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kintone(キントーン)対応できるエンジニアを探して。試してみた”副業人材”の活躍|iYell株式会社
今回は、「いえーる ダンドリ」事業部でシステム企画を担当する、サービスオペレーション責任者 初瀬弘一郎様にお話を伺いました。サイボウズの提供する基幹システムkintone(キントーン)の開発というピンポイントなお悩みを、どのように解決していったのか?
2023.02.08
2023.04.19
2023年2月に、シードラウンドで1億円の資金調達を実施した注目のスタートアップ企業、サンゴテクノロジーズ株式会社。日本とベトナムに拠点を持ち、グローバル展開するZ世代向けSNSが、50万ダウンロードを突破しています。
一方で組織については、「珊瑚礁のように大切な居場所にしたい」「誇れる場所にしたい」と、無限有給制度、産休育休時の給与100%補助制度などを制度化する、働くメンバー想いの会社でもあります。
今回は、そんな勢いと魅力あふれるサンゴテクノロジーズ株式会社の代表取締役 野間悠磨様に、事業のこと・会社のことを、たっぷりとお話を伺いました!
Contents
ーー御社では、どのような体制で、どのような事業を進めていらっしゃいますか。
サンゴテクノロジーズは、日本とベトナムに拠点がある15名程度の企業です。メンバーのほとんどはベトナムのホーチミンにいます。
事業内容は、2つあり、1つは受託開発のオフショア開発です。日本側でシステム開発やプロダクト開発をしたいというお客様に対して、その会社を日本で受けてベトナムのエンジニアに開発してもらうという流れの事業が1つ。
もう一つが、自社のプロダクトで、「TapNow」というモバイルアプリケーションがあります。これがZ世代向けにすごく注目されています。このアプリに会社としては力を入れて、フォーカスしていこうと考えているものなのですが、この開発と運営も行っています。
ーー受託開発はどのようなお客様向けに、どのように進めて行かれるのでしょうか?
お客様の属性としては様々なのですが、我々が二次受け・三次受けにならないというのは決めています。全てビジネスオーナーの会社様とお付き合いしています。ジャンルでいえば、マーケティングの会社で、マーケティング支援関連プロダクト構築、物流関係、位置情報のトラッキングシステム、などなど。
開発の進め方としては、お客様は日本人の方なので、英語が喋れない場合には私たちが間に入るのを前提として進めます。英語が喋れて、かつエンジニアリングがわかる方がおられる場合には、直接エンジニアとやりとりして進めていただくケースもあります。
ーー「TapNow」はどのようなチーム体制で開発されているのでしょうか?
体制は日本の私が責任者として統括していますが、開発はベトナムで進めています。ここはグローバルが少し複雑になるのですが、シューマツワーカー経由で入ってもらっている副業デザイナーが2名いて、一人がUIデザイナーの方、もうお一人が広告クリエイティブを担当してくれています。このお二方が、それぞれロンドン、フロリダ在住の方で。ということで、日本、ベトナム、イギリス、アメリカを含めた体制です!
ーグローバルーーグローバルな開発体制ですね!
「TapNow」は、日本でも展開しているのですが、むしろグローバルをメインに展開しているアプリケーションなんです。弊社も社内の言語は英語が多いですし、その辺りのグローバルな感覚を理解できる人材が必要で、シューマツワーカーには人材マッチングの際にそのようにお願いしました。
この人材要件が難しくて、自分のリファラルでは限界がきてしまいましたし、当然、採用エージェントや採用媒体での正社員採用は、非常にハードルが高かったんです。でも、副業人材を広く見ることのできるシューマツワーカーには、グローバル感覚を理解できる経験者、という要件に合う、ハイレベルな方がいました。
ーー開発チームがベトナムのホーチミンにいらっしゃるということですが、もともとはなぜベトナムに開発組織を作ることにされたんですか?
私のキャリアとして、20代のサラリーマン時代に、半分以上駐在していました。上海とホーチミンに合計7年間。その中で、ホーチミンにゆかりがあったことが一つ。
また、当社の立ち上げのとき、ウェブまたはモバイルアプリのプロダクトを作りたいというところからスタートしているんですが、創業者3名のうち2名がベトナムに在住しているメンバーだということもありました。
それから、日本ではエンジニア採用は非常に難易度が上がっています。一方でベトナムでは、優秀なエンジニアをもう少し採用しやすいんです。そこで、ベトナムでオフショア開発を進め、優秀なエンジニアを集めることによって、プロダクト開発へ着手するという順番で進めることにより、エンジニア採用の課題を突破することが可能です。プロダクトリリースに向けた戦略の一つです。
ーーそもそもなぜ起業を目指されたのでしょうか。
前職がデジタル広告・マーケティングの会社だったんです。海外でプロダクト開発の責任者をしていたんですね。社内では一定の評価を受けていました、が・・・。
当時、私としては海外に出て、「海外で勝負してやるんだ!グローバルの市場を驚かせるプロダクトを作るんだ!」という意気込みがあって。その観点で見れば、私はうまくいかなかったんです。グローバルで多くの人が知っているようなサービスをつくれたわけではなく、理想には届かなかったんです。そうして日本には、悔しい思いをして帰ってきました。
その悔しさを振り返る中で、「自分には何が足りなかったんだろう」と考え続けました。そのリベンジが起業という形になった、というのが創業の経緯です。
ーー自分で会社をつくるという結論になったのはなぜだったのでしょうか?
当時の会社が悪いとかはなかったんです。むしろ20代の私に多くの経験を積ませてくれました。でも、例えば今作っているアプリ。SNSなんですが、現在のフェーズは、マネタイズも一切せずに投資し続けている状態です。広告費、サーバ費、開発費、全て投資している状態。
日本の会社で新規事業をつくるのに求められるのは、最初に事業計画です。どの時点で損益分岐するのかをしっかりと意思決定のプロセスに乗せて決裁してもらう必要があります。それは当たり前のことではあるんですが、どうしてもその形で進めていくためには、上の人に納得してもらう事業計画を立てなくてはなりません。投資する事業の実現可能性はどれくらいか、投資回収の期間がどれだけ短いかという議論になりがちで、“スケール”の話にはなりにくいんです。そうすると、こじんまりとしたプロダクトや事業しかつくれません。
それならば、自分で会社を立ち上げ、自分たちの足元の必要な資金は受託開発で稼いでいきつつ、マネタイズはさておき、まずはとことんユーザーが喜ぶサービスを作り上げる。この方法をとりたいと考えたんです。ひたすらユーザー目線のサービスづくりです。これは、私が理想とする“スケール”の大きさに手の届くやり方では、と。
ーー資金調達の状況についてもお聞かせいただけますか。
2023年2月にシードラウンドで1億円の資金調達を実施し、公開しました。
次世代SNSを目指す、ソーシャルアプリ「TapNow」を開発するサンゴテクノロジーズ、シードラウンドで1億円の資金調達を実施
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000108088.html
SNSのサービスなので、世界で戦うには巨額の資金調達が必要となっていきます。ただ、プロダクトリリース時点、アイデア時点では、資金調達をしたくありませんでした。先ほどの話と同様に、そこがプレッシャーになってユーザー目線のプロダクト開発の足を引っ張りたくなかったからです。初期段階はとことんサービス改善に向き合いたかった。最低限、PMF(プロダクト・マーケット・フィット)を達成するまでは、自己資金でやっていく覚悟で始めました。
そして今回、資金調達のシードラウンドをクローズしました。現状は、TapNowで資金調達のラウンドを重ねていく、というプラン通りに進んでいます。
ーー採用活動をどのように進めていらっしゃるのでしょうか。
採用活動は、日本とベトナムのそれぞれの拠点でちがうんです。ベトナムではエンジニアの採用を続けています。TapNowの資金調達を行いましたから、ますます開発者が必要になってきます。
これまで僕が担当してきたファイナンス周りも、今後の資金調達ラウンドを考えると、専門性を持った方に入っていただきたいと思っています。CFO候補です。ですが、日本での採用にこだわっていません。働く場所・国籍はどのポジションについても関係なく、「良い方がいれば」という考えです。
もちろんオフィスはありますが、オフィスに来なくても業務は回っていきますし、リモートはずっと続けていきます。
ーーシューマツワーカーからの副業メンバーは、2021年11月から契約が始まっていますね。シューマツワーカーにお問合せいただいたきっかけはなんだったのでしょうか?
それまでにも副業で入ってくれていたメンバーが何人かいました。そして副業という働き方は、企業にとってとてもメリットがあると感じていました。普通だったら採用できないようなプロフェッショナルな人材と、時間割で一緒に働くことができる、というメリットです。
だから副業メンバーをもっと増やしたいと思っていたのですが、それには難題がありました。副業してくれる人を探すことです。副業してくれる人は、自分の知り合いから探すしかないものと思っていました。でもそれには限界があります。そんなときにシューマツワーカーのことを知り、最初は「お試し」の気持ちで問い合わせてみました。
結果的に、シューマツワーカー経由での副業メンバーも非常によかったです。自分のネットワークで副業メンバーになってくれた方と同じように、高いクオリティで、高いコミットメントで働いてくれるというのがわかりました。
ーー最初はフロントエンドエンジニアですね。
はい、期待していた通り、自走してくれました。この方がうまくいったので、次は別職種で、デザイナーさんをお願いしました。
ーーデザイナーさんを募集されたときは、どのような課題を抱えておられたのでしょうか。
いろいろなプロダクトをつくってきた中で、いちばん難しいのはUIデザインだと思っていました。そしてちょうど、TapNowをローンチしたタイミングでした。エンジニアだけで最適なUIをつくることは難しい。
特にZ世代向け、SNS、グローバル。となると、UIは命です! UIでクールだと思ってもらえるかどうかが、本当に重要でした。
ただ、タイミングとしてはTapNowリリース直後で、そこまで分量が大きくはなかった。すでにサービス自体は完成していて、新しい機能に対してUIを書いてもらうというのが、お願いしたい業務でした。すると、当然ですがデザイナーさんが書いたUIをエンジニアが実装するにあたり、エンジニアの実装の方に時間はかかります。そうすると、フルタイムで働いていただくと、UIばかり先にできていき、開発が追いつかない状況になるのではないかと、そんな懸念がありました。
だから「フルタイムでの雇用は難しい」というのがひとつありました。
あとは、英語ができて海外のUIがわかっているUIデザイナーで、プロフェッショナルでキャリアもあるーーとなると、正社員採用のハードルはめちゃくちゃ高いわけですよね。まずなかなか見つからないでしょうし、見つかったとしても条件が破格に高くなるでしょう。
そういう意味で、まずはシューマツワーカーでお願いしてみよう、と思ったんです。今後TapNowが大きくなり、フルタイムの方に入っていただかないと追いつかない状態になるならば、そのときにまた対応しようと思いました。
ーーUIデザイナーが入られてからの成果は、具体的にどのようなものがありましたか。
そうですね、もはやその方がいなかったらここまで来れていなかったんじゃないかというくらい、社内でも存在感が大きいです。エンジニアから見ても、このデザイナーさんのおかげでここまでできたなぁという実感を持っていると思います。
期待を超えていると思います。これくらいやってくれたらいいなというラインははるかに超えてくれます。
発注者と受注者という立場になってしまうと、当たり前ですけど受注者は発注者に合わせてしまいますよね。発注者の求めるものをつくる、という癖がついてしまっている人は多い。
けれど、TapNowについて考えると、ユーザーは7割は女性で、しかもZ世代が使ってくれているサービスなんです。発注者である僕は、年齢も性別もターゲットとちがう。デザイナーの方は、Z世代ではありませんが、女性です。そうすると、僕の意見よりデザイナーの意見の方が、ターゲットに近いはずです。
だから、「僕と意見が衝突したときには、折れずにとことん議論して下さい!」というのを伝えているんです。そしてちゃんと意見を貫いてくれるのが、本当にありがたいところです。
提案をいただく場合にも、ちゃんと根拠を合わせて提示してくれます。
「こういうサービスだったら実際にこのようなデザインになっています」
「人間の指の可動域はここまでだから、ここに重要な部分を持ってくる方が良いです」
といったふうに。
おかげで組織もますます意見が飛び交う環境になりました。
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前編をお読みいただきありがとうございます!後編はこちら。
サンゴテクノロジーズ様のお話をヒントに、
✔️本業で活躍しているレベルの優秀な副業人材を探したい
✔️自社の抱えている課題を解決できる経験を持った副業人材を探したい
という企業様は、ぜひお問合せ、ご相談ください(相談は無料です)。
シューマツワーカーでは、約 42,000人(2023年4月時点)の豊富な複業人材データベースから、企業様のご希望に沿った人材をご紹介するだけでなく、副業メンバーとして働き始めたワーカー様と企業様に伴走したサポートをご提供しています。お気軽にお問合せください!