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正社員採用にこだわらない組織戦略で、自由と自律のカルチャーを貫く|株式会社グロースX
マーケティング人材育成サービス「グロースX」を開発・提供する株式会社グロースX様。これまで300社以上に導入され、ユーザー数は1万人以上という実績の一方、正社員数はわずか10名。「パートナー」と呼ぶ業務委託・副業メンバーが50名以上も活躍する組織です。
2022.11.07
2019.07.18
コンテンツを軸にしたPR支援を行う株式会社PR Table。2014年に設立された同社は、現在SaaSサービスの「PR Table」と、PRをアップデートする方法を探究する「PR Table Community」の2つの事業を推進しています。
メイン事業であるPR Tableは、企業・団体様が「社内に眠るストーリー」や「日々のちょっとした変化」をコンテンツ化して、「わが社」を表現していくブランディングSaaSです。
2018年初頭まで、ストーリー制作はPR Table側が代行している場合がほとんどでしたが、誰でもコンテンツを作りやすい仕組みを構築。「コンテンツを作る」という属人的になりがちな部分をテクノロジーでカバーする体制に移行しつつあります。
プロダクトにどんどん機能を実装していかなければいけないため、シューマツワーカーでエンジニア、デザイナーを募集することに。結果、募集開始1週間で理想的な人材を獲得、開発スピードは格段に跳ね上がりました。
今回はカスタマーサクセス・石渡航平さんに、どのようにシューマツワーカーを活用したのかを伺います。
Contents
――シューマツワーカー導入の経緯を教えてください。
今まで「PR Table」にはフルコミットのエンジニアとデザイナーは1人しかいなくて、彼らに開発を全て任せてなんとかやってきた状態でした。ただ、プロダクトをブラッシュアップし、新たなテクノロジーをどんどん実装していくためには、さすがに今のリソースでは足りないなと。
ただ、当社の場合「カルチャーマッチするかどうか」を重視しているので、おのずと採用ハードルは高くなり、そう簡単には開発チームを増やすことはできないんです。
最近はプロジェクト単位でコミットする働き方が主流になってきたし、いい人がいればできるだけスピーディにジョインしてほしかったので、まず正社員ではなく業務委託での採用を考えました。
そんな折、当社代表の大堀(航)がシューマツワーカーを教えてくれたんです。
――「シューマツワーカー」というサービスの第一印象を教えてください。
率直に、すごく良いサービスだと思いました。副業という枠組みだとライターは見つかりやすいんですが、エンジニアやデザイナーはそう簡単に見つけられなかったんです。
シューマツワーカーの場合、エンジニアやデザイナーの人材プールが豊富で、しかも優秀な方が多数登録されているなという印象を受けました。
あとは、作業時間をカウントできたり、企業と副業社員の仲介者が存在したりするのも非常に助かるなと。
――実際、シューマツワーカーを利用してみていかがでしたか。
募集開始から1週間ほどで、ものすごく優秀な方が応募してくれたんです。
既に2ヶ月ぐらい一緒に働いていますが、非常にスムーズに仕事できています。レス、開発スピードなど、とにかく全てが早いんですよね。
これまで、月当りのタスク消化数は月10個以下だったんですが、ジョインしていただいてからは平均20個を超えるようになりました。スキル的にも申し分ないので、やりたいようにやっていただいています。
――採用時、気をつけていたことはありますか。
やはりカルチャーマッチが大事なので、絶対に対面で会って話したいというのは募集要項で強調していましたね。
履歴書にあるスキルも確認してみて、当社のエンジニアも交えて、この方なら大丈夫だなと確信するまでじっくり話し込みました。
――副業社員にはどのような業務を任せていますか?
不完全なまま終わっていた部分や、優先度が低く手を付けられていなかったけど重要だと思われる細かい修正を主に担当していただいています。
これまで、NPS(ネット・プロモーター・スコア。顧客推奨度)を実施しても、顧客から上がってきた要望を汲み取りきれていませんでした。人手が足りないということもあり、とにかくインパクトの出る部分を優先する、「攻め」の開発をしてきたんです。
でも、副業社員の方に入っていただき、細かい修正に取り組み始めてから、実は「守り」の開発も非常に重要だと気付きました。プロダクトそのものが使いやすくなるのはもちろん、NPSであがった要望を反映すると顧客にも喜んでもらえますし、ロイヤルティを上げていくうえで欠かせない部分だと実感しましたね。
――副業社員とはどのようにコミュニケーションされていますか。
基本的にはSlackとBacklogでコミュニケーションしています。あとは一ヶ月〜二ヶ月に1回必ず一緒にお寿司を食べに行くようにしていて、それが唯一の対面機会ですね。ずっとリモートワークしていると「1人でやっている」という感覚が強くなりがちです。
なので、できる限りチームで働いていると意識してもらえるよう、極力他の社員にも同席してもらうようにしています。モチベーションを維持してもらうには、意外とアナログなコミュニケーションが重要になってくるのかなと思います。
あと、外部の方とコミュニケーションする際は、オンライン・オフライン関係なく低姿勢に、謙虚に、リスペクトを持って接するよう心がけています。
結局は人対人ですし、無機質な会話よりもスムーズに仕事を進められるんですよね。
正直、一緒に働く以上は会社を好きになってもらえるのが一番良いと思っているので、どうしたら当社を好きになってもらえるのかを一番意識しながらコミュニケーションしています。
――シューマツワーカーを利用して、最も良かったと感じるポイントはどこでしょうか?
採用までのスピードが1番早かったところですね。今採用したいから募集を開始したので、スピード感を持って進めていただけたのは本当に助かりました。
募集開始からジョインしていただくまで実質1週間ほどでしたし、このスピード感は他の会社ではなかなかできないはずなので、ぜひコアバリューとして維持してほしいなと思います。
(取材、文:水落絵理香、写真:海老根里実)