-
4か月で業績2倍!「じげん」が副業人材と挑む組織のアップデートとは
住まいや旅行、仕事といった多岐にわたるライフメディアプラットフォーム事業を展開する、株式会社じげん。数年間での20回以上におよぶM&Aに後押しされ社外人材の活用が進み、今では社員と外部人材の比率が4:6の部署もあるという。そんな「じげん」の外部人材活用のノウハウとは?現場責任者に聞く!
2021.03.11
2024.09.30
企業名 | :株式会社フロンティアチャンネル |
インタビューに答えてくださった方 | :代表取締役 野本 彩乃 様 |
業種・業界 | :動画制作・IT |
従業員数 | :正社員 7名(外部パートナー 30名) |
副業人材の職種 | :AIエンジニア、インフラサーバーエンジニア、フロントエンドエンジニア(Adobe Premiere開発) |
映像制作・配信企業として10期目を迎えた株式会社フロンティアチャンネル様。培ってきた映像制作のノウハウを活かし、AIを活用した動画編集ソフトという新たな挑戦をスタートさせ、プロダクト開発に副業人材のAIエンジニアやインフラエンジニアを活用しています。
今回は、代表の野本様に、副業人材を活用した開発体制やこの体制をスタートさせるきっかけについて伺いました!
フロンティアチャンネル様の新サービス:https://www.youchannel.jp/
Contents
ー まずは、御社の事業内容について教えてください。
野本 はい、フロンティアチャンネルは、映像制作やライブ配信の運営代行など、受託制作を中心とした事業展開をしている会社です。もともとはBGMナレーション配信アプリを開発してローンチさせたのですが、そちらはうまくいかなかったんです。
とはいえ、自社でプロダクト開発していくことへの思いはずっと持ち続けていて、現在は新たなサービスの開発を進めています。
ー どのようなサービスなのでしょうか?
野本 具体的には、AIを活用した動画編集ソフトです。ユーザーが撮影した動画から音声を抽出し、その抽出した音声データを、サーバー内でAI解析して”感情”を分析します。そしてその分析結果に沿った動画のテロップ作成を自動で生成するというプロダクトなんです。
動画制作においてこのプロセスは時間と手間がかかるものですし、機械的に処理することもできなかったのですが、解析にAIを使ったり、生成AIを活用することによって、実現できると考えました。
とはいえ、開発を始めるのも簡単ではありませんでした。既存事業もありますし、組織内にAIエンジニアもいなかったので。
ー 開発体制は、どのように作っていかれましたか?
野本 開発当初は、クラウドソーシングなどを活用して、個人に業務を委託していました。ただ、プロジェクトの進捗管理や、求める品質を担保するのが、なかなか難しくて。もっと柔軟に、かつスピーディーに開発を進めるために、副業人材という選択肢を検討し始めました。
ー そこでシューマツワーカーにお声がけいただいたのですね。
野本 そうです。実は当初は複数社にお声がけして、人材を紹介してもらいました。ですが、人材の経歴や料金体系などを比較して、シューマツワーカーが最も良かったですし安心感もあり、決めました。
ー シューマツワーカーはどのようなところを評価いただいたのでしょうか?
野本 「人材の質」と「対応のスピード感」ですね。まず、登録されているエンジニアの方々のレベルの高さが魅力でした。経歴やスキルが事細かに書かれたポートフォリオを見て、「この人たちとなら、一緒に作り上げていける」と、直感的に感じました。
それと、シューマツワーカーの対応の速さにも驚かされましたね。私たちの要望をすぐに理解してくれて、最適な人材を、本当にスピーディーに紹介してくれたんです。人材の相談をしてから、2週間後には稼働開始のキックオフミーティングを行ったくらいのスピード感でしたから。
あとは価格体系です。わかりやすくて安心感がありました。手数料が非常に分かりやすくて、月の稼働時間が10時間から20時間だと手数料いくら、という体系なんですよね。それが非常に分かりやすくて、良心的な値段設定だなと好感を持てました。
ー 具体的に、どのような方が参画されているのですか?
野本 インフラサーバー、AI、フロントエンドと、各分野において、経験豊富なエンジニアの方々に参画していただいています。それぞれが、それぞれの分野で高い専門性と豊富な経験をお持ちで、プロジェクトに大きく貢献してくださっています。例えば、インフラサーバーを担当しているエンジニアの方は、AWSやAzureなどのクラウドサービスに精通しており、複雑なサーバー構築をスムーズに行ってくださいました。
また、AIエンジニアの方は、大手自動車会社で車載AIの開発に携わっていた経験があり、AIの精度向上に大きく貢献してくれています。
この方に入っていただく以前はAIを専門とする受託開発企業に発注してPOC開発をしていましたが、開発費用が高額になってしまう点がネックでした。意思疎通がうまくいかず、意図が伝わっていなかったり、開発範囲が増えるたびに追加見積になるといったこともありました。副業のAIエンジニアの方が来てくれたことで、そういった課題が全て解消されました。
ー 他に印象に残っている方はいらっしゃいますか?
野本 フロントエンドを担当しているエンジニアの方は、本当に頼れる存在です。彼が担当しているAdobe Premiereのプラグイン開発というのが、かなり難しい領域なんです。情報が少ないですし、技術的にも複雑で、正直、開発は難航すると思っていました。
まず、Adobe Premiereのプラグイン開発自体が、日本ではあまり事例がなく、日本語の情報が非常に少なかったんです。海外の情報を調べても、なかなか必要な情報が見つからず、手探りで開発を進めるしかありませんでした。それに加えて、Adobe Premiereは、アドビ社以外のサードパーティ製のプラグイン開発をあまり許容していないため、開発の自由度が低く、制約が多いのも苦労した点です。
そんな中、この副業メンバーは持ち前の情報収集能力と技術力で、粘り強く問題解決に取り組んでくれました。日本語の情報だけでなく、英語の文献なども調べ尽くし、試行錯誤を重ねながら、少しずつ開発を進めていきました。そして、なんと彼は、わずか3ヶ月でプロトタイプを完成させてしまったんです!
2年間、別のエンジニアに依頼して全く進展が見られなかったことを考えると、本当に驚きでした。彼がいなければ、このプロジェクトは頓挫していたかもしれません。本当に感謝しかありません。彼は、開発スキルだけでなく、コミュニケーション能力も高く、チームメンバーとの連携もスムーズです。PM(プロジェクトマネージャー)からも、「レスポンスが早く、前向きに取り組んでくれるので、非常に仕事がしやすい」と、評価を受けています。
ー 今回のプロジェクトを通して、副業人材と働くことの魅力をどのように感じていますか?
野本 開発スピードが劇的に上がったことはもちろん、コスト削減効果以上に、社内にはない知見やスキルを取り入れることができたのは、大きなメリットだと感じています。
ー シューマツワーカーを利用して良かった点はありますか?
野本 シューマツワーカーさんは、登録されているエンジニアの方々のレベルの高さはもちろん、対応の速さとサポート体制が充実している点が素晴らしいと思います。私たちの要望をすぐに理解し、最適な人材をスピーディーに紹介してくれただけでなく、プロジェクト開始後も定期的に状況を確認し、必要があればサポートしてくれるので、安心してプロジェクトを進めることができています。
ー 最後に、今後の展望をお聞かせください。
野本 2024年10月のサービスリリースに向けて、開発チーム一丸となって、更に開発に力を入れていきます。そして、今後も、副業人材の方々との共創を積極的に進めていき、より柔軟で、スピーディーな開発体制を築き上げていきたいと考えています。
ー ありがとうございました!