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マネジメント層が注力すべき仕事で生産性を上げるための組織戦略とは?|株式会社ネクイノ様
ネクイノ様では、業務を抱えがちなマネジメント層が本来注力すべき領域に集中し、生産性を上げていくために採用されたのが「複業人材の活用」という方法でした。「複業人材」だった理由とは? その メリットとは? インタビューをご覧ください!
2022.10.19
2020.05.07
「副業は、外の世界を知るための手段」
独学でプログラミングを勉強しエンジニアにキャリアチェンジしたのち、ベンチャー企業の立ち上げ、フリーランス、そしていま再び会社員になった港さんに副業のメリットと、これから独立を目指すエンジニアに求められるスキルについて、お話をお伺いしました!
■プロフィール
港和弘さん(36歳)
フルスタックエンジニア/エンジニア歴12年
ーー最近はテレビ番組でもリモート取材が増えてきましたね!今回もZoomを活用しての取材ですが、よろしくお願いします!早速ですが、これまでのキャリアについて教えて下さい。
大阪の飲食店で勤務していたのですが、20代前半でインターネットの世界に可能性を感じたことをきっかけにどんどんハマっていき、独学で勉強してエンジニアとしてのキャリアをスタートしました。
ーーインターネットの可能性!どんなきっかけだったか、詳しく教えてください。
当時ヤフオクが流行り始めて、「個人同士で売買ができお金を得られる仕組みがすごいな」と興味を持ったんですね、それがきっかけでアフィリエイトのことを知りました。それで自分で、今でいうワードプレスのようなCMSを作ってみたのですが、その時に “ものづくりの面白さ” に気付いたんです。それ以降、さまざまなサイト構築を始めましたね。その時は半分はお金、半分は楽しそうという感じでした。
まずHTML、CSSを勉強し、もっとたくさんのことを効率よくできるようにと手を広げ、PHPなどのプログラミングを勉強しました。勉強会に参加したり主催したりしながら徐々に知識を増やしていきましたね。
ーー勉強会の主催までされてたんですね!エンジニアとしてはどうキャリアを築いていったのでしょうか?
飲食店をやめたのち、一般企業に一度就職したのですが、その時の上司に誘われて横浜でwebの受託会社を立ち上げました。20代半ば過ぎくらいのことだと思います。
立ち上げたばかりの会社ではありがちですが、当時ほぼ2人でやっていたようなものだったので、仕事の範囲がとても広かったんです。技術的なことはもちろん手広く携わり、加えて納期管理やクライアントとのコミュニケーションなど、10年近くで色々な経験をさせていただきましたね。
ーーその後、一旦フリーランスになったんですね。どんなきっかけがあったんでしょうか?
ベンチャー企業で10年近く仕事一本で走り抜けてきたので、なんとなくゆっくりする時間を持ちながら仕事ができたらいいなと思っていたんです。ありがたいことに、「退職エントリーを見た」という方からお仕事の声をかけていただき、その後もいろいろとご縁があって、気付いたらフリーランスになっていました。
現在は、仕事と自分の時間のバランスが取れる会社に就職し、空いた時間にシューマツワーカーで副業をしています。
ーー副業をやられてみて、実際どうですか?
副業は、最初こそお金目当てもありましたが、いろいろな企業とお仕事することで多くの気づきを得られたり良い機会だと改めて思います。
例えば、外の世界の見聞を知る良い機会になりますよね。私自身、副業を始めてから自分に対して「会社の評価と社会での評価は違う」ということに気付きました。1社のみで働いてきた会社員の方は特に良いきっかけになるんじゃないでしょうか。
ーー確かに!自分を知るための良いきっかけになりますね!他にはいかがでしょうか?
あとは、リスクヘッジの観点でメリットがあるなと思っています。
1つの企業に依存すると、もしもその企業が倒産した場合に急に収入がなくなるというリスクがありますよね。複数の企業の業務を同時に行うことで、収入面も精神面も安定することができます。
フリーランスの場合ですが、個人的には請負型と準委任型を並行して進めることをおすすめします。これもある意味、“複業” ですよね。
請負型のメリットは単価の高さです。準委任型の倍近くになることもありますよね。デメリットは、納品義務など責任が大きくなることと、入金までに時間がかかることです。成果物に対してお金が発生するので、長期の案件になると着手から入金までが半年後になるということもあります。準委任型のメリットは、毎月働いた分の収入が得られることです。また納品義務がなく、請負と比較して責任が重くないことです。
どちらかではなく両方の案件を同時に受けることで、月収のばらつきが減り安定性が増します。
ーーなるほどですね。フリーランスを経験された港さんならではのノウハウですね!港さんは、副業するにあたってどのような工夫をされていますか?
私は基本的にテレワークで業務を行うことが多いのですが、クライアントの方とのコミュニケーションを一番大事にしています。同じ空間にいないので、クライアントからすると何をやっている見えづらい環境にあるため、不安になることもあると思うんです。
なので、初めて仕事をさせていただく時には特に、進捗状況や連絡をこまめにするようにしています。あとは基本テレワークだからこそ、時々クライアントさんに会いに行って対面で会話することを心がけています。
ーー今は外出自粛期間なのでなかなか難しいですが、やはり直接会って話した人って安心感がありますよね。他にも何かありますか?
案件の本当のスケジュール感をつかむことですね。本当に動かせない期日なのか、肌感だけでも知っておいた方が良いです。複数の案件を同時に行うにあたって、納期直前などの繁忙期をばらけるように予定を立てていても、リスケ等が入りタイミングが重なってしまうことがあります。この場合は、調整が効く案件なのか、あらかじめ頭に入れておくと精神的にもだいぶ余裕が持てます。
さらに、自分の作業時間については正確に見積もれるようになっておかないと、パンクすることもあるかと思います。これには訓練が必要ですね。
これらの能力はフリーランスの方は鍛えられていると思いますが、会社員の方だと同時に複数案件を行う機会も少ないので、なかなか身に着けるのに苦労すると思います。将来フリーランスになりたい方は特に、副業は良いスキルアップの機会になると思います。
また、ポイントとして、副業は請負型の案件ではなく準委任型がリスクヘッジの観点で良いと思います。そういう意味でも、シューマツワーカーはエンジニアの独立に向けての第一歩として推薦できます。
ーーなるほどですね。本日は貴重なお話をありがとうございました!