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深刻な物価高に賃上げだけでは対抗できない?リスキリングとして注目される”副業”で収入もアップ
物価上昇が続き、社員を守るために企業は賃金を上げる動きを見せていますが、それだけでは従業員の経済的負担を完全にカバーすることはできていないのが実情では無いでしょうか?そんな中、収入をカバーすることができ、なおかつリスキリングにもつながる選択肢として「副業」が注目を集めています。
2023.06.16
2023.11.22
現代の働き方や雇用方法は多様化し、副業も注目を浴びています。副業がもたらす柔軟性や成長、生産性の向上など、双方にとって有益な理由はさまざまです。今回は、副業を希望する人と企業の双方の立場から、副業のメリットを解説します。
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副業に対する世間のイメージは、大きく変化しています。
高度経済成長期の日本では、一度就職したら定年まで同じ企業で働く「終身雇用」が一般的で、企業は社則で副業を禁止していました。また、企業が本業に専念することを望んだり、情報漏洩を危惧したりしたことから、副業そのものがタブーの扱いを受けていました。
しかし、少子化に伴い減り始めた労働人口を補うために政府が掲げる“働き方改革”のひとつとして副業・兼業が推進されたことや、コロナ禍によるリモートワークの定着によって社会全体が副業に寛容になり、時代と共に副業がしやすい環境へと変化しました。
そして現在では、副業は自身のスキルアップや本業への還元のための場の役割として注目されています。副業を通じて新たなスキルや知識を得て、その成果を本業に活かすための活動として捉えられていることが多いです。自己成長やキャリアの発展のための手段として認識され、今やビジネスパーソンにとって当たり前な活動となっています。
副業を希望していたり、実際に副業人材として活躍している人というのは、大きなメリットがあります。まずは副業する側の立場からみたメリットをご紹介します。
副業は本業で培ったスキルを活かせたり、他業種や他分野に挑戦することで新たなスキルが身についたりするなどのメリットがあります。これにより、自身のキャリア拡大の可能性につながります。また、本業と副業を両立させるためにはスケジュール管理や効率的なタスクの優先順位付け、時間管理などさまざまなことに注力しなければなりません。そのため、継続して副業をすることは仕事そのもののスキルアップにつながるのです。
副業は、本業において時間や精神的な余裕が生まれてできることです。そのため、副業に挑戦しようとする行動そのものが評価対象として企業に映るのです。さらに、すでに副業を経験している人というのは、本業の他で仕事をこなしているという観点から、複数のプロジェクトや業務を同時に遂行する経験とスキルがあると評価されます。副業人材は、複数の仕事やタスクを効率的にこなす柔軟性と、成果を出し続けることができる適応力のアピールにつながります。
本業でのスキルを活かせることはもちろんですが、従来の考え方であった個人の興味や情熱を追求する場としても役に立ちます。副業を通じて得たスキルや経験は、その後の履歴書やポートフォリオに成果として提示することができるため、他者との差別化を図れます。主体的に学び自己成長に取り組むことで、専門性の向上や自己啓発の成長に注力し、自分自身というブランドの価値を高めることができます。
現状では社員が他社に副業として参画することや、副業人材を自社に受け入れる企業は少ないことが分かりましたが、企業は副業人材を受け入れることで、さまざまなメリットを生み出すことができます。ここでは、企業側にとって嬉しい4つのメリットをご紹介します。
副業をする人は、本業以外の時間を有意義に使ったり、自分のスキルアップのために使ったりすることを目的・目標としています。そのため、本業で培ったスキルや知識を副業で活かすことができます。企業は副業人材を受け入れることで、本業でのスキルや知識を持った人材を、企業の足りない部分を補う感覚で受け入れられるのです。正社員一人を雇用するよりも簡単に、効率的に人材不足の解消へと導けます。
先ほどもご紹介したとおり、副業人材は本業で培ったスキルや知識をもって副業ができるため、元々能力がある人を採用できることもメリットです。企業としては育成に関わるコストを抑えられ、すぐに即戦力として働いてもらえます。副業人材は特定のプロジェクトや業務の需要が一時的に高まった場合の臨時のリソースとして活用できるのです。正社員の雇用という固定費を抱えずに、需要に応じた柔軟性の高い企業として認知される可能性も高まります。
繰り返しになりますが、副業人材を受け入れることのメリットとして、コストを抑えながら人材不足を補えたり、新しい刺激を受けられたりすることが挙げられます。これらのメリットから、さらに、企業の生産性・業績アップにつながるメリットが生まれるのです。
あしたのチームが副業人材を受け入れている企業に対して行った調査では、「副業人材を受け入れることが、会社の生産性向上や業績アップにつながっていると感じますか。」という質問に対して、全体の63.6%が感じるという、肯定的な回答となりました。
出典:https://www.ashita-team.com/news/20201221-2/
スキルが高い副業人材を受け入れることで企業の既存業務の人員を補えるだけでなく、中には事業の幅が広がったと回答した経営者もいました。副業人材としてスポット的に仲間に入ってもらうことは企業にとってさまざまなメリットが生まれるのです。
副業人材を受け入れることで、企業は新しい刺激を受けることができます。企業は、他の業界や分野での経験や知識を副業人材から得る機会を持ちます。これにより、企業内に新たなアイデアや視点がもたらされるのです。既存の社員が副業人材とのコミュニケーションを通じて得た新しい刺激や知識を、企業の業務やプロジェクトに活かすことで、イノベーションや創造性が促進されます。
では、企業側は副業人材に対してどのような見解なのか、データを元にご紹介していきます。
株式会社Works Human Intelligenceが大手法人に行った調査で、副業制度の実施状況についてのアンケートを行ったところ、自社の社員が他社へ副業として参画することに対して「認めている」と回答したのは43%と約半数であることが分かりました。冒頭でも触れたように、社会全体が副業を推進しているため、今後、副業制度を実施する企業は増加すると推測できます。
出典:https://www.works-hi.co.jp/businesscolumn/secondjob
副業は、希望する人と企業の双方にとって多くのメリットをもたらす働き方です。受け入れている企業の約60%が、企業の生産性や業績アップに繋がっていると回答しているため、今後、副業人材が企業を救う大きな働き手になると考えられます。
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