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目的は組織の可能性の最大化。じげんの外部人材の活用戦略とは
住まいや旅行、仕事といった多岐にわたるライフメディアプラットフォーム事業を展開する、株式会社じげん。2018年に東証一部への株式変更・20件近いM&Aの実施に伴う体制変更を経て、社外人材の活用が進み、今では社員と外部人材の比率が4:6の部署もあるという。そんな「じげん」の外部人材活用の成功事例や独自の採用戦略とは
2021.03.09
2022.12.06
オリジナルプリント事業及び新規事業立ち上げのインキュベーション事業を展開する、オリジナルラボ株式会社様。今回は、少人数組織ながら多くのオリジナルアイテム販売サイトを開発・運営している新興事業部の脇田様・清水様にお話を伺いました。
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ーー事業について教えてください。
脇田様)オリジナルラボの新興事業部を担当している脇田です。もともとオリジナルラボは、オリジナルTシャツを販売しているTMIXというサイトを主軸にやってきました。そこから派生して新興事業部では、オンラインでTシャツ以外にも、一点から気軽にオリジナルアイテムを作ることができる「アイテム販売」の新サイトを立ち上げています。オリジナルグッズやオリジナルスマートフォンケースなどの、オリジナルプリント事業です。
現在では「オリジナルグッズラボ」「オリジナルスマホラボ」など1点から誰でも気軽にオリジナルグッズが作成できるサイト、それから、副業などでオリジナルグッズを商用に販売する方向けのサイトとして「オリラボマーケット」を展開しています。。「オリジナルグッズラボ」や「オリジナルスマホケースラボ (スマホラボ )」には、プリントしたグッズを工場から消費者 (エンドユーザー)に直送する機能がついており、ネットショップなどでオリジナルグッズの販売を行なっている方が在庫リスクゼロで、自分で商品を発送する手間もなく販売を行えるサイトとなっています。また、「オリラボマーケット」も、インフルエンサーやSNSでイラストを描いている方などに、オリジナルデザインのグッズを在庫などのリスクゼロで販売できるサイトとして人気です。
清水)このサイトは、主婦の方にも気軽な副業として人気が出てきて、最近も日本テレビ「ヒルナンデス」の取材を受けたところです。
脇田様)新興事業部では20近くのサイトを、立ち上げから構築、運営までやっています。
ーーお二人のご担当を教えてください。
脇田)基本的なSEO対策、コンテンツ改善を清水と一緒にやっています。会社の方針として、社員は戦略を考えるなど上流の部分を進めていき、作業は外部パートナーにお任せするようディレクションしていくという組織方針なのですが、現状は、僕が予算管理、PL管理など、清水が手を動かしてディレクションなど、という分担です。実は20ほどのサイトの企画と言いましたが、ほとんどのサイトを清水と僕で見ていると言う少数チーム運営なんです。
清水)私はもともとデザイナーとして入ったのですが、現在では「グッズラボ」や「スマホラボ」のサイト運営、改善をメインに、外注先のディレクション、商品の追加企画などを担当しています。
ーーそうすると、会社全体として業務委託・フリーランスなどの外部パートナーは多いのでしょうか。
脇田)はい、それぞれの部署でアウトソーシングを行っています。
ーー新興事業部にシューマツワーカーから入っている副業メンバーは、どのような役割を担っていますでしょうか。
脇田)複数サイトを見ている中で、社員リソースが足りなくて更新できていないサイトが結構あるんです。とはいえ、更新はなくても流入はあって、売上も多少上がっていて、メンテナンスする必要はあるし、もったいないですよね。そうしたサイトのSEO対策などをお任せできるマーケターを探していました。
稼働が始まってから1年ほどになりますが、当初募集を始めた時から、SEO対策について、単なる「SEOマーケター」の枠内ではなくて、ディレクションも含めてお願いできる方、と思って探しました。
脇田)実は、僕はカスタマーサクセスやカスタマーサポートの部署の立ち上げメンバーとしてオリジナルラボに入社したんです。約5年間程、カスタマーサクセスの部門を担当したあと、サイト運営の今の部署に異動することになりました。といっても、これまでのキャリア上、サイト運営やSEOなどの経験はありません。
知識も経験もない中で進めていく必要があるという状況で、専門的な知見を持って仕事を任せられる人材が必要でした。手を加えれば売上が伸びると見込まれるサイトはいくつかあって、それを進める必要も感じていました。
ーーそして、この領域の知見のある副業人材を探して、契約されたのですね。
脇田)はい。副業人材の方については、社内のSEO改善の経験豊富なメンバーによる面談で、スキルの担保を行った上で契約をおこないました。私自身は実稼働が始まってからご一緒することになりました。
SEOでは経験がなかったのですが、アウトソースする外部メンバーと働く経験という意味では、カスタマーサポート時代に経験があって、進め方としてはこういう感じかなという想像はつきました。でも、SEOやサイト改善の実際の進め方などは知識がないので、社内のサポートを受けつつ進めていきました。
ーー知識のない領域で副業メンバーと働くことに不安はなかったでしょうか?
脇田)副業メンバーと働くこと自体に不安というのはなかったんですが、経験のない領域ではあったので、結果的には、副業メンバーの方が目的を理解して自発的に提案してくださる方だったことが助かりました。お任せしているSEO的な意味でのサイト改善の案出しはもちろんなのですが、SNSを使ってのPRなどの具体的な施策など、売上を上げるための施策を企画して提案・実行してくださいました。。最初から安心してお任せできる方でしたね。こういうことをしてくれたらいいなというところを、全て自発的にやってくださるのでありがたいんです。
清水)自主的にご提案くださり、なおかつ自分で手を動かしてくれるという方なので、本当にありがたいです。リソースが足りなくてディレクションする工数もなかなか割けないと思うのですが、そんな中でも自分で考え、提案して、手を動かして進めてくれる方がいることで助かっています。
ーー稼働し始めてすぐに円滑にいったのでしょうか。
清水)最初から順調にやれました。
ーー今1年くらいはお付き合いがあると思うのですが、岡本さんが入られたことで具体的な成果はありましたか。
脇田)売上が伸びると見込まれるけれどリソースの問題で手をつけられていなかったことを、どんどんやることができるようになったことが、最も大きな変化です。結果としては、順調に狙ったワードで順位改善を進めていただきましたが、Googleアルゴリズムの変更と重なり影響を受けるなどで困難な場面もありましたが、SNSマーケティングなどを通して影響を最小化し売上に貢献できるよう動いてくださり、売上をこう上げていきたいという私たちの方針に向けて、着実に進んでいます。商品自体の競合優位性を確保するなどサイトの改善により、売上を立てる基盤はできたかなと思っています。
ここまで進むことができて、とてもマッチした人材をご紹介いただいたと思っています。
清水)そうですよね。順位の改善などあったものの、 Googleのアップデートでわからなくなってしまって。それにSEO自体も結果がすぐに出るものではないので、即結果に結びついたかというとはっきりいえない部分もあります。でも会社としての目標に向けて、一緒に、どんな施策をしていくかといった議論ができていて、良い関係を築けているし、良い状態で進められていると思います。引き続きご一緒にやっていきたいですね。
ーー「マッチした人材」を探すのに重要な点は何でしょうか。
脇田)副業人材の方とやっていく上で、正社員と違って、もしもミスマッチがあったら、お互いに契約を終了できる、というのはポイントだと思います。オリジナルラボの副業・業務委託人材とのやりとりは、最初に部分的な仕事をお願いしてみて、何度かやり取りさせていただく中で、会社に合っているかとか、クオリティのレベルが合っているかなどを確認し合うという方法を取ることが多いです。
その上で当社として問題がなく、先方でもご希望に合う条件をご提示できていれば、「長期契約しませんか」というお話をすることが多いです。そういった形で契約が進んでいくことが多いので、外部パートナーとやっていくことに対しての不安はあまりないんです。
情報セキュリティの管理体制など、もちろんきちんとした上での話ではあるのですが。
清水)一緒に働いてみてから、長期的にやっていくのかどうか見極められるというのはありがたいと思います。安心感につながりますし、マッチした人材に出会うために必要なことでもあるかもしれません。
ーー副業メンバーとうまくやっていくための工夫はありますか。
清水)コミュニケーションは多く取った方がいいと思います。副業メンバーと話し合って定例ミーティングを毎週設定しています。その場で、今週はこんなことをやりましたとご報告いただいたり、状況の共有をお互いにしたり、コミュニケーションを取るようにしています。チャットでも随時ご連絡いただいたり。
脇田)コミュニケーションは大事ですね。コミュニケーションの中でさらに大事なポイントがあるとしたら、委託の内容によって、2種類あると思っています。
一つは、自分で考えて動いてくださいねというポジションであれば、方針や優先順位をしっかりとコミュニケーションの中で伝えていくこと。そして、当然お任せする方はスキルのある方ですから、その方がパフォーマンスを発揮する上で裁量を持っていただく、自由にやってもらえる環境を作れるかどうか、ということが重要だと思います。なので、こういう裁量を渡します、ということが明確に伝えられていることが大事かなと思います。
いちいち全てを会社側で確認します、レビューを通してください、という体制だと、提案する気も起きないんじゃないかと思うんですよね。だから、一つのエリアをお任せしますというタイプの依頼であれば、裁量をしっかりとお渡しして、「任せる」ことが大事です。
一方で、委託の内容によっては、ルーティンワークのような決まった手順に従って進めてほしいタスクもありますよね。その場合には、求めているクオリティとこちらの要望を明確に伝えることが大事だと思っています。
ーー裁量の渡し方、業務の渡し方について、もう少し詳しく教えていただけるでしょうか。
脇田)裁量の渡し方は難しいですよね。委託範囲で触れる範囲は、例えばサイトの更新権限など、システムのアカウント権限管理でしっかりとコントロールします。副業メンバーに当社として触ってほしくない部分があるならば、あらかじめ制限をかけておけば、「自由にしてください!」としてお渡ししても、問題ないわけです。
それと、やはり施策の大きな方針をすり合わせておくことは非常に重要です。細かい部分に入る前に、オリジナルラボとしての方針と、副業メンバーがどういう動き方を基本的にしていきたいのかをすり合わせます。
具体的には、こういうことをここまでにやりますという計画を共有していただいています。問題なければ作業に進んでいただきますし、リスクがあったり意思決定が必要な部分については、一緒に考えて決めています。
細かいコンテンツについては、週次ミーティングで一緒に見て、修正すべきところは修正していったり。オリジナルラボの扱う商品についての専門知識が必要な、細かい表現の部分など、社員と一緒に直していっていただきます。例えばですが、プリントの仕方によっては、こういうところは押し出せるけれどこの表現は使えない、といった技術面に関する表現の違いだったり。
そうやって、レビュープロセスも、お任せする部分としっかりコントロールする部分が、方針をすり合わせた上に明確になっているので、基本的には作業者の作業が滞らない状態が作れていると思います。そうすると、副業メンバーにとっても進めやすいんじゃないかと思っています。
清水)スピード感も重要だと思いますし、「どんどんやってください!」というスタンスですね。定例ミーティングの際に気になることがあればこちらからもフィードバックしたり、議論したりはするんですが、基本的にはお任せしていて、全体にスムーズにいっていますね。
ーーシューマツワーカーでよかった点などありますか。
脇田)クラウドワーカーを募集するサイトで人材を集めたこともありますが、シューマツワーカーの良さは「人が間に入っている」ということです。
一緒に働き始めたら、どうしても直接言いづらいことなどが出てきてしまうと思うんです。最初のオンボーディングの段階でサポートしてもらえたのはよかったです。
清水)業務委託の方と直接やりとりしていくと、やはり難しいこともあります。どうしても、稼働してみて「やっぱりちょっと違ったなぁ」というケースもあります。コミュニケーションが取りづらかったり、こちらの考えや要望がうまく伝わらなかったり。そんな時、シューマツワーカーは間に入ってサポートしてもらえるので、円滑にコミュニケーションを取れるなと思います。
脇田)今後も、少数チームで進めていき、副業・業務委託人材の方に外部パートナーとして関わっていただくことになると思うので、引き続きよろしくお願いいたします!
ーーありがとうございました!
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最後までお読みいただきありがとうございました。