【チーム開発こそ副業人材が活躍】採用力に課題があっても、副業エンジニアの力で開発スピード2倍へ!

この10数年、多くの企業が直面しているエンジニアの”採用難”。大手企業・中小企業やスタートアップ・・・企業規模を問わず、エンジニアの力が必要になっている現在、ますます多くの企業がエンジニアの採用に挑戦していますが、採用の競争力や、正社員として雇用するリスクなど、多くの問題が立ちはだかります
今回は、「採用力」に焦点を当てて、“自社に採用競争力が少ない場合にエンジニア採用をいかに乗り越えるか”を特集します! どのように優秀なエンジニアと出会うのか、不安をどう乗り越えるのかなど、具体的な例を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

エンジニアの採用が難しい理由は?

企業が「エンジニアを採用できない」とき、その理由はさまざまです。

自社が必要とするスキルと自社のカルチャーに合うエンジニアを、転職市場で見つけ、そのエンジニアに魅力を感じ入社を決めてもらうーーこの道のりのどこに、ミスマッチや欠けている点があっても、採用活動はうまくいきません

とはいえ、そもそもエンジニアを募集する企業が、エンジニアを採用しづらい状況にあるケースもあります。今回はいくつかの代表的な理由を見ながら、その解消法を見ていきます。

理由1:採用で競合する企業が多い

その理由の一つ目が、自社が求めるレベルの人材に対し、転職市場の中で“求めている企業”が多い、つまり競合する企業が多いという問題。優秀なエンジニアが転職を考え始めたら、数多くのスカウトメールを受け取り、採用したい企業と面談や面接を進めることになるのです。その数ある企業の中から自社を選んでもらうにあたり、十分に競争力を持てるような条件を出せるのか、魅力を感じてもらえるのかは、エンジニアの採用を考える企業にとって大きな課題になっています。

理由2:IT人材が採用しやすい地域に偏りがある

エンジニア採用が難航する理由に「地方だから」ということを挙げる企業も多いです。一般的にIT企業が多く、経験を積みやすい都心に比べ、地方ではIT人材が不足しています。地方へ移住したいというニーズも増えましたが、自社にぴったりの人材が都合よく地域に移住してくるのを待っても、本当に必要なタイミングで必要な人材が見つかるかはわかりません。

理由3:受託案件が不安定で、正社員採用にリスクがある

受託開発を事業としている企業にとって課題なのは、案件の内容や数がそのときどきで変化するため、稼働量が安定しづらいということがあります。スキルのあるエンジニアが入社しても、安定的に仕事があるかどうかは、案件があるかに依存します。受託開発をしている企業にとっては、正社員でエンジニアを雇用することは、武器にもなる代わりに、リスクにもなることがあるようです。

IT人材はずっと不足している現状

ここまで3つの理由を見てきましたが、実は企業の求人ニーズに対するIT人材の不足は何年も前から国レベルで認識されてきました(*)。

* 「経済産業省 IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」より

https://www.meti.go.jp/shingikai/economy/daiyoji_sangyo_skill/pdf/001_s02_00.pdf

現在は様々なスクールなど教育サービスが出てきて、エンジニアになるための入り口はたくさんありますが、スクールを出てすぐに「即戦力」となれるエンジニアは多くはありません。企業やプロジェクトは、自社で使っている言語やフレームワークを使いこなせるエンジニアを求めるのはもちろん、企業・プロジェクトが持っている固有の課題を解決してくれるような知見や経験も求めますよね。

そんな状況もあり、採用ブランド力のある企業でない限り、エンジニアの採用はハードルが上がっているのです。

そこでエンジニア採用難の一つの解決策として、「副業エンジニア」の採用をご紹介します。

「副業エンジニア」のメリット

「副業エンジニア」とは、現役で企業勤務し、本業の仕事をやりながら、就業時間外(早朝・夜間や休日が中心)で、主にリモートワークで他の会社の仕事を業務委託で「副業」として行うエンジニアのことです。「副業エンジニア」を採用するメリットはいろいろありますが、

  1. 1. 正社員として採用する採用競争力がない企業や、地方の企業の場合でも、ハイスキルなエンジニアにチームに入ってもらえること
  2. 2. 新たな場で経験を積もうという意欲が高いエンジニアが多いこと
  3. 3. 大企業など本業でも現役で活躍しているエンジニアなので、優秀で、スキルや経験が豊富な人材が多いこと

という3点が、企業にとっては大きな魅力です。

「副業」であるからこそ、転職市場では出会えない人材との出会いもあります。また、受託案件が不安定な場合にも、稼働量の調整がしやすいのが、安定した本業も持っている「副業エンジニア」ならではです。

地方でも、「副業なら」きてくれる!

地方発でユニークな事業を展開しているスタートアップの中には、業務のシステム化や効率化、事業推進のためにエンジニアの力を必要としている企業があります。しかし、地方ゆえのIT人材不足や、スタートアップゆえの採用ブランド力の課題などに直面してしまいました。

ご紹介するのは、約900台のロボットが企業クライアントのかわりに手紙を代筆するレターテック事業やフードロス事業などを展開するエクネス株式会社様の記事です。

いざエンジニア採用を始めても、「募集しても人が来ない」、そんな状況が続きました。地方企業にとって、エンジニアの正社員採用はハードルが高く、IT企業や都会の企業が競合になると競争力がなくて、なかなか採用できませんでした。

そこで、いくつかの人材サービスで募集をしてみた後、シューマツワーカーに相談してみることに。

  • シューマツワーカーに相談すると、1週間以内に紹介してくれて、すぐに面談をすることになりました。社内でも誰もやったことがないことで、知見もない領域のことなので、どういったスキルが必要なのかを判断するのは難しかったですが、コミュニケーションなどしっかりととれる方をアサインしてもらえました。

このプロジェクトは半年ほどで終了したそうですが、新たなプロジェクトでエンジニアを募集した際にも、シューマツワーカーからピッタリの人材が入ってきたことにより、

  • 「弊社メンバーだけで開発した場合に比べ、2倍のスピードでできました」

とのこと。

また、社内に経験のあるエンジニアが不在だったことも大きな課題だったエクネス様。IT企業や大手企業での経験が豊かな副業エンジニアが入ったことにより、次のような効果も。

  • 開発や進め方やノウハウを共有いただくことによって、開発だけでなく、社内のエンジニア人材の育成にもなっています。社内の開発チームは新卒や未経験のメンバーが多くて、経験の浅いメンバーが多かったので、人材の育成は重要な課題でした。

出社が基本だったエクネス様では、リモートワークの不安も乗り越えました。

  • 当初は受け入れチームでも、不安を感じている様子でした。テキストベースのやりとりでは(中略)「認識の齟齬が起こりやすいのでは」と考えていたんです。ですが、定期的にオンラインでミーティングを行うことで、問題なく進められることがわかりました。オンラインでも、顔を合わせて話をすれば、疑問点や懸念が一気に解消することが多いと思います。

エクネス株式会社様の記事はこちら:

※紹介内容・記事は掲載当時のものです

▼コメント抜粋

  • 直接雇用のエンジニアを正社員採用することがベストと思われるかもしれませんが、弊社のように発展途上のベンチャーで、地方に拠点がある企業には、スキルの高い、シニアレベルのエンジニアには、なかなか応募してもらえません。
  • でも、「副業」という形であれば、そのレベルのスキルを持った方に、すぐに一緒に仕事をしてもらえます。シニアレベルのエンジニアが入ってくれたことによって、開発プロセスが改善できました。今も継続的に稼働してもらっているのですが、とても助かっています!

副業には意欲の高いエンジニアが多い

採用が難しい中でも、スキルだけでなく、しっかりと意欲が高いエンジニアに入ってもらい、コミットしてもらいたいというのが企業側の思いではないでしょうか。副業エンジニアは、本業がありながら、さらにキャリアの幅を広げたり、スキルを活かして収入を上げようという意欲のある人材が多いのも特徴です。

次にご紹介するのは、国内でも早期にアジャイル開発を採用した受託開発企業の株式会社プラムザ様の記事です。

多数の業務委託エンジニアが働くプラムザ様では、1人の採用のために40人の候補者の検討をし、人事担当者が約2ヶ月費やすという採用活動が行われてきましたが、業務委託の中でも「副業」のエンジニアの意欲の高さを評価されました。

  • 私はエンジニアとしてこの業界で働いて25年経つのですが、技術の入れ替わりのスピードを実感するのと同時に、実は業界内で、“古い技術”をアップデートしないでクライアントの受託開発を続けているエンジニアが多いことも感じるんです。
  • 副業メンバーは「本業があって副業もやろうと思っている」方たちです。プライベートな時間もお仕事に回すくらい、意欲的な方が多いと思います。(中略)場合によっては、「本業で使っている技術が少し古くなったので、PRIME ORDERで新しい技術を吸収したい」というほど意欲的な方との出会いもありました。

株式会社プラムザ様の記事はこちら:

※紹介内容・記事は掲載当時のものです

▼コメント抜粋

  • シューマツワーカーは、スキルだけでなくマインドも求める私たちのような企業にとって最適だと思います。アジャイル開発で、エンジニアの創意工夫を尊重したい会社にはぜひオススメです。

本業でも活躍しているレベルのエンジニア

副業という働き方だからこその、企業側のメリットもあります。それは、正社員採用以外の他の選択肢の中で、柔軟性が高く、ハイレベルな人材と出会う可能性が高い選択肢であるという点です。それが、3点目の「大企業など本業でも現役で活躍しているエンジニアなので、優秀で、スキルや経験が豊富な人材が多い」というメリットです。

ご紹介するのは、エンジニアとデザイナーのコミュニティを運営する一方で、初めての自社プロダクト開発に取り組む株式会社blue様の記事です。

株式会社blue様では、アジャイル開発でプロダクト開発を進めることを決められました。その際、エンジニアのリソース確保の方法に課題を持ちました。

アジャイル開発にはプロダクト開発においてメリットもある一方で、開発メンバーのリソース確保には課題が生じました。

  • というのも、アジャイル開発の場合、システム開発会社に業務委託することが難しくなるんです。(中略)システム開発会社の場合は契約上、「納品義務」があります。ですから、納品物の仕様があらかじめわからない状態で契約するのは難しいんです。

一方、初めての自社プロダクト開発なので、正社員エンジニアを雇用するにはリスクがあります。以下のように業務レベルまで落とし込み、正社員雇用は選択肢から外されていました。

  • たとえばプロジェクトマネージャー(PM)として、仕様を設計していくプロセスを担当してもらうなら、1人月のリソースが必要というものでもありません。ミーティングベースで、実装まで入らないということであれば、稼働時間は月20時間程度で十分、成果を上げることができます。そういった業務の場合、時給で稼働できる副業人材が、ピッタリ合ってきます。

そこで、納品義務の発生する契約ではなく、柔軟に開発チームに入れる準委任業務委託契約として契約できる「副業エンジニア」の採用を決めたそうです。

その人材のレベルについても気になっていたと言うことですが、

  • 副業メンバーはふつうに正社員採用では来てもらえないレベルの人に来てもらえる、というのが大きなメリットです。大手企業に務めるエンジニアやデザイナーなど、普通には知り合えないし、その本業を辞めてまで入社してもらうというのは難しい話です。ですが、副業という形ならご本人たちにもチャンスにもなるし、メリットになる。そしてそういう実績のある方たちはやはり良い仕事をしてくださいます

とコメントされています。働く上でのスタンスも評価されました。

  • 優秀な方ほど「副業だから」といった姿勢で来られることはなくて、むしろチームメイトとして積極的に関わってくれたり、提案してくれたりということがありました。

株式会社blue様の記事はこちら:

※紹介内容・記事は掲載当時のものです

▼コメント抜粋

  • 納品義務、開発プロセスの柔軟性、レベル感、そしてリソースも条件に合うのが、シューマツワーカー経由の副業人材でした。
  • (中略)シューマツワーカーでアサインいただいた方には、アジャイル型の開発体制に入っていただくケースももちろんありますし、設計だけ、テストだけなど、タスク単位でもご依頼できるというのが特徴だと思っています。

前回の記事では、副業エンジニアがチームに入って、「月40~60時間程度で何ができるのか」「リモートワークできちんと意図が伝わるか」「副業エンジニアもチームで働けるのか」などの不安をどう乗り越えるのか、事例と一緒に紹介しています。そちらもぜひご参考になさってください!


“副業”エンジニア特集をヒントに、

  • ✔️本業で活躍しているレベルの優秀な副業人材を探したい
  • ✔️自社の抱えている課題を解決できる経験を持った副業人材を探したい

という企業様は、ぜひお問合せ、ご相談ください(相談は無料です)。

シューマツワーカーでは、約 180,000人(2025年7月時点)の豊富な副業人材データベースから、企業様のご希望に沿った人材をご紹介するだけでなく、副業メンバーとして働き始めたワーカー様と企業様に伴走したサポートをご提供しています。お気軽にお問合せください!

最後までお読みいただきありがとうございました。


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