創業1年でスタッフ150名、Webスクール事業の急成長スタートアップで活躍する業務委託人材とは|株式会社HATCH様

「日本一温かいコミュニティの創造」をミッションに掲げ、個のつながりを大切にするWebフリーランス育成スクール「ウェブフリ」を運営する株式会社HATCH様

2021年12月に創業して、1年4ヶ月で150人のスタッフを抱え、累計受講生数が1,000人を突破。驚くほどのスピードで成長する一方で、人材の採用や教育の課題に直面してきました。

今回は、創業時から参画し、営業、CSを経て現在EA(エグゼクティブ・アシスタント)に従事、企業・サービスの中心として経営を担っている、大塚夕璃 様にお話を伺いました。

マンツーマンでコーチングする、新しい形のオンラインスクール

ーー事業について教えていただけますでしょうか。

HATCHでは、「ウェブフリ」という事業を運営しています。

「ウェブフリ」は、Webフリーランスの育成オンラインスクールです。

Webフリーランスというのは、Webスキルを用いて、フリーランスになりたいという方を支援するサービスです。Instagramの運用、Webデザイン、サイトコーディング、動画編集など、社会的にも盛り上がっている職種が中心です。

他と違う点では、マンツーマンのパーソナルコーチングがセットになっていることです。スキルを教える、身につけていただく、というのはもちろんなのですが、実際にフリーランスになって働こうとすると、スキルだけではなく、フリーランスとしてのマインドやお仕事を獲得するための営業力も必要になってきます。営業面においては、実際に営業してお仕事を取るというところまで「ウェブフリ」ではサポートします。

ーー「お仕事をとるところまでのサポート」というのは、具体的にはどういったことをするのでしょうか?

主には、クラウドワークスなどのクラウドスキルマッチングサービスを使って、仕事を獲得する経験をしていただきます。こうしたサービスの中にはフリーランスの方がたくさんいらっしゃいますから、その中で、新人フリーランスとして提案文を送って選んでいただくというのは難易度の高い作業なんです。どうしたら目にとまる、選ばれる提案文を書けるのか、実戦の中で学べるようにしています。

また、コースによっては、実際に制作会社に直接営業に行ったりもします。その場合には、Zoom面談の準備までご一緒にしていきます。

ーー組織としては、どういった体制でしょうか?

スタッフは今、大体150名程度。役員以外は全員業務委託メンバーの組織です。役員は代表と取締役、その下に部署がいくつか。営業部、CS部、マーケティング部、HR(採用)部、 EA(エグゼクティブ・アシスタント)部など。

”フリーランスの輪”を広げるために。自社組織もビジョンを体現

ーー業務委託メンバーの役割や、御社ではどうして業務委託メンバーで組織を拡大しているかについて、教えていただけますか。

業務委託メンバーの役割はそれぞれで、幹部メンバーも大体10〜15名いるのですが、そのメンバーもみんな業務委託で組織されています。

まず大前提として、HATCHでは「フリーランス革命で、未来にワクワクできる社会を実現する」というビジョンを掲げています。このビジョンに向けて、私たちは「フリーランスの輪」を広げていきたいと考えているんです。

フリーランスの方は増えてきてはいますが、まだまだ正社員の雇用が多数派である中で、「それだけでは理想に近づけていない」「まだまだ満足できない」という方が多いとも思っているんです。そんな中で、新しいことを始めたいけれども自分一人ではできない、自信がない、と躊躇してしまう方に、新しい場所を提供していきたいんです。

フリーランスって「孤独」「一人」・・・というイメージがどうしてもあると思うんですが、HATCHはそうではなくて、全員がフリーランスとして自立している一方で、共存してもいる、という状態を組織としても目指しているんです。

それを体現しているのが、現状の私たちの組織体制です。

さらに考えているのは、そのフリーランスの輪も、どんどんバトンのようにつないでいくという形。今いるフリーランスの人たちから、次のフリーランスの人たちへ、役割やバトンをつなげていく、というイメージなんです。

HATCHでは仕事とプライベートを切り離して仕事を「生活するためにするもの」というような考え方を捨てて、どちらも「人生」ととらえ、仕事も楽しむことを大切にしたいんです。フリーランスの輪というのは、みんなが自己実現できるような環境という理想なんです。

”エモさ”を大切にするカルチャーが、20代のメンバーを惹きつける

ーー業務委託であるからこそ良い面もありますか。

雇用関係ではどうしても、会社が個人を評価する上下関係や依存関係のようになりがちですが、フリーランス同士やフリーランス対会社では、もっと「対等」な関係性になります。成果に向かって一緒にやっていく。結果にコミットするメンバーが集まり、ビジョンやミッションに対して純度の高い組織ができる気がします。

ーー2021年12月に創業されて、そこから150名以上のスタッフが在籍されているというのはすごいですね。

立ち上げ時点で20名くらいいましたが、そこからはどんどん増えていきました。今では、月に20名くらいは入ってきて仲間が増えています

ーー業務委託メンバーを集めるのはどのようにされているのでしょうか?

もともとはクラウドワークスなどで募っていました。求人媒体も使っていました。ですが現在はあまりそれらの媒体は活用していなくて、リファラル採用に力を入れています。

組織が大きくなるにつれて、メンバー全体をマネジメントしていくことは難しくなって、先ほど申し上げたビジョンに対する「純度」は下がってくると思うんです。そんなフェーズだからこそ、今いる信頼できる仲間がつれてきてくれた新しい仲間、というのはかなり信頼できますし、最初から期待できます。

現在は、そうした変化もあって、今いる仲間が、以前一緒に働いていた方とか、知り合いや仕事仲間を連れてきてくれてそのままジョイン、というケースが増えてきました。

ーーリファラル採用を促進するための施策などはされていますか。

リファラル紹介費の社内制度を作ったりはしています。

ただ、それ以上に、代表の魅力や影響力というのはあるのかなと思います。弊社は代表が、「人と人とのつながり」や「誰かのために」という視点を大事にするなど、わりとエモーショナルなメッセージを発信するタイプなんです。

もちろん、スクール事業は誰かの人生を変えるかもしれないものでもありますし、事業としても人を大事にする、ということはあるんですが、そのためだけではなくて、代表の人柄としても「エモい」ことを尊重する文化があるのかなと思います。

そういう下地があるので、わりと「熱い」カルチャーの組織なんです。そういう部分に、20代の若手の方などは、魅力を感じて集まってくれています。それがまた、求心力につながっているのかなと思います。

シューマツワーカーの登録者は、スキルの高い人材が多い

ーーシューマツワーカーにお声がけいただいたきっかけはなんだったのでしょうか。

とにかく採用が足りていなかったことです。今、2期目の会社ではあるのですが、事業成長の速度、組織成長の速度があまりに早くて、人が足りていない状況だったというのがいちばんの理由です。

ーーシューマツワーカー経由でも業務委託メンバーとして入らせていただいていますが、メンバーが携わっている業務について教えていただけるでしょうか。

CS(カスタマーサクセス)チームのメンバーとして入っていただいています。HATCHのCSというのは、スクールの講師を担当します。だから、それぞれにWebスキルの専門も持ちつつ、生徒さんに対して教えることにも適性があることが重要です。

当時は、Webデザインの講師を探していて、シューマツワーカーさんにご相談しました。弊社のスクール講師はマンツーマンでの指導もしていきますので、時間的なリソースも割く必要があります。デザインスキルはもちろんですが、講師としての適性と、それから時間の確保の面。その3点を満たす方を探していました。

ーーCSといっても、一般的な「CS=カスタマーサクセス」とは、異なる役回りになるんですね。HATCH様のCSチームには、どういう方が向いているのでしょうか?

「教えることが好き」という方は、やはり向いています。また、ご自身もフリーランスの方たちを講師にお迎えしていますから、フリーランスになるために苦労してきたことがあったり、同じ苦労をしないようにサポートしていきたい、という気持ちの強い方が多いと思います。

ーー多くの業務委託メンバーがいらっしゃる中で、シューマツワーカー経由での業務委託メンバーにはどういう印象をお持ちでしょうか。

高いスキルを持っている方が多い印象です。副業ということで時間的なリソースを割くことが難しくてマッチしないケースもありますが、そこさえ合えば、スキルが高くてとても良いなと思っています。

ーーシューマツワーカーでよかったことはありましたか?

シューマツワーカーでよかったのは、定期的にシューマツワーカーのカスタマーサクセス担当者と面談の機会があって、フィードバックもできるし、逆にフィードバックを受けることもできることです。これがあることで気が楽というか、安心感があります。

今、何か問題があるわけではないんですが、もしも何かあったときに、シューマツワーカーを介してお話ができるというのは、やはり個人との契約とはちがう部分として、大きな安心感になっています。

逆算ではなく、理想を追っていたら”今”の成長に

ーーこれだけ急拡大されると、様々な課題にも直面されるのでしょうか。

そうですね。いちばん大きかったのは、メンバーに対する教育が追いつかないという課題でした。人が増えるにつれて、教育制度も整えて、と同時並行で進めてきた1年間だったと思います。

教育というのは、営業メンバーであればコンプライアンス面、全体に共通するものでは仕事への姿勢、プロ集団としての成果についての考え方などがそれにあたります。

一時期、実は人員不足の問題が大きくなりすぎて、採用基準が甘くなってしまったことがあったんです。そのときには、既存メンバーのプロ意識と新メンバーのプロ意識に乖離が起きて、社内の評価はどうするのか、価値観はどうあるべきなのかで揺れたこともありました。採用基準に関しても、どうしていくのかはそのタイミングで見直しをすることになりました。

また、これを機に、新人教育部という新しいチームも発足して、専門メンバーをアサインするといった新しい工夫もしています。

ーー創業時点から、今の急成長・急拡大というのは想定されていたんでしょうか。

いえ、創業時にはもう少し漠然とした理想があって、とにかくまずは事業を立ち上げていったという感じだったんです。むしろ事業がスタートしてから、「このサービスをもっとこうしたい」「もっとこう広げていくのがいいんじゃないか」などなど、理想とするビジョンが具体化して、それを実現するための事業を推進していたら、会社としての成長につながってきている感じです。

逆算して今があるんじゃなくて、やっていく中でやりたいことが広がって、それを実現していく中で今がある、という感じなんです。

受講生が累計1,000人を突破。急成長の1年を経て、今後の展望は?

ーー受講生の方はどれくらいいらっしゃるのでしょうか?

受講生数は累計1,000名を超えています。今月も300人くらいの受講生が入ってきています。在籍期間は、最短3ヶ月から最長10ヶ月です。現在の在籍数は700名ほどです。

ーー「ウェブフリ」の受講生の方が、魅力を感じるポイントはどういった点なのでしょうか?

ウェブフリのコンセプトでもありますが、「今の自分を変えたい」「自信を持ちたい」という方がウェブフリを選んでくださいます。受講生からスタッフになって、卒業後にもウェブフリに関わってくださる方もいます。

受講中も、マンツーマン指導の中で、勉強だけではなくもっと深いところまでスタッフが気にかけてくれて、それでウェブフリにどんどん魅力を感じた、という受講生も多いです。一般的なスクールとは違って、本当に個と個の関係性が深い、濃い空間ができているんですよね。

ーーいっしょに働いていくにあたって、業務委託メンバーが多いからこそ気をつけていることはありますか?

「”業務委託だから”という姿勢ではいないでほしい」ということはスタッフには強く伝えています。業務委託だから外様な感じというか、外部の感じは出さないでほしいんです。副業でも業務委託でも、このチームでここを目指したい、というのがないと頑張れないと思いますし、組織としても強くなれないと思うんです。

業務委託だからこそ、成果を出さなくてはいけない緊張感もありますし、だからこそ、このチームで成果を出すことに価値を感じてほしいなと思うんです。

ーー情報の渡し方や会社の方向性の共有はどのようにされていますか?

ミーティングは密かもしれません。各部署で週次のミーティング時に情報共有をしますし、月に一度は全社ミーティングも行っています。

ーー今後のサービス、組織についての展望を教えてください。

「ウェブフリ」はWebフリーランスを対象としているのですが、ゆくゆくはWeb系だけではなく、もっと多様な職種に広げていきたいです。「フリーランスになりたい」と思ったらそれが実現できるような、そんな社会をつくっていくためのサービスを提供していけるようにと考えています。

また、HATCHとして制作会社の立ち上げをやりたいと考えています。受講生の方々、卒業生の方々の力を活かせる場にしたいというのもあるし、個人にとっては実績を積む場にもなると思います。そういう展望があります。活躍の準備をサポートしていくだけではなくて、活躍の場もつくっていきたいんです。

来年の今頃は、スタッフは500名くらいまで増えているんじゃないかなと思っています。幹部陣も今の3倍くらいの人数かもしれません。もっと受講生、卒業生の活躍の場が広がって、新しいサービスも出せているといいなと思います。

HATCH様のお話をヒントに、

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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