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エンジニア採用難の突破口は「副業人材」の活用!データサイエンス・スタートアップの副業人材活用例|株式会社シンカー様
少数精鋭のチームでデータマーケティング事業とAIソリューション事業を手がける株式会社シンカー様。データサイエンティストやエンジニアなど、採用難度の高い人材の確保手段として、副業人材を活用されています。副業エンジニアをシューマツワーカー経由で見つけるメリット、即戦力としての副業エンジニアの魅力を語っていただきました。
2023.06.28
2022.11.07
マーケティング人材育成サービス「グロースX」を開発・提供する株式会社グロースX様。これまで300社以上に導入され、ユーザー数は1万人以上という実績の一方、正社員数はわずか10名。「パートナー」と呼ぶ業務委託・副業メンバーが50名以上も活躍する組織です。
「自己肯定感のある社会をつくる」をミッションに掲げ、個人の成長や、働く充実感にも貢献していきたいという会社が貫く、自由と自律のカルチャーと独特な組織づくりの考え方、正社員採用にこだわらない理由や課題など、株式会社グロースX執行役員CCOでマーケティング・カスタマーサクセス領域を担当されている木下達也様にお話を伺いました。
Contents
ーー事業について教えていただけますでしょうか。
グロースXは、2020年8月に設立した会社です。マーケティング領域のコンサルティングの会社なんですが、その経験の中で培ってきたノウハウを、体系化・仕組み化してお客様にご提供するために立ち上げたのが、グロースXなんです。
具体的には、組織に必要なスキルや知識を、マーケティングを中心として、チャット型のアプリを活用して身につけることができるという法人向けのサービスです。
ーーご入社当時からの組織の考え方で変化はありますか?
入社時は会社の立ち上げの時期でしたから、結構、激動の時期ではありました。ですが、組織づくりについては当初から変わっていないんです。
グロースXの考え方は、一般の成長企業にあるような「正社員を何十人も採用して会社を拡大していく」という考え方をしていません。会社のカルチャーにしっかりと合い、ビジョン・ミッションに共感される方のみを採用するという方針です。今は正社員が10名、パートナー(業務委託や副業メンバー)が50名程度という内訳です。
ーー組織文化について教えてください。
グロースXはかなり自由な会社なんです。コロナ前からリモートワークを推奨していたり、元の親会社が“旅好きな会社”だったDNAを引き継いでいるようなところもあって。“旅人のように働こう”という合言葉があったくらい。私達も同じように、どこで働いてもいい、逆にどこででも働けるというのが好きな会社なんです。
同じように、業務の進め方のスタンスも、「指示を待つ」という姿勢を基本的にはよしとしない。何が必要かは自分達で考え、何をするかも自分達で決めていく。
自由な時間の中で成果を出せるとか、自分のやるべきことを見つけられるとか、そういうことが重要になってきます。自由と自律、が特徴といえるかもしれません。
ーー正社員以外の雇用形態のメンバーを受け入れている理由について、もう少し知りたいです。
正社員採用は、実はとても注力はしているんですが、時間がかかります。採用活動としては、求人媒体に掲載したり、紹介をしてもらったりといった活動をしています。現在の採用市場の競争率の高さもありますが、本当にカルチャーマッチした人に入ってもらうことを譲れない、というグロースXならではのスタンスもあるかと思います。
ーー正社員採用のハードルの高さもあるんですね。
あとは働き方が多様化しているという社会的な背景もあると考えていて。そうした変化は、組織に反映させていくべきかなという考えも持っています。
一方で、組織を大きくすること、正社員を増やしていくことによって、統制を取りにくいという面もあると思っていて、その弊害は避けたいという会社の方針もあるんです。正社員が100人、200人になってくると、ビジョンやミッションが浸透しにくくなったり、メンバー間の情報レベルや熱意のレベルも差が出てきたりします。
ーー業務委託や副業メンバーを受け入れるにあたって、不安はありませんでしたか?
まったくありませんでした。会社の設立当初からパートナー達と連携していましたし、その頃のパートナーはフリーランスの方が多かったのですが、フリーランスの方って、かえって「自由と自律」というカルチャーになじみやすい面もあるんですよね。先ほどもありましたけど、正社員採用を増やしていく、ということの方が不安があるかもしれません。
ーー業務委託や副業メンバーに求めていることはありますか?
3点ありまして、①人柄、②熱意、③スキル、です。特にマッチングする際にはこの点を見ます。
①人柄というのは、一緒に働いてうまくやりとりできるかどうか。
②熱意については、当社で働きたいという熱量。それから、教育事業ですので、教育への熱意。金銭面などの条件だけでのマッチングは避けたいと思っています。
③スキルは、業務委託メンバーには既にスキルを持っていらっしゃることを前提としています。
ーー判断基準がとても明確なのですね。
これもいまだにまとまっているわけじゃないんです。それが全てというわけでもないです。だからこそ、なるべくお会いするようにしています。面談させていただく中で、当社のスタンスとカルチャーをしっかりとお伝えして、候補者の方の考えを教えてもらって。
ーーシューマツワーカーなどのエージェントに伝えるのに気をつけている点はありますか?
会ってみないと分からないと思っています。スキルが合う合わないはわかりますが、それでも、実はスキルが合わなくても熱量がめちゃくちゃ高くて入っていただいたケースもあります。そして今、その方がめちゃくちゃ活躍してくれているんですよね。だから、お会いしてみないとわからないです。
ーーすごいですね。どんな方ですか?
シューマツワーカー経由で決まった副業メンバーで、チームの中で落ちているタスクを自ら拾ってくれたり、活躍されています。
ーー業務委託や副業メンバーの働き方で、重視していることはありますか?
自分のアイデア、自分のやりたいことをやっていただく、ということを、業務委託でも重視しています。タスクだけを渡すということはほとんどないんですよね。
ーータスクではなく、ミッションを伝えるということでしょうか?
そうです。実は当社はチームごとの売上目標とかはあまり設定していません。
会社の目標はもちろん数値化されていますが、一般にあるような、チームごとの目標、予算、ノルマみたいなもの、そういうものは一切なくて、「お客様にご提供できる価値を高めるには」「お客様に正しいものを提供するには」そういうことを考え尽くす。それが基本的な動き方なんです。
KPIではなく、もっと本質的な課題に真っ直ぐに向き合うことで、結局それが数値的な結果にもかえってきている。そんな会社なので、業務委託や副業メンバーの方にも、チームのミッションを理解してもらって、自分で考えて動いてもらうという動き方をしてもらうようにしています。
ーーまとまりがなくなったりしませんか?
各個人がいろんな考えを持っていろんなことをしています。でも、それで結果的にうまくいっているんですよね。
ここのマニュアルがない、次の人が困るなぁということで、パートナーさんが自発的にそれを対応してくれて、後から僕が「え、こんなの作ってくれていたの!」ということがあったり。
ーー御社で働く方達の雰囲気は、どのような感じですか?
パートナー同士の仲が良いのが特徴かもしれません。パートナー同士で沖縄でワーケーションしたという写真を見せてもらったりして。びっくりしましたけれど、当社の雰囲気はそんな感じです。
働く場所についていえば、海外に移住しながら働いているメンバー、北海道、鹿児島から働いているメンバーもいます。
あと、勤務状況についてもかなり「自由」にやっていただきます。「いついつ休みます」「来週からどこかに行くのであまり稼働できないです」とか、社内SNSで教えてもらえればOKというシンプルさです。
稼働時間も当社として決めたり、こだわったりすることはありません。休みが必要な時にはしっかり休んでもらいたいし、自分で判断してもらう以上、それでいいんです。もちろん、その代わりに責任も伴いますけれど、自由を大事にしています。
ーー正社員メンバーと業務委託・副業メンバーの間にあまり壁がないイメージです。
正社員と業務委託での違いは、雇用形態は違うわけですけれど、「業務委託の方も社員と一緒だ」というくらいの気持ちで接しています。人と人としてはあまり区別せずに、仲良くしている、というか。当然、強制することは一切ありませんが、ご希望を聞いて、一緒にごはんを食べたり、旅行に行ったり、合宿したり。忖度ないレベルくらいまで一緒に、ものごとを進めるというところまで一緒にやっているイメージです。
コロナ禍の前は、パートナーの皆さんを招待して、大忘年会をやったこともありました。
チームビルディングとしては、前回の合宿は東京のホテルに10人程度集まってやりました。サービスの体験を一緒に考えるとか、カテゴリ(マーケとか)に分かれてやる時間もとって、その後一緒にご飯を食べて。
ーー業務の渡し方、切り出し方は?
もちろん、その人のスキルに合わせて合うものを渡す、というのはあったりするんですが、基本的にはチームミッションをお伝えし、ミッションに貢献することを考えて進めていただきます。考えてみると業務委託の方から提案いただくことも頻繁にありますね。
ーー情報のやりとりはどのようにされていますか?
WorkplaceというFacebookが提供している業務SNSサービスを使っています。画面はFacebookみたいな感じで、社員はもちろんですが、業務委託や副業メンバーもどんどん投稿します。事業部によってはSlackを併用しているチームもあります。
全社的な動きやサービスに関する動きもここを見ればキャッチアップできます。あとはミーティングで共有したり。ミーティングも、チームによっては任意参加にしていたり、Weeklyの定例をしていたり、必要に応じてという感じで、カチッと決めているという感じではありません。運営はチームに任されているし、参加はメンバーに任せている。その上で、自分でどうするか決めるみたいな感じです。
ーーオンボーディングで気をつけていることはありますか?
自由と自律の話のような、カルチャーの話はチームごとに、必ずしています。
ーーカルチャーや働き方のスタンスがはっきりしている御社では、働き始めてからミスマッチが起きたことはあるんでしょうか?
ここは本当に気をつけています。そして、稼働が始まってからミスマッチがわかる、ということはほとんどなかったです。
先ほどもお話しした通り、初回の面談時点で当社のカルチャーや働き方のスタンスをきちんと明確にお伝えするんですよね。それをもとに、業務委託・副業メンバー側にも「どうですか」とお聞きして。それでお互いに合うということであれば、稼働が本格的にスタートする。なのでミスマッチがほとんど起きないんです。
ちなみにシューマツワーカーからは副業メンバーが9名ほど入っていただいていますが、働き始めた人は、1人も辞めていないです。
ーーシューマツワーカーの提供サービスについてはどのように考えていますか?
当初からなんですが、とにかく「良い方」「実力のある方」が多い! マッチする率がすごく高い。エージェント経由の紹介の中では、圧倒的に良い方と出会える確率が高いです。
ーーそれは、どうしてでしょうか?
グロースXのことをしっかりと理解して、当社に合う方を紹介してくれているのだと思います。担当者が何人か変わってしまうという時期もあったんですが、それでもマッチ率は下がらなかったです。エージェントとしてのシューマツワーカーには、信頼をおいています。
ーーこれからも副業人材の活用は続けていかれるのでしょうか。
はい、そうですね。ぜひ新しい方にも入ってきていただきたいです。
アピールしますと、グロースXで働く魅力は、「自由」が本当にあります。その中で、一緒に楽しみましょう!って思います。あとは自由の裏側で、自分をしっかりと律することができる方がマッチすると思います。
ーー今日はありがとうございました。
正社員採用にこだわらず、カルチャーを重視した組織づくりを進めてこられた株式会社グロースX様。企業の「働き方」に関するスタンスを明確にすることで、シューマツワーカーからも多くの副業メンバーが楽しく充実して働いている様子を伺うことができました。
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シューマツワーカーでは、約39,000人(2022年11月時点)の豊富な副業人材データベースから、企業様のご希望に沿った人材をご紹介するだけでなく、副業メンバーとして働き始めたワーカー様と企業様に伴走したサポートをご提供しています。
グロースX様のお話をヒントに、
✔️本業で活躍しているレベルの優秀な人材にアクセスしたい
✔️自社にマッチする副業人材がいるのか知りたい
という企業様は、ぜひお問合せ、ご相談くださいませ(相談は無料です)。
最後までお読みいただきありがとうございました。