副業で得られる「3つの成長」とは?スキル・人脈・視野が広がる新しい働き方

「副業って、結局はお金のためにするものでしょう?」

そう思っている方、実は多いのではないでしょうか。もちろん、収入が増えることは副業の大きな魅力です。でも、副業を経験した人たちに話を聞くと、口を揃えてこんなことを言います。

「お金よりも、それ以外の部分で得たものの方が大きかった」

副業を通じて得られる最大の価値は、実は”収入”以外のところにある――。この記事では、副業経験者が感じるリアルな変化として「スキル」「人脈」「視野」という3つの成長に注目しながら、副業という働き方が個人にどんな可能性をひらくのかをお伝えします!

副業が「成長の場」として注目されている理由って?

まずは、副業を取り巻く現状から確認しておきましょう。

ある調査によると、正社員が副業を行っている割合(副業実施率)は調査開始以来最高となる11.0%(*1)に達しました。特に男性20代では20.2%と、若い世代を中心に副業が急速に広がっています

*1 パーソル総合研究所「第四回 副業の実態・意識に関する定量調査」
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/data/sidejob4/

また、別の調査では、従業員の兼業・副業を認める制度がある企業の割合が60.7%に達しており、2020年の49.5%から着実に増加しています(*2)。

*2 JBRCジョブズリサーチセンター「兼業・副業に関する動向調査2024」
https://jbrc.recruit.co.jp/data/data20250529_3778.html

さらに他の調査では、4割が「副業経験あり」と回答しており、副業を「始めたい・続けたい」と考える人は7割以上にのぼっています(*3)。副業はもはや一部の人だけの話ではなく、働く人全体にとってリアルな選択肢として定着しつつあります。

*3 Job総研「2025年 副業・兼業の実態調査」
https://jobsoken.jp/info/20250804/

そしてもうひとつ、大きな変化があります。副業をする理由の変化です。

以前は「収入を増やしたいから」が副業の動機のほぼすべてでした。しかし今は違います。転職サービスdodaが2023年に正社員15,000人を対象に行った調査では、副業をして良かった点として「本業のスキルアップになった」「新たな体験ができた」「人脈が広がる」「新たなコミュニティができる」といった回答が多く挙がっており、収入以外の価値を副業に見出している人が増えていることがわかります(*4)。

*4 転職サービスdoda「副業の実態調査」
https://doda.jp/guide/fukugyo/

では、その「収入以外の価値」とは何なのか。具体的に見ていきましょう!

成長① スキルが”実践の場”で磨かれる

副業がもたらす最初の成長は、「スキルの深化と拡張」です。

本業だけをしていると、どうしても仕事の範囲が限定されます。エンジニアなら同じ技術スタックで同じような開発を続け、マーケターなら同じ業界の同じチャネルを使い続ける、というケースは珍しくありません。それ自体は悪いことではありませんが、気がつけば「この会社でしか通用しないスキル」ばかりになってしまうリスクがあります。

副業はその状況を変えてくれます。

たとえば、大企業でフロントエンドエンジニアとして働く人が、スタートアップの副業案件に参加するとします。大企業では役割が細分化されていてUIの一部しか触れなかったのに、スタートアップでは設計から実装・テストまで全工程をひとりでこなすことになる。最初は戸惑うかもしれませんが、この経験を通じて「自分でゼロから考えて動く力」が一気につきます。

あるいは、BtoCのサービスでマーケティングを担当していた人が、BtoBの副業案件でコンテンツ制作を請け負うケースもあります。ターゲットも訴求軸もまったく違う環境に飛び込むことで、「マーケティングの本質」を改めて考えさせられ、本業に戻ったときに視点がガラリと変わった――こういった話はよく聞きます。

ある調査によれば、スキルアップを目的に副業した人の中で最も多かった効果は「本業で新しい仕事ができるようになった」というもの。副業が単なる副収入源ではなく、本業の幅を広げるための実践の場として機能していることがわかります(*5)。

*5 スキルアップ研究所「スキルアップを目的とした副業に関する実態調査」
https://reskill.gakken.jp/4432

さらに、スキルの「掛け合わせ」という観点も重要です。エンジニアリングのスキルとマーケティングの知識を両方持っている人材は、それだけで市場価値が一気に上がります。本業とは異なる領域の副業を経験することで、「〇〇もできる」という武器を増やし、将来のキャリアの選択肢を広げることができるのです。

成長② 人脈が”本業の外”に広がる

副業がもたらす2つ目の成長は、「人脈の広がり」です。

本業だけで働いていると、どうしても毎日顔を合わせるのは同じ会社の同僚ばかりになります。もちろん職場の仲間は大切ですが、それだけでは「同じ業界・同じ規模・同じ文化」の人間関係しか生まれません。

副業では、まったく違う世界の人たちと一緒に仕事をします。大企業のエンジニアが、従業員10名以下のスタートアップのCTOと直接やりとりする。社内マーケターが、フリーランスとして独立した元同僚や、まったく別の業界のデザイナーと協働する。こうした経験を通じて、これまで出会えなかった人たちとのつながりが生まれます。

そしてこの人脈が、将来のキャリアに影響を与えることも少なくありません。ある調査では、副業経験者の6.7%が「副業先の企業へ転職した経験がある」と回答しており、20代ではその割合が13.6%にのぼります。副業という入口から始まった関係が、次のキャリアにつながったケースです。(*6)

*6 パーソル総合研究所「第四回 副業の実態・意識に関する定量調査」
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/data/sidejob4/

人脈は意図的に「作ろう」とするより、一緒に仕事をするなかで自然にできていくもの。副業は、その最高の機会を提供してくれます。

成長③ 視野が”会社の外”まで広がる

副業がもたらす3つ目の成長は、「視野の拡大」です。これが、3つの中でもっとも大きなインパクトをもたらすかもしれません

ひとつの会社に長く勤めていると、その会社のやり方が「当たり前」になっていきます。会議の進め方、意思決定のスピード、ドキュメントの書き方、コミュニケーションのスタイル——すべてが所属している組織の「常識」に染まっていきます。それ自体は自然なことですが、その「常識」が実は業界全体の常識でも、ましてや社会全体の常識でもない、ということに気づく機会がなかなかありません

副業では、外の世界に飛び込みます。するとすぐに気づきます。「あれ、こういうやり方もあるんだ」「うちの会社では当たり前だと思っていたこと、全然当たり前じゃないんだな」という発見の連続です。

ある副業実態調査では、副業経験者から「色んな職種を経験することにより視野が広がった」という声が寄せられています(*7)。また「両立をする計画性や効率術を身に付けられ、結果的にスキルアップに繋がった」という声も。副業を通じた視野の広がりは、思考だけでなく、実際の仕事の進め方にも影響するのです。

*7 エン転職「6000人が回答!『副業』実態調査」
https://corp.en-japan.com/newsrelease/2020/24252.html

そして面白いのは、この視野の広がりが本業のパフォーマンスにもプラスの影響を与えるという点です。外の世界を知っているからこそ、「うちの会社はこの点が強い」「ここは改善できるはず」というアイデアが生まれやすくなります。副業は本業の邪魔になるどころか、本業をより豊かにする栄養源になるのです。

「でも副業って大変そう…」という不安に答えます

「スキルも人脈も視野も広がる、なんて理想的すぎる。実際は大変なんじゃないの?」

そう感じた方、正直なご意見だと思います。副業には確かに、いくつかの壁があります。よくある不安に、ひとつひとつ答えてみましょう。

「時間がない」

 これが最も多い不安です。でも、副業のすべてが毎日何時間も働くものではありません。週に5〜10時間程度からスタートできる案件もたくさんあります。まずは「週末に少し時間を使う」というイメージで始めてみるのが現実的です。実際に副業を継続している人の多くが、最初は「月に数時間」という小さな関わり方からスタートしています。

「自分のスキルで副業できるか自信がない」

 完璧なスキルがないと副業できない、ということはありません。大切なのは、今持っているスキルをどう活かすか、そして相手が何を求めているかをきちんと理解することです。IT企業に勤めているエンジニア、デザイナー、マーケター、セールス、バックオフィス——それぞれが持つスキルを必要としている企業は、世の中にたくさんあります。

「初めてで何からすればいいかわからない」

 ここが副業を始めるうえで一番リアルなハードルかもしれません。どんな案件を選べばいい?契約はどうする?クライアントとのやりとりはどうすれば?初めてのことだらけで、不安になるのは当然です。

だからこそ、サポート体制が整ったサービスを使うことが大切です。たとえばシューマツワーカーでは、副業を希望する個人に対して専任の担当者がつき、案件選びから契約、稼働開始後のフォローアップまで個別に相談に乗ってくれます。初めての副業でひとりで抱え込まなくていい環境があることは、最初の一歩を踏み出すうえで大きな安心感につながります。

まとめ:副業は「自分を成長させる投資」

副業を通じて得られる「3つの成長」、もう一度整理しましょう。

スキル——本業だけでは得られない実践の場で、スキルが磨かれ、掛け合わせが生まれる。
人脈——異業種・異規模・異文化の人たちとつながり、転職市場にいない優秀な仲間と出会える。
視野——会社の外を知ることで「当たり前」が崩れ、本業にもプラスの影響が生まれる。

副業は「お金を稼ぐ手段」である前に、「自分というキャリアに投資する機会」でもあります。時間もお金もかけて自己啓発セミナーに通ったり、資格の勉強をするのも素晴らしいことです。でも、実際に仕事をしながらスキルを磨き、人脈を広げ、視野を広げられるとしたら——しかも報酬をもらいながら——これほどコスパの高い成長機会はなかなかありません

「いつかやろう」と思っているあなた、まずは一歩踏み出してみませんか? 最初の一歩が、思っていたよりずっと小さいことに気づくはずです。

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