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2020.07.12
2020.11.09
ひと口にGoogle広告といっても、リスティング広告(検索連動型広告)、ディスプレイ広告、YouTube広告(YouTube)、ショッピングキャンペーン、ユニバーサルアプリキャンペーン(モバイルのみ)などさまざまな種類があります。
この記事では、これらGoogle広告の仕組みや特徴を解説したうえで、出稿(配信)に至るまでの流れについても合わせて紹介します。Google広告の運用に向けて、ぜひ参考にしてください。
Contents
Google広告は2000年10月に始まったクリック課金型の有料広告プラットフォームで、 2018年6月まではGoogleアドワーズ(AdWords)という名称でした。
検索結果やYouTube、GmailなどGoogleが提供するサービスのほか、提携している企業のWebサイトやアプリにも広告が表示されます。広告の質を高めるほど獲得できるクリック数が増え、新規顧客獲得につながるのが大きな特徴です。
Google広告を利用した際に支払う広告費はいくつかの種類がありますが、そのなかでも主なものは次の2つです。
■クリック課金
もっとも基本的な支払い方法で、「広告のクリック」に対して課金されます。このクリック1回当たりの単価をCPCといいます。
■インプレッション課金
広告の表示回数に応じて課金されます。通常、1,000回表示されるごとに課金されます。1,000回表示されるごとの単価をCPMといいます。
リスティング広告、ディスプレイ広告は上記2つのいずれか、動画広告は一定時間の視聴に対して決められた単価で支払います(スキップ不可能なバンパー広告はインプレッション課金)。なおGoogle広告は課金方法として入札システムを採用しているため、単価の設定を「入札単価」と呼びます。
ここでは、Google広告の主な種類のそれぞれのメリットや利用時の注意点を解説します。
ユーザーが検索で入力したキーワードに合わせて検索結果の上部や下部に表示される広告です。 Google検索を利用するユーザーの多くは入力したキーワードに対する答えを求めているため、非常に訴求力が高い広告形態です。課金方式はクリック課金とインプレッション課金のどちらかを選べます。クリックしてもらうには、キーワードに対して関連性の高い広告文を作成するのがポイントです。
情報を知りたい、購入したい商品があるなど、高いニーズを持ったユーザーに広告を表示できる点です。ユーザーが求める答えを広告文で訴求できれば、大きなコストをかけなくてもクリックしてもらえる可能性があります。
画像や動画は使えず、テキストだけでユーザーに訴求しなくてはなりません。そのため、見出しや広告文で工夫をしないと、競合にユーザーが流れてしまいます。
Googleが提供しているサービス(YouTubeやGmail)のほか、Googleと提携している企業のWebサイトやアプリにも掲載される広告です。テキストのほか画像や動画を使うことも可能で、広告枠は「128×128以上」「300×300以上」「600×314以上」の3サイズあります。課金方式はクリック課金とインプレッション課金のどちらかです。
画像や動画を使ってユーザーにアピールできる点です。リスティング広告ではリーチできないような幅広い潜在顧客に対してアプローチができます。また潜在顧客に対して自社の商品やサービスのアピールができることから、認知度をあげるブランディング的な目的でも効果を発揮します。
リスティング広告に比べ幅広いユーザーにアピールできる反面、ユーザーニーズとマッチせず、表示だけされてクリックされない、もしくはクリックされてもすぐに離脱されてしまう可能性があります。
YouTubeに掲載される動画の広告です。主な種類は次のとおりです。
・インストリーム広告:動画のなかで再生されるスキップ可能、または不可能な広告
・TrueViewディスカバリー広告 関連動画や検索結果、モバイル版のトップページに表示される広告
・バンパー広告 動画の再生前、途中、再生後に流れる6秒未満の短い広告
最大のメリットはYouTubeを利用するユーザーの多さです。総務省が2019年9月に発表した情報通新メディアの利用時間(※)によると、全年代(10~60代)の75.7%がYouTubeを利用しているという結果が出ています。 またもう1つのメリットとして、リスティング広告やディスプレイ広告に比べ低コストで広告を配信できる点も挙げられます。
※出典:平成30年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>(15P)|総務省情報通信政策研究所
基本的にユーザーは見たい動画があってYouTubeに訪問するため、広告はスキップされてしまうケースもあります。ブランディング効果は高いものの、それ以上のアクションにつながりにくい点は否めません。
Google検索の検索結果やGoogleと提携している企業のWebサイトに掲載される広告で、「商品画像」「商品名」「価格」「掲載サイト名」などがセットで表示される広告です。たとえばECサイトでネット通販を行っている場合は、テキストだけのリスティング広告に比べ、より強く訴求できます。課金方式はクリック課金のみです。
商品名で検索する購入意欲が高いユーザーに対して、画像や価格でアピールすることができます。また、ショッピング広告からサイトに来訪したユーザーはすでに商品の外観や価格がわかっているため、購入に至る可能性が高いといえます。
ショッピング広告は、作成時にさまざまな項目を入力する必要があり、できるだけ多く入力しないと掲載される可能性が低くなります。特に商品カテゴリーは細かい設定が欠かせません。
スマートフォンやタブレット端末のアプリのインストールに特化したモバイルのみの広告です。Google検索やYouTube、Googleディスプレイネットワークのほか、Androidのアプリを販売するGoogle Playストアにも掲載されます。アプリがインストールされた際に広告費が発生します。
引用:Google公式ヘルプページ「アプリ キャンペーンについて」
入札単価の設定やターゲティングなどすべてが自動で最適化されるため、広告文や動画、画像を用意して入稿するだけで対象のWebサイトに配信できます。設定にかかる時間を大幅に短縮でき、運用しやすい広告だといえます。
ユニバーサルアプリキャンペーンは多くの作業を自動化できますが、指定キーワードでの検索広告配信はできません。また、TrueViewのディスカバリー広告の配信枠、日本では利用者の多いiOSモバイルWebや検索広告にも配信ができません。
実際にGoogle広告の運用を開始し、広告を出稿(配信)するための方法について解説します。
Google広告を運用するにはGoogleアカウントの取得が必須です。企業で運用する場合、個人のものを使わうのではなく専用アカウントを取得しましょう。
広告の効果計測を行うため、広告のコンバージョン(成果)登録を行います。
「リスティング」「ディスプレイ」「動画」「アプリ」「ショッピング」の5つの広告のなかから、目的に合った広告の種類を選択します。
広告の入稿や、キーワードやターゲティングを設定するための広告グループを作成します。
作成した広告グループで、テキストや画像、動画などを入力して広告を作成し、入稿します。
作成した広告グループごとに、配信する地域、ターゲットとなるユーザーの属性の設定を行います。また、リスティング広告を選択した場合は、キーワードの設定も行います。
広告はGoogleの審査を通過しないと配信されません。通常、広告作成後1営業日以内に審査結果が報告されます。
Googleの審査を通過すると広告の配信が開始されます。審査を通過しなかった場合でも、内容の修正を行えば、再度、審査を受けることが可能です。ただし、Google広告の広告費はオークション形式で決定するため、入札単価によっては審査を通過していても必ず広告が掲載されるとは限りません。
広告費は、配信後に成果に応じて支払います。クリック課金の場合はクリックされない限り支払いは発生しません。
広告の効果を最大限に発揮させるには、いくつかの注意点があります。ここでは主なものを解説します。
Web広告を利用する目的はさまざまですが、成功させるためにはWebサイトへの集客、ネットショップの売り上げ増加、資料請求などの目的に合った広告の種類を選ぶ必要があります。目的と合致した広告であれば、コスト以上の成果も期待できます。
広告の表示回数やクリック数などを計測し、コンバージョンの確認ができるコンバージョンタグは必ず設定しましょう。成果をあげた広告に予算を集中するなどの対策が取れます。
リスティング広告を実施すれば、SEO対策は必要はないと思われるかもしれません。しかし、検索でも上位に表示されるようになれば、検索結果の上位に自社のリンクが複数表示されるため、クリックされる確率が格段に向上します。そうした意味で、SEO対策も並行して行いましょう。
Google広告では、成果をあげるために利用できるツールが提供されています。キーワードの選定に役立つ「キーワードプランナー」、広告経由の訪問を確認できる「Googleアナリティクス」、Google広告キャンペーンを管理できる「Google広告エディタ」などがおすすめです。
Google広告にはさまざまな種類があり、自社の目的に合致した広告配信を行えば大きな成果をあげられる可能性が高まります。しかし、広告運用は闇雲にやっても成果は見込めません。
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