業務委託人材の探し方5選|企業が失敗しないための人材サービス活用術!

「業務委託人材を探したいけれど、どこから始めればいいのかわからない」
「以前試してみたけれど、なかなかマッチする人材に出会えなかった」

こうした悩みをお持ちの採用担当者や経営者の方は少なくありません。近年、副業人材やフリーランスといった業務委託人材の活用が注目を集めていますが、探し方を間違えると、時間とコストばかりがかかってしまうことになりかねません。

実際、内閣府によると国内でフリーランスとして働く人材は2021年時点で約462万人(*1)に達しており、今後もこの数は増加していくと予測されています。また、経団連の調査では、外部からの副業・業務委託人材の受け入れについて、回答企業の30.2%が「認めている」または「認める予定」と答えており(*2)、業務委託人材の活用は企業にとって重要な採用戦略の選択肢となっています。

*1 内閣府「令和3年度 年次経済財政報告」第3章第1節

https://www5.cao.go.jp/keizai3/2021/0207nk/n21_3_1.html

*2 経団連「副業・兼業に関するアンケート調査結果」(2022年10月11日公表)

https://www.keidanren.or.jp/journal/times/2022/1027_04.html

この記事では、業務委託人材を探す5つの主な方法を解説し、それぞれのメリット・デメリットを明確にしながら、初めて業務委託人材を探す企業や、一度失敗経験のある企業が成功するためのポイントをお伝えします。

Contents

業務委託人材を探す前に押さえておくべき基本

業務委託人材の探し方を検討する前に、まず押さえておくべき基本事項があります。準備不足のまま探し始めると、ミスマッチや工数の無駄が発生してしまうため、以下のポイントを整理しておくことが重要です。

業務委託と正社員採用の違いを理解する

業務委託は正社員採用とは異なり、業務の成果や成果物に対して報酬を支払う契約形態です。正社員雇用と違い、基本的には労働する時間や場所を指定することはできませんし、「何を達成してもらうか」が重要になります。そのため、依頼する業務内容や成果物、納期、報酬などを明確に定義する必要があります。

また、業務委託は雇用契約ではないため、社会保険料の負担や有給休暇の付与といった義務が発生しません。必要な期間・業務に対してのみコストをかけられるという柔軟性がメリットですが、一方で指揮命令権がないことも理解しておく必要があります。

「どんな業務を」「どのレベルで」依頼したいのかを明確にする

業務委託人材を探す際に最も重要なのが、依頼内容の明確化です。「なんとなくマーケティングをお願いしたい」といった曖昧な状態では、適切な人材を見つけることはできません。

具体的には、以下の項目を整理しておきましょう:

  • ・業務内容の具体化: 例えば「SNSマーケティング」であれば、「InstagramとTwitterでの週3回の投稿とコメント返信」など、具体的なタスクレベルまで落とし込む
  • ・求めるスキルレベル: 初心者でも可能な業務なのか、専門知識が必要なのか、実務経験が何年以上必要なのかを明確にする
  • ・稼働時間・期間: 週何時間程度の稼働を想定しているか、プロジェクト期間はどのくらいか
  • ・予算: 月額予算や時間単価の上限を設定しておく
  • ・成果物・ゴール: 何を持って成功とするのか、具体的な成果指標(KPI)を定める

こうした整理をせずに探し始めると、応募してくる人材とのミスマッチが頻発し、選考に多大な時間がかかってしまいます。

副業人材とフリーランスの違い

業務委託人材には大きく分けて「副業人材」と「フリーランス」の2種類があります。

副業人材は、本業を持ちながら週末や平日夜間などの空き時間で業務を請け負う人材です。大手企業に勤務しながら副業をしているケースも多く、本業で培った専門スキルや大規模プロジェクトの経験を持っていることが特徴です。ただし、稼働時間は週10〜20時間程度と限られることが多くなります。

一方、フリーランスは独立して個人事業として業務を請け負う人材です。フルタイムに近い稼働が可能で、複数のクライアントと契約しながら働いているケースが一般的です。週40時間前後の稼働を依頼できる可能性がある反面、複数案件を抱えているため、繁忙期には対応が遅れる可能性もあります。

自社の業務内容や求める稼働時間に応じて、どちらのタイプが適しているかを検討しておくことが大切です。

業務委託人材の探し方5選

それでは、業務委託人材を探す具体的な5つの方法を、それぞれのメリット・デメリットとともに詳しく見ていきましょう。

方法①:リファラル(紹介・口コミ)

リファラル採用とは、既存の社員や知人から業務委託人材を紹介してもらう方法です。最も古典的な方法ですが、今でも有効な探し方の一つです。

メリット

  • 信頼性が高い: 既に関係性のある人からの紹介のため、人柄やスキルについてある程度の保証がある
  • コストがかからない: 紹介料や掲載料などの費用が基本的に不要
  • ・カルチャーマッチしやすい: 紹介者が社風を理解した上で推薦するため、価値観の相性が良い傾向がある
  • スピーディー: 仲介プロセスが少なく、直接コンタクトが取れるため、マッチングまでが早い

デメリット

  • 母集団形成が難しい: 紹介できる人材の数に限界があり、選択肢が少ない
  • ・専門性の高いスキルが必要な場合に不向き: ニッチな専門領域では適切な人材が見つからない可能性が高い
  • 断りづらい: 紹介者との関係性から、ミスマッチでも断りにくい場合がある
  • ・属人的になりやすい: 社内に人脈が豊富な社員がいないと機能しない

こんな企業に向いている

創業メンバーや初期社員に人脈が豊富な方がいるスタートアップ、地域に根ざした中小企業、業界内でのネットワークが強い企業など。


方法②:求人サイト・マッチングプラットフォーム

求人サイトやマッチングプラットフォームに企業側が案件を掲載し、応募を待つ方法です。近年は業務委託に特化したプラットフォームも増えています。

代表的なサービスには、クラウドワークス、ランサーズ、ココナラ、Wantedly、Offersなどがあります。

メリット

  • 幅広い人材にリーチできる: 登録者数が多く、様々なスキルを持った人材と出会える可能性がある
  • ・企業側で選べる: 多数の応募者の中から、スキルや経験を見て選考できる
  • ・コストが比較的明確: 月額掲載料や成約手数料など、費用体系がわかりやすい
  • ・スピード感がある: 掲載後すぐに応募が来る場合もあり、早期にマッチングできる可能性がある

デメリット

  • 選考工数が大きい: 大量の応募に対応する必要があり、書類選考や面談に多くの時間を要する
  • ・ミスマッチのリスク: プロフィールだけでは実力が判断しづらく、実際に依頼してみたら期待と違ったというケースも
  • 企業側のノウハウが必要: 魅力的な案件文を作成したり、適切なスクリーニングをしたりするスキルが求められる
  • ・価格競争になりやすい: 特にクラウドソーシング系では、低単価の案件が多く、優秀な人材は別のプラットフォームを使っている場合も

こんな企業に向いている

採用担当者が選考に十分な時間を割ける企業、すでに業務委託人材の活用経験があり、スクリーニングのノウハウがある企業。


方法③:SNS・ダイレクトスカウト

TwitterやLinkedIn、noteなどのSNSで情報発信している人材に直接コンタクトを取る方法です。近年、特にエンジニアやデザイナー、マーケターなど専門職の採用で注目されています。

メリット

  • 質の高い人材と直接つながれる: 発信内容から専門性や思考性が分かり、適性を事前に判断しやすい
  • ・採用コストを抑えられる: 仲介手数料がかからず、直接交渉できる
  • ・潜在層にアプローチできる: 積極的に仕事を探していない優秀な人材にもリーチできる
  • ・企業のブランディングにもなる: スカウト活動を通じて企業認知度が上がる可能性がある

デメリット

  • 工数が非常に大きい: 一人ひとりを探して、プロフィールを確認し、個別にメッセージを送る必要がある
  • 返信率が低い: DMやメッセージに返信が来ないことも多く、成約率は低い
  • ・企業側のノウハウが必要: 魅力的なメッセージの作り方や、適切なターゲット選定のスキルが必要
  • ・スカウト疲れのリスク: 多数の企業からスカウトを受けている人材は、メッセージすら読まないケースも

こんな企業に向いている

採用担当者がSNS活用に慣れている企業、企業自体のSNS発信力が高く認知度がある企業、特定の専門職に絞って採用したい企業。


方法④:フリーランス向けイベント・コミュニティ

フリーランスや副業人材が集まる交流会、勉強会、オンラインコミュニティなどに参加し、人脈を広げる方法です。

地域や業界ごとに様々なコミュニティがあり、エンジニア向けのハッカソン、デザイナー向けのミートアップ、マーケター向けのセミナーなどが定期的に開催されています。

メリット

  • 信頼関係を築きやすい: 対面やオンラインで直接交流することで、人柄や価値観を確認できる
  • ・継続的な関係構築が可能: 一度つながれば、将来的な協業の可能性も広がる
  • ・最新トレンドをキャッチできる: 業界の動向や求められるスキルについての情報収集にもなる
  • ・企業認知度の向上: コミュニティ内での認知が広がり、口コミで人材が集まる可能性がある

デメリット

  • ・即効性がない: 関係構築から実際の業務委託まで時間がかかる
  • ・参加コストがかかる: イベント参加費や交通費、何よりも時間コストが大きい
  • ・地域や職種が限られる: 特定のコミュニティに参加できる人材は限定的
  • ・成果が不確実: 参加しても必ずしも良い人材と出会えるとは限らない

こんな企業に向いている

中長期的な人材ネットワークを構築したい企業、特定の業界コミュニティに強いつながりを持ちたい企業、採用以外にも情報収集やブランディングに力を入れたい企業。


方法⑤:エージェント型マッチングサービス

専門のエージェントが企業の要望をヒアリングし、データベースから最適な人材を提案・マッチングする方法です。企業は求める人材像を伝えるだけで、エージェントが候補者の選定から調整までを行ってくれます。

代表的なサービスには、シューマツワーカーなどがあります。

メリット

  • 工数を大幅に削減できる: 候補者探しから初期スクリーニング、日程調整までをエージェントが代行
  • 質の高い人材に出会える: エージェントが事前にスキルや実績を確認した人材のみが紹介される
  • ・ミスマッチを防げる: 企業の文化や求めるスキルを深く理解した上でマッチングするため、適合度が高い
  • 初心者でも安心: 業務委託契約や業務の切り出し方についてもアドバイスが受けられる
  • ・トラブル対応のサポート: 万が一のトラブル時にも、エージェントが間に入ってサポート

デメリット

  • コストがかかる: 成功報酬型が多く、月額報酬の1〜2ヶ月分程度の手数料が発生する
  • ・マッチングまでに時間がかかる場合も: 要件に合う人材がすぐに見つからない場合、時間を要することがある
  • エージェントの質に左右される: 担当エージェントの理解度や提案力によって成果が変わる

こんな企業に向いている

初めて業務委託人材を活用する企業、以前ミスマッチで失敗した経験がある企業、採用担当者のリソースが限られている企業、質を重視したい企業。

初めての企業や失敗経験のある企業に「エージェント型」をおすすめする理由4つ!

ここまで5つの方法を紹介してきましたが、初めて業務委託人材を探す企業や、以前試してみてうまくいかなかった企業には、特に「エージェント型マッチングサービス」をおすすめします。その理由を詳しく解説します。

理由①:業務の切り出し方から相談できる

業務委託人材の活用が初めての企業にとって、「どの業務を切り出せばいいのか」「どのくらいの稼働時間で依頼すべきか」といった基本的な部分が最大の課題です。

エージェント型サービスでは、こうした業務設計の段階から相談に乗ってもらえます。「このプロジェクトなら週10時間で3ヶ月」「この業務はフリーランスではなく副業人材の方が適している」といった具体的なアドバイスを受けることで、失敗のリスクを大幅に減らせます。

厚生労働省の「副業・兼業の促進に関するガイドライン」でも、企業が副業人材を受け入れる際の留意点として、業務内容の明確化や適切な労働時間管理の重要性が指摘されています。こうした点を専門家と相談しながら進められるのは、初心者にとって大きなメリットです。

*3 厚生労働省「副業・兼業の促進に関するガイドライン」

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000192188.html

理由②:スクリーニング済みの質の高い人材に出会える

求人サイトやSNSスカウトでは、応募者のスキルを見極めるのは企業側の責任です。プロフィールや職務経歴書だけでは実力が分からず、面談してみたら期待と全く違ったというケースも少なくありません。

エージェント型では、エージェントが事前にスキルチェックや実績確認を行った人材のみが紹介されるため、一定水準以上の質が担保されています。特に専門性の高い職種では、この事前スクリーニングの価値は非常に大きくなります。

理由③:ミスマッチ時のリスクヘッジができる

「以前、業務委託を試したけれどうまくいかなかった」という企業の多くは、人材とのミスマッチや、契約・コミュニケーション上のトラブルを経験しています。

エージェント型サービスでは、万が一成果が出ない、コミュニケーションがうまくいかないといった問題が発生した場合、エージェントが間に入って調整してくれます。直接契約の場合は言いづらいことも、エージェント経由であれば伝えやすく、場合によっては別の人材への切り替えもスムーズに行えます。

また、契約内容の認識齟齬を防ぐために、契約書のレビューや報酬設定のアドバイスも受けられるため、法的リスクを軽減できます。

理由④:採用担当者の工数を大幅に削減できる

特に中小企業やスタートアップでは、採用担当者が兼務で他業務を抱えているケースが多く、人材探しに十分な時間を割けません。

エージェント型では、以下のような工数のかかる作業を代行してもらうこともできます。

  • ・候補者のリストアップとスクリーニング
  • ・初回のスキルチェック
  • ・企業と候補者の日程調整
  • ・契約条件の交渉サポート
  • ・契約書類の準備

こうした作業を外部に任せることで、採用担当者は候補者との面談や、業務の詳細説明といった本質的な部分に集中できます。

業務委託人材活用を成功させるための3つのポイント

どの方法で業務委託人材を探すにしても、活用を成功させるためには以下の3つのポイントを押さえることが重要です。

ポイント①:明確なゴールと評価基準を設定する

業務委託では、「何を達成してもらうか」を明確にすることが最も重要です。曖昧な依頼では、業務委託人材も何をすればいいか分からず、成果が出ません。

具体的には、以下を明確に定義しましょう:

  • 定量的な目標: 「SNSのフォロワーを3ヶ月で1,000人増やす」「週1本のブログ記事を投稿する」など
  • 納期: いつまでに何を完成させるのか
  • ・品質基準: どのレベルの成果物を求めるのか
  • ・報告頻度: 週次か、月次か、進捗をどう共有するか

こうした「成功の定義」を最初に共有しておくことで、双方の認識のズレを防げます。

ポイント②:コミュニケーション設計を丁寧に行う

業務委託人材は社内にいるわけではないため、意識的にコミュニケーションの場を設計しないと、すれ違いが生じやすくなります。

おすすめの方法は:

  • 定期的なミーティング: 週次や隔週で30分〜1時間程度のオンラインミーティングを設定
  • ・チャットツールの活用: SlackやChatworkなどで、気軽に質問できる環境を作る
  • ・ドキュメントの整備: 業務マニュアルやFAQを用意しておくと、質問の手間が減る
  • ・レスポンス時間の明確化: 「質問への返答は原則24時間以内」など、期待値を共有しておく

特に副業人材の場合、本業があるため即レスは期待できません。お互いの稼働時間や連絡可能な時間帯を事前に確認しておくことが大切です。

ポイント③:小さく始めて、段階的に拡大する

初めて業務委託人材を活用する場合、いきなり重要なプロジェクトを丸ごと任せるのはリスクがあります。

おすすめは、まず小さなプロジェクトや限定的な業務から始めることです:

  • 最初は1〜3ヶ月の短期契約: お互いの相性や成果を確認する期間として設定
  • 業務範囲を限定: 例えばマーケティング全般ではなく、「Instagram運用のみ」など
  • 成果を確認してから拡大: うまくいけば契約を延長したり、業務範囲を広げたりする

こうした段階的なアプローチにより、リスクを最小限に抑えながら、業務委託人材活用のノウハウを社内に蓄積していけます。

自社に合った探し方を組み合わせて最適な人材獲得を

ここまで、業務委託人材を探す5つの方法とそれぞれの特徴、そしてエージェント型サービスをおすすめする理由を解説してきました。

重要なのは、「どれか一つが正解」ではなく、自社の状況や求める人材、業務内容に応じて最適な方法を選ぶことです。また、複数の方法を組み合わせることで、より効果的に人材を獲得できます。

例えば:

  • 初めて業務委託を試す場合: まずはエージェント型でプロのサポートを受けながら、業務の切り出し方や契約のノウハウを学ぶ
  • ・ある程度慣れてきたら: 求人サイトやSNSスカウトにも挑戦し、直接採用のルートも開拓する
  • ・長期的には: 社内のリファラル制度を整備し、継続的に優秀な人材とつながれる仕組みを作る

また、業務の性質によっても使い分けが有効です:

  • 専門性が高く、ミスマッチのリスクが大きい業務:エージェント型で確実性を重視
  • ・比較的標準的な業務や、社内にノウハウがある業務: 求人サイトやリファラルでコストを抑える
  • ・潜在的な優秀層にアプローチしたい場合: SNSスカウトやコミュニティ参加で中長期的な関係構築を

人材不足が深刻化する現代において、業務委託人材の活用は、もはや「選択肢の一つ」ではなく「必須の戦略」となりつつあります。正社員だけでは補えない専門性や、プロジェクトベースで必要となる一時的なリソースを、柔軟に確保できる体制を整えることが、企業の競争力強化につながります。

この記事が、あなたの会社にとって最適な業務委託人材との出会いのきっかけになれば幸いです。まずは小さく始めて、自社に合ったやり方を見つけていってください!

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