお手伝い頂いている方がいます。週1で訪問していただき、組織づくりから戦略まで、弊社の複数のメンバーが幅広く相談させていただいています。
マーケティングでいえば、CRM、SNS運用、アフィリエイト施策、ログやユーザー分析等、様々な分野で幅広くお力添えいただいてます。こちらが目標を伝えるとその実現のための具体的な戦略を考え実行してくださる方が殆どで、シューマツワーカーからなるマーケチームが出来上がっているような感覚もあります。
マーケは幅が広く、それぞれで深い知識が必要な事が多いので、外部の優秀な方々のお力添えをいただけるのは非常に有り難いです。情シスをお願いしている人もおり、職種や業務は多岐に渡っていますね。
――副業社員に対する社員の方の印象はいかがでしょうか。
非常に活躍してくださっている方が多いので、印象は非常にいいと思います。私もそうですが、副業社員を頼りにしているメンバーも多いです。特定領域において社員よりも優れた人ばかり採用しているので、社員が優良な学びを得られることも多く、モチベーション向上にもつながっています。
弊社には毎月100名を超える応募がきますが、採用率は1%程です。「Small Company, Big Business」のビジョンを貫いていくためにこの採用基準はキープしていきたいと思っていますが、少人数の悩みはどうしても足りないスキルセットが発生することです。副業社員の力を借りて今後もそういう隙間を補っていけたらと思っています。
(取材、文:橋本岬、写真:滝梓)