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正社員の採用率は1%と難関!!少数精鋭の企業が副業社員を採用し続ける理由
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2019.07.18
2024.09.20
企業名 | :株式会社Bridge |
インタビューに答えてくださった方 | :取締役 COO 坂本 理恵 様 |
業種・業界 | :デジタルマーケティング |
従業員数 | :約40名(業務委託メンバー含む) |
副業人材の職種 | :デザイナー、ディレクター |
Contents
ー まずは事業について教えていただけますでしょうか。
私たちはデジタルマーケティング事業を展開している会社です。インターネット広告代理事業部、MGM(メディアグロースマーケティング)事業部の2つの事業部があり、前者はいわゆる広告代理店事業、後者はクライアント企業のSEOマーケティングを支援しています。私はBridgeの共同創業者で、取締役COOと、MGM事業部の責任者を兼任しています。
ー 御社の特色はどのようなところでしょうか?
もともと会社を立ち上げた代表と私がサイバーエージェント出身だったこともあって、大手代理店やメガベンチャー出身のマーケティングに強いメンバーが集まっています。その結果、クライアントの成果を出すことができており、上場企業やメガベンチャーなど、信頼や成果を重視するクライアントに選んでいただくことが多いのが特徴です。
国内には広告代理店がたくさんあるんですよね。市場構造としては、大手広告代理店と、中小の広告代理店があり、その差の一つとして受けられる広告予算の違いがあります。大手代理店では、月1億円以上のマーケティング予算があるクライアントがメインですが、中小の代理店では、月数百万円から数千万円規模の予算感のクライアントがメインになります。
私たちBridgeは、この中小代理店の方に属します。その中で、クライアントの業界業種は幅広くて、BtoBが6割、BtoCが4割程度。そして前述した通り、信頼を重視するクライアントにも選んでいただいているのが特徴だと思います。
ー Bridge様はどのような組織体制ですか?
組織としては、正社員が15名、業務委託が20名います。そのほかにフルリモートの業務委託メンバーが50〜70名います。
業務委託メンバーは、営業、コンテンツディレクター、ライター、デザイナー、アシスタントなど多様な職種がいて、ピンポイントにスキルを生かしてBridgeで活躍している方もいれば、マネジメントを担当している方まで幅広いです。
ー 業務委託メンバーが、組織の中で重要な役割を果たしているんですね。
デジタルマーケティング業界の特性ですが、大手代理店を10〜15年くらい勤めた優秀な方たちはどんどん独立していきます。しかしそういうレベルの方たちでないと対応できないクライアントや案件もあるので、当社ではそういうハイレイヤーのメンバーに、業務委託で入ってもらい難易度の高い案件を担当してもらっています。またBridgeでは、この業界での新たな人材の育成のために新卒採用もしているので、彼らにはマネジメントラインにも入ってもらい、一部、後進の育成にもあたってもらっています。
実は当社では、創業当初は正社員採用を行わずに事業をスタートしました。当時、C向けの自社プロダクトの開発を行い、数年後に、創業メンバーの得意領域である現在のデジタルマーケティングにピボットしたんです。そのタイミングからすでに、正社員ではなく業務委託メンバーとの組織作りを始めていました。
ー なぜ、業務委託メンバー中心の組織作りを始めたのでしょうか?
ピボット当初はやはり事業の安定性に課題がありましたから、正社員採用のリスクは負えないと考えていました。そのタイミングですでに、シューマツワーカーにも問い合わせを行い、2020年から契約しました。
ー シューマツワーカーからの業務委託は、どのような職種ですか?
最初はデザイナーでした。今は2名のデザイナーと1名のディレクターが、シューマツワーカーからの業務委託メンバーとして稼働しています。最近では、アシスタント職の募集も始めました。中でも1名のデザイナーの方は、長く契約しています。
ー 複数の業務委託系のサービスをご利用中と伺っていますが、シューマツワーカーの特徴はなんでしょうか?
デザイナーに強い、紹介までが早い、窓口となる営業メンバーが優秀、という3つがすぐに思い浮かびます。人材に関する課題が生じたときに、シューマツワーカーとは普段からコミュニケーションをとっているので、まず想起するんです。そして実際に相談します。
さらに、シューマツワーカーは契約体系が柔軟です。短期間からの契約が可能なので、安心してスタートすることができます。
ー 「早い」というところは、具体的にはどういうことですか?
忙しい中で採用活動もしているので、人材の募集要件をまとめるのも、なかなか手がつけられません。シューマツワーカーの場合は相談するとすぐに電話などでヒアリングしてくれ、シューマツワーカー側で要件をまとめてくれるんです。他サービスだと「まずは要件をまとめてください」と言われてしまい、他に優先順位が高いことが多々あると、どうしても後回しになり、時間がかかってしまうんです。
その結果、候補者の方のポートフォリオをいただけるタイミングも、シューマツワーカーが早くなります。そして私たちにとっても楽な方法でシェアしてもらえるので、こちらの対応も迅速にできるんですよね。
ー 業務委託メンバーの評価しているポイントを教えてください。
代理店事業の中ではクリエイティブの制作が無限に発生します。ですので多数のデザイナーと付き合っていくことになりますが、シューマツワーカーから入ってくれた業務委託デザイナーは、非常に優秀です。
特に素晴らしいのは、どういうものが欲しいのかふわっと伝えただけであっても、質の高いクリエイティブを作成できるスキルです。こういう構成で作って欲しいというところまで細かく伝えて形にしてくれるデザイナーはたくさんいますが、そうではない。そこが評価のポイントです。なかなかいない方だと思います。
コミュニケーション能力、理解力もありますし、過去の経験や実績の知見もあると思います。その点が優れているデザイナーさんには、安心して任せられます。
ー 成果が出ている部分はありますでしょうか?
今年の上半期に大きなサイトのリニューアルがあったのですが、クライアントも非常に満足してくれるものができあがり、結果としてCVR改善にもつながっています。事業に大きく貢献してもらっています。
ー 他に、ディレクターの方も入っていますね。
ディレクターには、スキルとともにカルチャー面でも当社に合う方を求めていました。SEO事業において、当事者意識や責任感を強く持って、チーム作りも一緒に進めてくれるメンバーを期待していたので、かなり人選も難しかったです。
その中で、シューマツワーカーから紹介してもらったのは、若く柔軟性もあって、しかも経験もあるという、当社の組織に合いそうな人材でした。
この方はまだ始まったばかりなので、成果は出ていません。でも先日ミーティングでお話して、キャッチアップ力が高く、期待しているところです。この方は月に1〜2度は出社もしていただく契約で、先日、初めて出社していただきました。
ー 副業人材を活用するメリットはどのようなところにありますか?
正社員を採用するとなるとコストやリスクの面で心配になりますが、副業人材の活用はとにかく柔軟性が高く、必要な人材を必要なときに活用できる、というのが最大のメリットだと思います。会社を経営していると、「正社員採用やフルタイムでの雇用まではできないけれど、今、このスキルが欲しい」という局面がたくさん出てきますから。
そして、今は、昔とちがって独立している人たちがすごく多いです。特に優秀な方がどんどん独立しています。企業がこれからの時代に優秀な人材と仕事していくためには、業務委託メンバーと一緒に事業を作っていくことが必要なのではないかと考えています。