採用のミスマッチをいかに減らすか?副業のしくみをフル活用して「良い人」に出会う|株式会社オモチ

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月間利用者20万人以上の“楽しいポイ活(=ポイント活動)アプリ”「ポモチ」を開発・運営されている株式会社オモチ様。エンジニア中心の少数精鋭スタートアップ企業です。

「この人なら間違いないという人しか採用しない」という採用活動へのこだわりや、1人のメンバーが組織に与える影響力の大きさゆえに感じている正社員採用のリスク、副業という仕組みを最大限に活用することでリスク回避する方法など、今回は株式会社オモチ CEO荒井健太様、CTO足澤憲様、「副業メンバー」としてチームに参加し、3ヶ月後に正社員入社を決めたiOSエンジニアの坂本侑希様にお話を伺いました。(本文中では敬称略)

小さな組織における「一人一人のメンバー」の重要性

ーーオモチ様とシューマツワーカーは数年来のお付き合いをさせていただいています。3年前にも副業社員ジャーナルのインタビューにお答えいただきました。(3年前のインタビューはこちら「「時間単位で依頼できる点が魅力的」〜正社員採用から副業社員採用に振り切った理由〜」

足澤)それから社名も変わり、事業も変化がありました。以前は受託開発が中心でしたが、受託開発は事業提携して他社との共同開発に力を入れておりまして、現在は「ポモチ」というアプリの開発に主軸を置いています。

荒井)「ポモチ」はポイント活用を推進するC向け(一般消費者向け)のアプリです。ありがたいことに月間利用者数が20万人を突破し、メディアに採り上げられるなど、注目度も上がってきました。ちょうど先週、TBSテレビで放映中の「がっちりマンデー!!」に足澤が出演したところです(インタビューは7月に実施)。

ーー「ポモチ」のサービスサイトではポイント還元に関する情報量の多さも印象的ですが、かわいらしいオモチ様のコーポレートサイトも印象的です。

荒井)「ポモチ」と相乗効果や親和性のあるポイント領域では、企業様との共同案件や受託案件も引き続きやっています。B向けの開発事業も続けていく予定です。

ーーオモチ様の組織体制に変化はありますか。

荒井)役員が2名(荒井様と足澤様)と、正社員メンバーが3人。そして正社員以外で、シューマツワーカーから副業メンバーに4名入っていただいています。職種は幅広くて、デザイナー、コーダー(エンジニア)、プロモーション担当者、ディレクターの方。他にもフリーランスの方にも業務委託として入っていただいていて、正社員以外で15名くらいが当社に関わっています。

足澤)正社員メンバーは少数、外部パートナー(副業メンバーや業務委託のフリーランスメンバー)がその数倍の人数いるという構成は変わっていません。

荒井)当社のような規模だと、一人一人のメンバーが会社組織に与える影響はとても大きいです。正社員メンバーとして採用するときのミスマッチのリスクをなくすことには、かなり慎重です。結果として、正社員メンバーは少人数という構成となっています。

ーーカルチャーには変化はありましたか。

荒井)エンジニア中心の組織を作っていきたいと思っていて、そこは変わっていません。現に私以外の当社のメンバーは、みんなエンジニアなんです。カルチャーとしては、「自ら壁を見つけて乗り越える」などの行動指針があります。少人数なので、自分たちで目標に向かってしっかり走っていけることを重視しています。今いるメンバーは、そういうカルチャーを大切にでき、体現しているメンバーばかりです。

正社員採用のミスマッチのリスクに向き合ってきた

ーーそれでは、オモチ様の現在の採用活動について教えてください。

足澤)実は、今当社では、積極的な採用活動をしていないんです。

荒井)もちろん、事業を成長させるにあたって、人的リソースは必要になります。そういうときは…

足澤)はい、そういうときは、まずシューマツワーカーに声をかけています。

ーーそれは、ありがとうございます! なぜ、まずシューマツワーカーにお声がけをいただけているんでしょうか。

足澤)もちろん、何年もお願いしているから信用もあるんですが、そのほかには2つ理由があります。一つは「すごく早い」こと。もう一つは、「ふわっと声がけできる」こと。

シューマツワーカーは稼働が始まるとカスタマーサクセスの担当者がつくんですが、この担当者に「こういう人ほしいんだけどいますかね」と聞くと、「こういう人ならいますがどうですか?」と、すぐに返事が返ってくるんです。これは正社員採用や他のサービス、エージェントと大きく違う点です。

荒井)会社としては、シューマツワーカーとの契約は、コストコントロールしやすいという面もあります。受託開発がメインだった時には特にそうでしたが、案件との兼ね合いでリソースをコントロールできることが必要でした。シューマツワーカーは、クラウドソーシング等の他サービスと比べて、圧倒的に契約形態が良いんです。

他サービスでは「最低契約期間」が数ヶ月間設けられていて、人選にミスマッチがあった場合にも数ヶ月間、その方と継続して契約し続けなくてはなりません。でも、人選にミスマッチがあったときの残りの数ヶ月間は、当社のような会社にとっては、とても「重い」んですよね。その点、シューマツワーカーは1ヶ月から契約できる。これは非常にありがたいです。

ーーでも、人員が必要な時に、いきなり正社員採用をするのではなくて、副業メンバーの候補を探すというのは、めずらしいやり方ではないでしょうか。

足澤)そうかもしれませんが、もし今後、正社員をどんどん増やしたいと思っても、まずは副業や業務委託のような形で数ヶ月間一緒に働いてみる、というところからスタートすると思います。

当社の企業規模では、「この人なら間違いない」という方にしか入ってほしくないんです。でもいきなり正社員採用をすると、もしミスマッチが起きた時に、その方に「辞めてもらう」ってとても難しいです。副業や業務委託から入社する場合は、その点で大きく違います。「この人なら間違いない」ということが、一緒に働く中でしっかりと確認できている。

荒井)お互いに助走期間があるわけです。

ーー「正社員採用のミスマッチ」というリスクに対する意識が高いと感じます。

荒井)人材・採用に関して、どういうふうにミスマッチをなくせるかは、常に議論しています。今のところ、「一緒に働いてみる」以上の解はないと感じています。

足澤)一緒に仕事してみることでしか、その人の力量とか、その人のスキルを本当のところでは見極められないです。エンジニア的にいうと、開発プロセスにおいていきなり「本番環境」にあげる人っていないんですよね。まずは「ステージング環境」で動かしてみる。

シューマツワーカーが提供する副業の仕組みをフル活用して、ステージングでの検証期間を持つことができているような感じです。働く方の立場にとってみてもミスマッチが起こるのは残念なことなので、そのような副業の仕組みの活用は、他社にもおすすめできます。

「副業メンバーと働く」のリアルとは?

ーー副業メンバーに求めていることはなんでしょうか?

荒井)人材要件としては、副業メンバーやフリーランスの業務委託メンバーは、まずはスキルを重視しています。求めるレベルの開発ができること、納期が守れること、コミュニケーションがとれることの3つです。

足澤)事前に最低スキルの基準は決めます。その上で、面接の時に普通にしゃべれるかどうか。そしてあとは実際にやってみて、合うかどうか。スキルや納期の意識、コミュニケーションなど、仕事上の考え方が合わなければ「すみませんが来月で契約を終了させてください」というケースもありますし、スキルが高い方や、当社と合う方とはずーっと続いていきます。

ーー面接で「普通にしゃべれるか」というのは?

足澤)エンジニアとして重要なのはコーディングだけでなく、PdM(プロダクトマネージャー)やディレクターのような役割のメンバーとのコミュニケーションもあると考えています。そういう役割のメンバーは非エンジニアであることも多いです。コミュニケーションして、疑問を解消したり、最善の方法等についての提案ができること。そのスキルを面談で判断しています。

具体的には、過去にやったプロジェクトについて「どんな仕組みになっているんですか?」と問いかけたりして、エンジニア以外のメンバーに対してもコミュニケーションや解説できる人なのかを見ます。エンジニアの言葉を、エンジニア以外の人にも通じる言葉に変換できるのかどうか、とか。

ーー副業メンバーに対してしている工夫はありますか?

足澤)以前ですと、エンジニアはプロジェクトを経験するごとにスキルアップしていくので、そのたびに時給をアップしたりということもありました。

もっとカジュアルなコミュニケーションレベルでいくと、正社員メンバーと副業メンバーを区別しているかというと、線引きはしていません。会社の飲み会があるという場合など、「正社員のみで」ということはほとんどなくて、副業メンバーにも一緒に行こうよとお声がけします。

ーー具体的な開発体制について教えてください。

足澤)最初にざっくりスケジュールを一緒に決めます。その後は、タスクベースまで落とし込んでタスクをお渡しすることが多いです。副業メンバーは月に40時間など時間が決まっているので、そのあたりは配慮して、「時間内に終わりきらないタスク」「急ぎのタスク」は渡さないという工夫はしています。

荒井)ポモチに関しては、こういう機能をつくっていきたいというプロダクトバックログを私が積んでいき、足澤がそれを開発レベルのタスクに分けていくということをします。

足澤)そのバックログを見れば未来のプロダクトのイメージや開発ロードマップなどがわかるのですが、副業メンバーでもほとんどのメンバーが見ることができます。そこまでイメージしたい人はそれを見ていただくことができますし、時間的に限られている方は、むしろそこまで見ずに、タスクに集中していただけるようにもしています。

副業メンバーから正社員へ。転職を決めた理由

ーー副業メンバーから正社員として入社したメンバーもいらっしゃいますね。iOSエンジニア坂本様もそのお一人です。

坂本)私は現在、オモチのiOSエンジニアとして働いています。もともとシューマツワーカー経由で副業メンバーとして働き始め、オモチに入社することになりました。

ーー坂本様が、正社員になられた決め手はなんだったのでしょうか?

坂本)私は「働き方」を重視していたんです。当時、姫路からフルリモートワークをしていたので、それが受け入れられるかどうか。それから、人の魅力です。正社員になるかどうか悩んでいたタイミングで、荒井さんが東京から兵庫まで来てくれたんですよね。

荒井)直接会いたいなと思って。というのはもちろんなんですが、実際にはめちゃくちゃ楽しく飲んでしまいました。泥酔…

坂本)私が東京にいくというタイミングでもすごく飲みまして、一晩で4軒はしごしたりもしました。コロナ前のことです。

荒井)3軒目以降、どのお店で飲んだか覚えていないのですが。

坂本)そういうところにも、人としての魅力を感じてしまいますよね。

ーー副業ワーカーとして働いていた期間もあった中で、坂本様の評価されたポイントはどこでしたか?

荒井)3ヶ月くらい副業メンバーとして働いてもらい、スキルはもちろんですがコミュニケーションもよくとれるし、事業とキャリアの方向性も合っている。ぜひ入ってほしいと思いました。

足澤)坂本くんはAppleマニアなんですね。まずは、そこがすごく良いです。iOSエンジニアに入ってもらうにあたって、iOSのことを知り尽くしていることや、新しい情報をキャッチアップできること、し続けることが常に重要です。

その上、開発におけるコミュニケーションや姿勢も良くて。「こういうの作りたいんだよね」というのに対して、約束していた納期をきちんと意識して開発を進めてくれ、実際作る時に「この方がいいんじゃないですか?」と意見や提案をくれたり。市場的にだれもが欲しがるような人材だというのは一緒に働く中でとてもよくわかりました。

なにがあってもまずは相談できる、というシューマツワーカーの安心感

ーーシューマツワーカーでよかったと思うところはありますか?

足澤)優秀な方が多いです。シューマツワーカーに登録している方は、本業もあるけれど副業をしたいと思う方たちがメインですよね。副業だからこそ、「本業でも活躍している」というレベルの方に来てもらえて良いです。もちろんミスマッチもおきますが、我々にないものを提供してくれる方も多いです。副業という働き方は今の私たちに必要なものになっています。

荒井)人との出会いですからどうしてもミスマッチは起こる、ということを考えると、何かトラブルがあったときに「まずはシューマツワーカーに相談できる」というのはすごく良い点です。臨機応変に副業メンバーに対応してくれたり、間に立ってくれるというサポートの手厚さは、あまり知られていないかもしれませんがシューマツワーカーのありがたい点です。

ーー坂本様にとって印象的だったことはありますか?

坂本)シューマツワーカーのワーカー向けSlackがあるんですが、そこで頻繁に相談や質問をさせていただきました。面談もしていただきました。ささいなことでも、解決までのスピードが早くなると感じていました。正社員として入社する際も、実は背中を押してもらったり。働く個人にとってもシューマツワーカーのサポート体制は、安心感があったことを覚えています。

ーー今日はありがとうございました。

正社員採用のミスマッチのリスクに向き合い、シューマツワーカーの提供する「副業」という仕組みをフル活用して、「この人なら間違いない」という人材と出会う。株式会社オモチ様の採用活動における課題や、少人数フェーズの企業様ならではのお話を伺いました。

シューマツワーカーでは、約 38,000人(2022年9月現在)の豊富な副業人材データベースから、企業様のご希望に沿った人材をご紹介するだけでなく、副業メンバーとして働き始めたワーカー様と企業様に伴走したサポートをご提供しています。

オモチ様のお話をヒントに、

✔️本業で活躍しているレベルの優秀な人材にアクセスしたい
✔️人材要件をまだ定義できておらず、壁打ちからしてほしい
✔️副業ワーカーとの間にトラブルがあっても安心な仕組みを利用したい

という企業様は、ぜひお問合せ、ご相談くださいませ(相談は無料です)。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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