エンジニア採用難の突破口は「副業人材」の活用!データサイエンス・スタートアップの副業人材活用例|株式会社シンカー様

2017年に創業し、データマーケティング事業とAIソリューション事業を手がける株式会社シンカー(THINKER)様。数々の大手企業を顧客に、データサイエンスによるマーケティングコンサルティングで成果を上げています。

「データサイエンスにまじめ」で「成果にこだわる」カルチャーのスタートアップで、エンジニア採用難に立ち向かう採用戦略の一つが”副業人材の活用”

今回は、ご自身も “フリーランス”から正社員として入社したリード・エンジニアの山中 知也様に、副業エンジニアをシューマツワーカー経由で見つけるメリット、即戦力としての副業エンジニアの魅力を語っていただきました!

採用が難しい高スキルエンジニア。即戦力を求める中で

ーーシンカー様は、データサイエンスで企業のマーケティングを改善し、事業成長を支援するサービスを主に提供されています。組織はどのような構成なのでしょうか。

組織はデータマーケティング事業部が中心となっていて、その中に、データの取り込みや外部出力のための環境構築を主に提供するエンジニアチーム集まったデータを分析するデータサイエンティストのチームがあります。それから分析結果をtableauやPowerBIのダッシュボードなどでお客様にリアルタイムで見えるものを作り、レポートしていく分析チーム(BIチーム)。Google広告やFacebook広告などのオンライン広告の運用に対応する広告チームがあります

それらのチームが実行部隊として協調しながら動いています。広告チームでは、お客様の広告出稿を任されて、施策を実施したりもしています。大体、それぞれのチームにプロパーの社員が3〜4人程度全社でも20名程度なんです。

ーー事業の大きさに対して、少数精鋭のチームなんですね。さらに、データサイエンティストやエンジニアなどのチームも抱えていらっしゃいますが、いずれも採用の難易度の高い職種ですね。採用活動はどのようにされていますか。

大手採用媒体を使っています。CEOが中心となって、バックオフィスメンバーがアシスタントとして採用活動を行っている状況です。

ーーデータサイエンティストなどの採用は非常に難易度が高いかと思うのですが、採用媒体を利用して、うまくいきますか?

いえ・・・正直なところ、採用媒体経由ではエンジニアとデータサイエンティストの採用は難しいです。採用媒体を利用して採用が成功するのは、広告運用マーケターや、BIチームの人材などに限られています。

未経験者でもやる気のある方はエンジニアとして採用して育てるということもしていますが、経験者やスキルフルな即戦力人材は難しいという印象です。

ーースキルを持っている人材の採用はどうしていますか?

そういった方の採用は、なかなかうまくいきません・・。それが、シューマツワーカーにお願いしている理由です!

ーーそうなのですね! もともとシューマツワーカーをお知りになったきっかけはなんだったのでしょうか?

IT系の展示会へ出向いたときがあったんですが、その際に、偶然シューマツワーカーのブースで話を聞いたのがきっかけです。「本業もある傍らで働いてくれる副業メンバーだったら、”即戦力”に違いないのでは」と思い、料金体系もリーズナブルだったのと、ブースでお話した方も勢いがあり印象に残っていて、お願いしてみることにしました。

「即戦力のエンジニア」というのは、会社としてニーズが高い一方で、本当に出会うのが難しいと感じていたところでもあり良い機会と思いまして。

それで連絡をとらせてもらったシューマツワーカーの営業担当者が、すごく熱心な方で。私が忙しくて返信できないでいる間にも、「こんな方はどうですか」という提案をずっとし続けてくれたんです。それが非常に好印象で。そして紹介してくれた方は、やはり期待通りの「即戦力」のエンジニアでした。

即戦力を見つける難しさを、シューマツワーカーの副業マッチングで楽に解消

ーー副業メンバーは2022年7月から稼働がスタートしていますね。具体的にはどういった業務をしていますか?

Web開発を担当してもらっています。顧客のご要望でキャンペーンサイトなどを開発・運用するケースがあるんですが、それを担当してもらっています。それから、広告配信をするにあたって、Web APIで広告システムへの情報送信をする必要があり、データ収集・送信で利用しているサービスの「TreasureData」側で未対応だったそのAPIの作り込みをしてもらいました。

もともとは、シンカーではWeb開発をRuby on Railsで行っていたので、Railsに対応できるエンジニアを募集しました。この副業エンジニアは、広告会社におられた経験があったので、相談して、Railsの作業だけではなく、広告系のタスクもお願いすることもできたんです。経験的にも、スキル的にも、この副業メンバーはシンカーの人材ニーズに、「パズルのピースがはまる」ように、適材でした!

ーー副業メンバーが入って、成果はあったということでしょうか。

はい。このメンバーが入ってくれたことによって、広告配信プラットフォーム向けのAPI開発も進みましたし、Web開発も進みましたから。

実は副業メンバーに任せる前には、この業務は私の知り合いのフリーランスのエンジニアの方たちに依頼していたのですが、そのときには課題を抱えていて。というのも「知り合い同士だと馴れ合いになる部分がある」と感じることが何回かあって。もちろんスキルは確かな人たちでしたが、逆にお互いに知りすぎているからこそある一定以上のコミットをしてもらいにくかったんです。

でも、副業メンバーは、本業もありながら自分自身の経験を広げたいといった意欲のある人ですから、コミットメントが非常に高いレスポンスも早い。こうした面が非常に助かっていますし、おかげで開発も進みます。

副業人材を活用したことから、新しい人と仕事をするというのは、知り合い同士のつながりでは得られないものもあると学びました。こうした出会いを得るためにも、知り合いや個人間の紹介を通してというのではなく、シューマツワーカーのような会社に仲介してもらうのは非常に良いなと思いました。

ーー副業人材と働くメリットを一言でいうと、なんでしょうか?

副業人材を受け入れれば、即戦力が入ってくる、これにつきます! 

エンジニア界隈は人手不足で、適材を探すのも見つけるのも一苦労です。外部エンジニアを高額で雇うような選択肢もありますが、そんな中でシューマツワーカーは柔軟に対応しながら、スピーディーに、リーズナブルに人材とマッチングをしてくれます

シューマツワーカーに関して、他の媒体との違いで強く感じたのは、他の媒体は「この募集人材について、このフォーマットに記入して募集を開始してください」というように、記載事項がフォーマット化されていることです。A4で4枚分くらい作文しなくてはならないこともありました。その上、フォーマットが古く、選択肢に適切なものがなかったりしてガッカリしたことも。

その点、シューマツワーカーは「こういう人が欲しいんです」とポイントだけ話して、短いやり取りで動き出してもらえる。「我が意を得たり」感がありました!

ーー今後も副業人材の活用は続けていかれますか?

はい。エンジニアについては、即戦力人材を求めているので、副業人材を活用していきたいです。シューマツワーカー経由で優秀な方に入ってきていただき、一緒に働きたいです。

データマーケティングで、顧客企業の事業成長にもコミットする

ーーありがとうございます。ではここで、シンカー様の事業について詳しく教えていただけますでしょうか。

シンカーの事業は、主にデータマーケティングの分野になります。ECサイト等を運営している企業を顧客として、顧客行動データなどを分析し、

「30代の男性の方がこういうものを買っているのでキャンペーンを打つのはいかがですか?」「40代の主婦層が予約をすることが多いので、それを念頭においたキャンペーンが効果的です」

といった分析結果に基づいたアクションを行い、事業成長に貢献するという仕事をしています。

こうしたデータ分析は新しい分野ではありますが、経営メンバーの一人が実績のある企業出身で、知見を生かしてサービスの立ち上げを行っています。

ーー自社プロダクトのローンチもされていますね。

はい、2020年に「Castory」、2022年に「Customer Forcast」をローンチしています。AIソリューション事業部という部署で担当していて、このAIソリューションも、データマーケティング事業のコンサルティングや分析において役立つプロダクトでもあるんです。会社としてはデータマーケティング事業が主事業となって、お客様の課題を直接解決するような形が多いです。

ーー自社プロダクトもコンサルティング事業に繋がっているんですね。コンサル事業のお客様は、どういった企業様が多いのでしょうか?

ホームページに掲載している企業として、UCC、Fabric Tokyo、静岡銀行、ソウルドアウト、Paypay証券など。大手も多く、業種も幅広いのが特徴です。シンカーはスタートアップ企業なのになぜ、大手企業とこれほど取引があるのかと聞かれることも多いんですが、実は理由があります。

私たちシンカーは、データ分析にあたって、「TreasureData」というSaaSを使っているんですが、シンカーは「TreasureData」の公式パートナーに認定されているんです。

「TreasureData」というのは、国内では顧客分析プラットフォーム(カスタマーデータプラットフォーム)の最大手です。この「TreasureData」のエンタープライズのお客様に対して、システム構築のためのエンジニアリングサポートをするのが公式パートナーなのです。

公式パートナー企業として「TreasureData」のシステム構築を支援し、そこから信頼を得てデータマーケティング事業でもご相談いただく、というケースが非常に多くて。それで、「大手企業も多く、幅広い業種のお客様層がいる」という現在のシンカーの特色が生まれました。

「データサイエンスにまじめ」とは? シンカーが提供するサービスの特徴

ーー国内にデータマーケティングのコンサルティング事業をできる企業はどれくらいいるのでしょうか。

DXのニーズの高まりとともに、増えてきたと思います。ただ、シンカーはその中でも、特に「データサイエンスにまじめ」というか、本当にきちんと向き合うという面で差別化できているんだと思います。

どういう意味かといいますと、DXといった語が流行り言葉のように広まると、やはり全体としての質の問題は生じると思うんです。データサイエンティストの横のつながりでも、データサイエンティスト内の質の格差は広がっていると感じることがあります。データサイエンティストの仕事は専門的で、「ブラックボックス」になりがちなんですよね。いわば、「適当にやってしまう」こともできてしまう領域なんです。

だからこそ、お客様にも説明責任を果たして行くこと、成果を上げ続けることが重要なのに、それができなくて「続かない」という例をよく聞くようにもなりました。

その点で、自社のことにはなりますけれども、シンカーはかなりまじめに取り組む企業です。データサイエンスによる成果にこだわるし、成果によってお客様との信頼を築き、だからこそお客様のご依頼がずっと継続する

ーー具体的には、どういった成果なのでしょうか。

シンカーがご提供するのは、データ分析により、どのようなアクションがどれくらいの成果を産むか予測し、実際に実行して成果を報告する、というところまでなんです。そこまでシンカーが行います。成果というのは具体的には、このケースにおいて売上が何%向上する、といった具体的な事業の成果です。

ーー具体的な成果にまでコミットするんですね。

分析して予測して実行して、さらに次の分析まで。そこまでを毎回きちんと資料を用意して実施するところは少ないです。

フリーランス経験のあるメンバーだから、副業人材の受け入れもスムーズに

ーーもともと御社では、副業人材や業務委託人材は働いていらしたのでしょうか?

私自身も初めはそうだったんです。2021年からフリーランスとして関わり始めましたが、それまでシンカーにはエンジニアがいなかったんです。そこが会社としての弱みでもありました。

ところが私が入ってみたら、シンカーがやっている仕事はとても大きい。エンジニアの在籍社員がいないのに、これほどの仕事を回しているのはすごいなと驚きました。そこからは、しっかりとしたエンジニア組織を作ることができれば、さらに伸びることは間違いないし、顧客企業への価値もさらに出していける。しっかり頑張らなくてはと思いました。半年くらいたった頃には私も社員になって、今はエンジニアチームのリードとして組織作りもしています。

ーーそうすると、ご自身のご経験もありますから、副業人材を受け入れるにあたっても、ご不安や抵抗感はなかったですか?

そうですね。自分もフリーランスでやっていた頃に、「業務を任されるにあたって、こういう情報を企業から出してほしい」という感覚を持っていましたから。ここまでは副業メンバーに頼める、ここからは副業メンバーにお願いすると困るだろうな、といった、業務の線引きもできます。

ーー副業メンバーはリモートワークを希望するケースが多いですが、リモートワークに関しては、いかがでしたか

私自身、2021年にシンカーに参加する前は、海外にいたんです。フィリピンのマニラで働いていました。東京から仕事を請けてフィリピンの開発チームで開発するという、少し変わったフリーランスエンジニアだったんです。つまり日本人同士よりもハードルの高い、海外メンバーとの開発経験がありましたから、日本人エンジニアとリモートワークで一緒に開発するというのは、それほどハードルが高いとは感じませんでした。ご一緒したのが責任感の強い方々だったというのもあって、むしろ楽でした。海外の場合、指示内容を細かく出すことを要求されます。日本の場合はそれよりは軽くていいですし、しっかりと指示通りに動いてくれます。

副業メンバーとうまくやっていくための工夫と企業のカルチャー

ーー副業メンバーとうまくやっていくためにしている工夫はありますか?

ポイントを抑えた情報提供余裕をもったスケジュール。この2点は気をつけています。

それから、最初の頃は2~3日に一回くらいの頻度で適度な長さの情報共有会・進捗確認会を開いて、相手を煩わせるのではなく、「ここがわかりにくいですか、失礼しました。これはこういう意味で・・・」と補足していくようなコミュニケーションをとっていきます。この時点で、どのように仕事をやってくれるかを知ることが、まず重要だと思います。

そしてそのあとは、相手の裁量に任せるようにしていきます。細かく指示を出しすぎてもやりにくいですし。成果にマッチするものであれば、相手のやり方に合わせて行くことが多いです。

ーーシンカー様のカルチャーや雰囲気はどういうものでしょうか?

まじめな会社だと思います! フリーランス時代に、デジタルマーケティング分野の他社とも仕事をしてきましたが、シンカーはお客様に対して本当に誠実で、まじめ。ここまで誠実に向き合うから、データサイエンスが成果にも繋がるし、お客様からの引き合いも継続するんだなと実感できる会社です。

活気があるというのもいえると思います。創業メンバーや経営メンバーは、地方から出てきて自分の事業をデータサイエンスの領域で立ち上げる、という意思をもってスタートアップを起業し、サービスを展開していますので、本当に熱意と活気がある組織ができています。

活気のあるところで、まじめにデータサイエンスに向き合い、成果を出していきたいという方は、ぜひ入ってきていただきたい会社です!

シンカー様のお話をヒントに、

✔️本業で活躍しているレベルの優秀な副業人材を探したい

✔️自社の抱えている課題を解決できる経験を持った副業人材を探したい

という企業様は、ぜひお問合せ、ご相談ください(相談は無料です)。

シューマツワーカーでは、約 43,000人(2023年6月時点)の豊富な複業人材データベースから、企業様のご希望に沿った人材をご紹介するだけでなく、副業メンバーとして働き始めたワーカー様と企業様に伴走したサポートをご提供しています。お気軽にお問合せください!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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