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シリーズA資金調達後の飛躍と、組織の成長。宇宙ベンチャーの今後を聞く|株式会社スペースシフト様
資金調達後、1年半で組織を5倍以上に急拡大した株式会社スペースシフト様。 高い基準でメンバーを集める中、AI開発のディレクションを副業メンバーが担うなど、雇用形態の垣根を超えたチーム作りで事業成長を実現されています。
2023.03.29
2024.11.29
近年、働き方の多様化が進む中で、フリーランスという選択肢を選ぶ人が増えています。しかし、実際にフリーランスとして働くとなると、収入面や将来への不安、スキルアップの方法など、さまざまな悩みを持つ人も多いのではないでしょうか。
法人営業やマーケティング支援、YouTubeの運営支援など幅広い分野でフリーランスとして活躍する出口さん。高卒で大手国内メーカーに就職し、そこからIT業界に転職、最終的にはフリーランスとして独立するに至りました。その背景には多くの試行錯誤と独自のキャリアが詰まっています。今回は、出口さんのキャリアの転機や独立の経緯、そしてフリーランスとしてのリアルな働き方と今後のビジョンについてお話を伺いました。
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──まず、キャリアのスタートについてお聞かせください。最初は大手国内メーカーにお勤めだったと伺っていますが、そこから現在のキャリアに至るまでにどんな転機があったのか教えていただけますか?
出口さん:はい。高卒で大手国内メーカーに入社し、工場で働いていました。ご存知の通り、安定した職場ではあったのですが、「このまま定年までここで働くのか?」「任された仕事ではなく、自分で仕事をつくるという選択肢もありなんじゃないか?」という疑問を抱き始めるようになりました。
──その後、IT業界へ転職されたんですね。どのようなきっかけでITに興味を持たれたのですか?
出口さん:ちょうどITが盛り上がってきた時期で、26歳くらいの時に思い切ってITベンチャーに転職しました。でも、当時はベンチャーの厳しさにかなり苦労しましたね。現場では常に動きを求められて、初めは全然ついていけませんでしたが、この経験があったからこそ今があると思います。
その後、別のITベンチャーに転職し、プログラミングスクールの事業に関わり、営業やマーケティングを担当していました。この頃の経験が、今のフリーランスとしての基盤になっています。
──営業やマーケティングのスキルを得たことで、今の働き方にどう繋がっていますか?
出口さん:営業の経験を積んで、自分の力で仕事を回せるという自信がつきました。また、周りにも経営者として独立している同世代の友人が多かったので、その影響も大きかったです。自分も独立してみようと思ったのは自然な流れでしたね。
──今、出口さんが手がけている主な業務内容について教えてください。
出口さん:今は「シューマツワーカー」経由で法人営業の案件を受けていて、そのほかにもマーケティング支援やYouTubeチャンネルの運営もしています。YouTube関連の仕事は全体の20%くらいで、収益の柱は法人営業とマーケティング支援です。法人営業では、BtoBの企業向けに営業支援をしています。
──BtoB企業向けの営業支援ということは、直接クライアントとやり取りをしますし、しかも営業支援というわけですから、やりがいも大きそうですね。
出口さん:そうですね。営業ではお客様のニーズにしっかりと応えることが求められるので、簡単ではないですが、その分成功した時の達成感は非常に大きくなりますよね。営業活動の中で信頼関係を築くことで、そこから新たな仕事につながることも多いですし、日々刺激がありますね。
──ちなみに出口さんがフリーランスになった理由についてお聞かせください。
出口さん:毎日決まった時間に会社へ行くのが、自分には合っていなかったんです(笑)。自分のペースで成果を出す方が性に合っていると思い、フリーランスの道を選びました。ただ、フリーランスは自由がある分、シビアな面も多いです。
あと、シンプルに自分の持っているスキルでどうやってお金を稼げるかということには興味がありました。
マーケティングだったり、営業だったり。そのスキルを磨いていくことで自分がどれだけ稼げるか。これはフリーランスになる人の根本にある思いでもあるんじゃないですかね。
──将来的にはどのようなことを目指しているのでしょうか?
出口さん:地元が熊本なので、地方企業の支援にも興味がありますね。今、東京に仕事が集中していることが多いですが、地方にだって魅力的な企業がたくさんあります。その魅力がしっかりと世に伝わるよう、地方企業のマーケティング支援をしていきたいなと考えていますね。
──地方企業のマーケティング支援、具体的にどのように関わっていきたいと考えていますか?
出口さん:地方企業は発信力が不足していることが多いと感じます。東京で培った知識を活かし、地方の企業が効果的に情報を発信し、事業を成長させる手助けをしたいですね。具体的にはマーケティング戦略の立案や、広報活動の支援を行っていきたいと考えています。
──他にも、何か成し遂げたいことはありますか?
出口さん:いずれは法人化して、私と一緒に働く人たちにもしっかりと報酬を提供し、幸せになってもらいたいです。自分と一緒に働くことで、生活が豊かになり、目標を叶える人が増えるような会社を作っていきたいです。
──フリーランスから組織化を目指す、大きな挑戦であり素敵な目標ですね。
出口さん:はい、ただの「稼ぐフリーランス」ではなく、組織として社会に貢献し、人々の生活を豊かにする仕組みを作るのが目標です。「自分の力で稼ぐ覚悟」を持って独立し、ここまではフリーランスとして成果を上げ続けてこれたかなと思っています。
だからこそ、次の目標が大事だと考えています。先ほどお伝えしたような地方企業の支援や、自分と一緒に働く仲間を増やし、彼らの生活を豊かにすること、それが自分の新しい目標であり、そのために、これからも精一杯頑張ります。
──フリーランスとして活躍する、生きていきたいと考えている人へのアドバイスをお願いできると幸いです。
出口さん:20代のうちにどれだけ経験を積むかが大切だと思います。私自身も会社員時代はハードワークをしましたが、それが現在の自分に繋がっています。独立後は、会社員以上に働くつもりで挑んでいます。
また、法人営業やマーケティング支援のようなスキルは実践でしか身に付かないと感じます。難しい法人営業に挑戦し、お客様のニーズに応える経験を重ね続けることで、自分の市場価値を高めることが大事です。営業で培った経験はマーケティングにも活きてきますし、まずは目の前の仕事に全力で向き合うことが重要だと思います。
──フリーランスを目指す上で、何か準備しておくべきことがあれば教えてください。
出口さん:自分の強みや得意分野を明確にしておくことですね。さらに、会社員時代から副業などで経験を積み、何が稼げるかを見極めておくと良いと思います。私自身、多くの案件をこなす中で「これでなら稼げる」と感じることができましたし、やってみないとわからないことも多いです。
出口さんは「フリーランスとして生きる」という選択を通じて、キャリアに対する独自の視点を確立しています。組織に縛られず、成果を自分の力で積み上げることが彼の最大の魅力であり、彼の仕事ぶりには大きな信頼が寄せられているのでしょう。
出口さんのように自由と責任のバランスを取りながら働く姿は、これからの働き方を模索する多くの方々にとって、一つの参考となるはずです。彼が目指す「地方企業支援」や「法人化を目指した組織作り」も、彼のビジョンの中で着実に形になっていくでしょう。
彼の「仕事に対する誠実な姿勢」や「仲間とともに成長したい」という気持ちは、彼自身が築き上げてきた経験と信念から生まれたものです。出口さんの挑戦と成長の物語が、皆さんにとっての刺激になることを願っています。