エンジニア採用難で福岡に移転した開発部門。“副業”人材の活用がカギに!

「想いと想像力で、社会の未来を切り拓く」総合DX支援事業を展開する株式会社INAP Vision(アイナップビジョン)様。受託開発事業を受け持つ開発部門は、エンジニアの採用活動の難易度が上がる中、リソース不足が常に課題となっていました。

今回は、「福岡への移転」「副業人材の活用」など、エンジニア人材のリソース不足という課題の解決に向けて、さまざまな取り組みを行ってきた開発部門のリーダーのお2人に話を伺いました!

会社名株式会社INAP Vision(アイナップビジョン)
事業内容CX(Customer Experience:顧客体験価値)コンサルティング事業
CXシステム開発事業
ICTシステムインフラ・クラウド事業
業界・業種コンサルティング、インフラ開発支援、受託開発
従業員数30名程度
設立2016年3月
業務委託の職種エンジニア
本日ご担当くださっている方のお名前取締役CTO 三窪 一 様
開発部門責任者 鶴本 幸大 様

「想いと想像力で、社会の未来を切り拓く」総合DX支援事業を展開

ー まずは事業について教えていただけますでしょうか。

三窪 INAP Visionは、2016年に創業し、もともとインフラエンジニアリングを中心に企業の支援をしてきました。2018〜2019年に受託開発事業もスタートして、開発部門も拡充しました。現在は、「総合DX支援事業」として、具体的には企業クライアントへのコンサルティングと開発、インフラの支援を行っています。

株式会社INAP Vision

https://www.inap-vision.co.jp/

本日参加している私たちは、開発部門に属しています。クライアント企業としては、事業会社やSIerなど、多様です。業界や業種も幅広く、農業、医療、製造業のクライアント企業がいます。開発部門の人材も、メインはソフトウェアで、スマホアプリからWebアプリまで、スキルセットや専門性が幅広いです。クライアント企業とのやりとりや提案、課題のヒアリング、仕様に関する議論なども開発部門のメンバーが担当し、課題に対して、適切な分野の開発を判断してご提供しています。最近ではAIを活用した開発にも積極的に取り組んでいます

エンジニアの採用難を解消すべく、開発拠点を福岡へ

ー どのような組織体制ですか?

三窪 会社全体で30名の従業員、業務委託メンバーを含めても50名程度のメンバーがいます。開発部門は業務委託メンバーを含め20名のメンバーです。東京に本社がありますが、開発部門の拠点は、2024年に福岡へ移転しました。本日も、私たちは福岡からリモートでインタビューに答えています! 

福岡に移転した一番大きな理由は、エンジニア採用の難しさです。コロナ禍を経て、東京でのエンジニア採用はどんどん難しくなっています。優秀なエンジニアほど、競合する企業が多く、なかなか採用ができないんです。

移転先を福岡にしたのは、主要メンバーである鶴本が福岡在住で仕事していたことや、私自身も九州出身で縁があったことが理由です。
結果的に、福岡の開発拠点での採用活動は、競合の多い東京よりもうまくいくことが増えました。ただ、それでも開発部門は常にリソース不足が課題です。

ー お二方の役割についても教えていただけますか?

三窪 私は取締役CTOとして、エンジニアの採用やマネジメントを担当しています。福岡拠点の責任者という立場でもあります。一方で、まだ規模が大きくないですので、代表も私も、事業に積極的に入り込みながら、役割分担しながら組織全体の統括もしています。

鶴本 私は福岡拠点の開発部門の責任者をしています。売上管理、プロジェクトの采配やリソースのマネジメントなどが統括内容です。同時に私も案件に入って、プレイングマネージャーとして開発にも携わります。

ハイスキルなエンジニアに、ピンポイントで助けてもらう仕組みとは

ー シューマツワーカーにお声がけいただいたきっかけは何でしたか?

三窪 リソース不足の課題はずっとありました。シューマツワーカーのことを知ったのも、そのような課題感を抱いていたタイミングです。エンジニアのリソース不足というのは、単に稼働してくれる方がいればいいというわけではなく、スキル面でしっかりと自社にマッチするかどうかが重要です。タスクがあふれる中で、ピンポイントでスキルフルなエンジニアが助けてくれるような仕組みはないかと思っていました。シューマツワーカーのコンセプトがちょうど合ったんです。

ー 任せる仕事としては、どのようなイメージでしたか?

鶴本 急ぎではないけれど、それなりのスキルが必要なタスクというのが、プロジェクトにはたくさんあります。それに対応していただくようなイメージでした。

シューマツワーカーに最初に依頼したのは、2021年、当時はPHPのLaravel(ララベル)というフレームワークができるシニアクラスのエンジニアを探していました。PHPのフレームワークなので、Laravelを扱えるエンジニアがそこまで希少というわけではないのですが、そもそもシニア層のエンジニアの正社員採用はとても難しいので、なかなかリソースが充足しませんでした。

ミスマッチが起きても担当者が迅速にフォローしてくれた

ー 募集されてみて、いかがでしたか?

三窪 7月下旬に相談し、8月初旬には面談と、2〜3週間で稼働がスタートしました。

経験面のマッチは重要でした。副業メンバーで入ってもらう方は時間が限られるので、短時間で成果を出していただけるかスキルセットがあるかどうかは、重要だと思っています。その点をきちんと満たす方が入ってくれたのが、まずは良かったです。

また、コミュニケーション面でも、穏やかで話しやすい方に来てもらうことができました

その後、さらにたくさんのエンジニアの方に、シューマツワーカーから入ってもらっています。今では副業の方、フルタイムの方など、いろいろな方がいます。

ー 業務委託メンバーとのすり合わせや業務進行が、うまくいかなかったこともありましたか?

三窪 初期のころに、一度ありました。そのときにはシューマツワーカーの担当者に連絡して、進め方を相談しました。結果的に、そのときの副業メンバーは数ヶ月で解約となってしまったのですが、その方との解約から、次の方をアサインしていただくまで、シューマツワーカーの担当者には、迅速にフォローしてもらいましたね。

そして、次に入った方が、とても優秀な方でした。業務内容も柔軟に対応してもらって、もともと依頼していた内容に加えて、コードレビューなども、やっていただくようになりました。

解約が決まってから次の方が来るまで、数週間でした。空白期間もほとんどなく進められました

大手企業勤務のエンジニアが「短時間」副業で助けてくれる体制

ー 実際に副業メンバーが入って、良かったことを教えてください。

鶴本 シューマツワーカーから入ってもらえる方は、優秀な人が多いです。

先ほどもありましたが、当初の想定では「急ぎではないけれど、スキルが必要な重要なタスク」に対応してもらうつもりで、現にそれを依頼していました。でも案件の中では、「今すぐこれに対応してほしい」といった急ぎな重要タスクが生まれることもあります。そういったケースにも柔軟に応じてもらえ、成果高く作業してもらえています

三窪 私が担当している経営企画の新規事業チームに入ってもらった副業メンバーがとても優秀です。外資系の大手IT企業に勤務している方が副業メンバーとしてジョインしてくれているのですが、コミュニケーション力も高く、生産性高く仕事してもらえています。商材に関するノウハウや知識もあって、本業の経験も生かしていただいています。

ー 副業人材活用のメリットをどう思いますか?

三窪 「あまり急ぎでないけれど重要で、対応するにはある程度のスキルも必要」というタスクや、「1ヶ月分の作業量はないけれど、社員では対応しきれない」という、ピンポイントでスキルの必要なあふれたタスクを対応していただくのに、副業人材に来てもらうのは最善策です! 

ハイスキルな方が入ってくれるので、タスクを切り出して任せても、適切なものが帰ってくる、という安心感があります。

人材の課題について、親身に相談に乗るシューマツワーカーの良さ

鶴本 正社員として人材を抱えるリスク、というのもあると思っています。案件ごとに扱う課題が異なる中で、「今現在、この期間だけ、この技術を持った人がほしい」といったときに、正社員エンジニアを採用するのは難しいことです。ずっとそのスキルセットに合った仕事や案件があり続ける保証はないし、そもそもスキルフルなエンジニアを採用する難易度も上がっています

そんな中で、副業人材は、本業もやっていてきちんとしたスキルを持った方が、その期間だけ、その時間だけ助けてくれます。こういった働き方や仕組みというのは、企業としても大きなメリットがあると思います。

ー シューマツワーカーでよかったのはどのような点でしょうか?

鶴本 まず、シューマツワーカーの担当者は、人材に関する課題について親身に相談に乗ってくれます。弊社の課題をしっかり聞いて、理解した上で提案してくれます。副業人材だけでなく、フルタイムでエンジニア人材を募集したいという相談をしたことがあり、無理かと思いましたが、自社に合いそうな人材を紹介してくれました。

また、そういった相談を通じて、シューマツワーカーで副業をしてみて、もしよければ転職したいという登録者の方にフォーカスして紹介いただいたこともありました
三窪 親身になってくれる、というのは本当にそう思います。Slackベースでシームレスにに相談できて、スピーディーに対応してもらえるのが、安心感があります!

Keywordキーワード