初めての副業にアドバイス！｜副業ワーカーを支える専門家・コンシェルジュに聞く(2)

副業したい人と副業で働いてほしい企業をつなぐ、副業マッチングサービス「シューマツワーカー」。今回は、シューマツワーカーの中で“副業したい人のため”に働く専門チーム、CCチームにインタビューしました！このチームのメンバーは「コンシェルジュ」と呼ばれています。

シューマツワーカーのコンシェルジュの仕事は、副業ワーカーが、より安定して働き、成果を上げられるようにサポートすること。

企業側に立ってくれる専任担当者がいるサービスは珍しくありませんが、ワーカー側にも専任の担当者がいるサービスは、ほとんどありません。“副業をはじめるならシューマツワーカー！”といわれる、ゆえんでもあります。

今回のインタビューは前後編に分かれていて、前編では「コンシェルジュは何をしてくれるの？」「どのような人がコンシェルジュとして働いている？」、中編では「副業に向いている人とは？」「事前に知っておきたい、よくあるトラブル例」、後編では「副業で活躍する人って？」など、副業ワーカーに役に立つ情報に焦点を当てて、聞いてきました。どうぞ続けてご覧ください！

「初めての副業」にシューマツワーカーがオススメの理由とは？

ー　「副業が初めて」という方は、どのようにサポートされていますか？

柳　初めてシューマツワーカーで副業されるという方には、オンライン面談を設定させていただいて、スライドを使って注意事項をお伝えする機会を設けています。それは、副業経験のある方もない方も、シューマツワーカー経由の副業が初めての場合には、内定から稼働開始前までのタイミングで、必ずさせていただきます。

ー　それは安心感がありますね。どのような内容ですか？

柳　稼働記録のつけ方や報酬の支払サイトなど、基本的なルールはもちろん、トラブルを回避していただけるように、過去のトラブル事例も紹介しています。

具体的には、「自分が入院することになってしまったらどうするか？」ーー健康なときにはあまり考えないことかもしれませんが、実際には誰にでも起きうることで、事前に対処方法を知っていれば安心ですよね。どこに連絡してほしいかなど、具体的な対処方法をお伝えしています。

それから、多いのは「本業が忙しくなる」という場合に、どのように、どのタイミングで副業先の企業様に伝えるのが良いか。間に立っているシューマツワーカーがサポートできることも多いので、ぜひ活用してほしいということをお伝えして、安心してスタートしていただいています。

今西　シューマツワーカーならばワーカーさんに対して必ず専任の担当者であるコンシェルジュがいますから、「トラブルが起きる前に、まずは私たちに気軽に相談してくださいね」ということは、お伝えすることが多いです！　

関口　コンシェルジュを相談相手として活用できる、というのは、初めて副業される方に、シューマツワーカーをオススメできる大きな理由かもしれませんね。

「副業が初めて」という方へのサポート内容は？

ー　実際には、「初めて副業される方」はどれくらいおられますか？

柳　実は、「副業自体が初めて」という方は、それほど多くないんです。私が担当してきた中では、シューマツワーカーで副業が初めてとおっしゃる方は2割くらいだと思います。

今西　でも、副業経験者の方も、個人的なつながりや知り合いを通しての副業を経験されてきて、人材エージェントを通して副業をするのは初めて、という方は多い印象があります。

関口　私がいちばん長くコンシェルジュのチームにいますが、3年前くらいまでは、副業が初めてという方が多かったんですよね。コロナ禍を経て、企業も個人もリモートワークで働く経験値が上がって、副業経験者が増えたのかもしれないです。エンジニアは以前から多かったですが、セールスやマーケターの方で副業に挑戦してみたい、というのは、コロナ禍には急増しましたから。

シューマツワーカーは副業人材サービスとしては老舗で、いわゆる副業元年といわれた2018年以前からサービスを提供しています。だから副業で働くことの変遷を見てきた知見の蓄積が、社内にしっかりとあるんですよね。

ー　「副業が初めて」という方がよくおっしゃる不安は、どのようなことが多いでしょうか？

柳　副業として「他社での稼働」が初めてという方は、「自分のスキルが他社でも通用するだろうか」と不安に感じられることが多いです。

ただ、働き始める前にその不安を払拭することは難しいんですよね。ですので、私たちが企業様とワーカーさんの間に入っていることを、繰り返しお伝えします。企業様のフィードバックをこまめにいただいてワーカーさんに共有するなど、安心して働いていただけるようにサポートすることをお伝えします。

今西　まずは安心して働き始めていただき、その後フォローすることが多いですよね。

「副業」「業務委託」で起こりやすいトラブルについて知る

ー　トラブル事例は今も起こりますか？

関口　トラブルが常にたくさん起きているというわけではないのですが、やはり年に何件か起こることではあります。フリーランスや業務委託人材がトラブルに遭うことが多いことで、2022年には厚生労働省が「フリーランス・トラブル110番」を設置していますが、相談数も急増している(*1)そうです。そんな中で、シューマツワーカーでのトラブル数は少ない方だとは思っています。

(*1) フリーランスのトラブル相談が急増　「110番」開始2年で1万件超（朝日新聞）（https://www.asahi.com/articles/ASR28670YR28UTIL02T.html）

ー　どのようなトラブルが多いのでしょうか？

関口　トラブルの内容で多いのは、ワーカーさんが「急に連絡が取れなくなる」というもの。ワーカーさん側からの連絡が途絶えると、企業としては状況がわからず、プロジェクトや業務の遂行についても非常に心配になりますから、問題になることが多いです。

実際にワーカーさんとコミュニケーションをとってみると、急に本業が忙しくなった、急な事故で入院した、介護や育児で手が回らなくなった、など、どうしようもない事態が多いです。とはいえ、そのことに関しても、企業様あるいは私たちコンシェルジュに事前に相談してくれていれば、と後から感じるようなケースがほとんどなんです。

ー　他にも、よくあるトラブル例はありますか？

関口　他には、稼働記録のつけ方が問題になることもあります。シューマツワーカーを通して副業すると、独自の稼働記録システムを使うことができ、ワーカーさんは稼働実績を記録することができます。ただ、業務内容を記録する入力欄があるのですが、これをどの程度の粒度で書くかで、もめるケースもあります。

稼働記録は、その月の業務委託料の支払のベースとなる重要なデータです。この重要性をあまり理解していなかったワーカーさんが、簡単に稼働記録を入力していて、粒度が粗過ぎたために、企業様にはワーカーさんが何をしていたのかわからず、問題になるということがありました。この場合は、私たちが間に立ってフォローしていくことで改善しました。

リモートワークで働くからこそ、密な連携をとっていくこと、コミュニケーションをとっていくことはとても重要になってきます。コンシェルジュとしては、そこをしっかりとお伝えしながら、一緒にやっていくようにしています。

「副業に向いている」のはどんな人？

ー　副業に向いている方はどういう方でしょうか？

関口　副業を志す方は「勉強したい！」という意欲の高い方が多いんですが、それだけでないことが大事です。副業で他社のチームに入るということは、これまでご自身が培ってきたものを発揮し、提供していくということでもありますから。

「ここで成果を上げるぞ」という意識や矜持を持ちながら働くお気持ちがある方は、副業に向いていらっしゃると思います！

ー　なるほど。成果を上げる意識ですね。

柳　ワーカーさんはプロフェッショナルな方が多いですから、ぜひ自信を持っていただきたいですよね！

関口　これまでやってこられたことに自信を持つことで、案件獲得にも繋がります。

柳　適切なコミュニケーションがとれる方は、副業に向いていると思います。副業はほぼフルリモートワークになりますので、正社員のようにオフィスや社内行事などで人間関係を構築していく、ということができないんですよね。そんな中で企業様と信頼関係を構築できるかが、副業成功のカギです。

副業で求められる「スキル」以外の重要な能力とは？

ー　やはりコミュニケーションが大事なんですね。

柳　実は、直近でも「スキルはまだ見えないけれど、コミュニケーションが円滑で人柄が良い方なので、契約を延長したい」という企業様がおられました。「スキルよりもコミュニケーションがものをいう場面も多い」と理解して、副業に挑戦していただくと良いかもしれません。人対人ですから。

とはいえ、社交的でなければならないというわけではありません。仕事上で、相手の方に心配をかけないような情報発信を続けられること。おそらく、本業で皆さんも普段からやられていることだと思います。それを、テキストのやりとりやオンラインミーティングが中心になるリモートワークでのやり方に、落とし込んでやっていけばいいんです。

これもスキルだと思いますし、私たちコンシェルジュもサポートするので、ぜひまずは挑戦して、スキルを向上させていく意識でやってみていただければと思います！

今西　私は、責任感がある方が、副業に向いていると考えています。

「副業」に挑戦される方の多くは、本業でも活躍されている方なんですよね。そんな中でも活躍される方は、やはり責任感があり、副業先の企業のことも、自分ごととして一生懸命考えられる方です。

また、時間の使い方がうまい方も、ぜひ副業に挑戦してみてほしいです！

「副業」だと接する時間も少なくなりがちですが、少ない時間の中でも、やれることがたくさんあるととらえて取り組むことのできる方は、素晴らしいと感じます。そういう方は実際に成果を上げて企業様の評価も高まる傾向にあります。

ー　ここまでお読みいただきありがとうございます。後編もぜひご覧ください！

前編はこちら

多彩な社会経験を活かしてサポート！｜副業ワーカーを支える専門家・コンシェルジュに聞く(1)