副業先で「また依頼したい」と思われる人の特徴|長期的な関係を築く仕事の進め方

「副業を始めてみたけど、このまま続けてもらえるかな……」

そんな不安を感じたことはありませんか? 副業案件はスポットで終わってしまうことも多く、継続してもらえるかどうかは、はじめのうちはなかなか読めないものです。

でも実は、副業先の担当者から「また依頼したい」と思ってもらえる人には、共通した特徴があります。それは、特別なスキルや才能ではなく、日々の「仕事の進め方」にあるのです!

この記事では、副業で長期的な関係を築くために大切なポイントを、具体的な行動レベルで解説していきます。副業をこれから始めようとしている方にも、すでに始めて「もっとうまくやりたい」と思っている方にも、参考にしていただけると幸いです! 

なぜ「また依頼したい」と思われることが大切なのか?

まずは、なぜ長期的な関係を築くことが重要なのかを確認しておきましょう。

副業案件の多くは、「まず1か月試してみましょう」「このプロジェクトを一緒にやりませんか?」という形でスタートします。最初から長期前提で始まる案件ばかりではありません。つまり、継続をもらえるかどうかは、最初の稼働次第で大きく変わるのです。

継続案件を持つことには、たくさんのメリットがあります。

メリット①収入が安定する:

単発案件を毎月探す手間がなくなり、収入の見通しが立てやすくなります。

メリット②スキルが深まる:

同じクライアントと長く働くことで、その事業や業界への理解が深まり、より高付加価値な仕事ができるようになります。

メリット③実績が積み上がる:

「○○社で×か月稼働」という実績は、次の副業案件の獲得にも役立ちます。

メリット④本業にもフィードバックされる:

副業で得た経験や視野の広がりが、本業でのパフォーマンス向上にもつながることが多いです。

企業側の視点から見ても、信頼できる外部人材は手放したくないと感じています。新しい人材を探してオンボーディングするコストや時間を考えると、一度良い関係を築いた副業ワーカーは企業にとっても貴重な存在です。

ある調査(*1)によると、副業実施率と副業意向率のギャップは30ポイント以上あり、まだまだ多くの人が「副業したいけれどできていない」状態にあります。その中で、実際に副業を継続できている人には、それなりの理由があるのです。

*1 出典:パーソル総合研究所「第三回 副業の実態・意識に関する定量調査」 https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/data/sidejob3/

「また依頼したい」と思われる人の特徴5選

では具体的に、副業先の担当者はどんな人に「また頼みたい」と感じるのでしょうか。実際の現場でよく聞かれる声をもとに、5つの特徴をご紹介します。

特徴① 期待値を正確に把握して、少しだけ超えてくる

「言われたことをやる」だけでは、残念ながら「また頼みたい」にはなりにくいです。一方で、「言われていないことを勝手にやる」のも方向を間違えるとトラブルになります。

「また依頼したい」と思ってもらえる人は、相手が本当に求めていることを理解しようとします

たとえば、「ランディングページのコピーを書いてください」という依頼があったとき。単に文章を納品するだけでなく、「この商品を購入するターゲットはどんな人ですか?」「どんな反応を期待していますか?」と一言確認してから取り組む。そうすることで、クライアントが「このワーカーは本質をわかっている」と感じ、信頼につながっていくのです。

期待値をしっかり理解した上で、「少しだけ上回る」。これが継続依頼につながる大きな要素です。

特徴② レスポンスが速く、コミュニケーションが丁寧

副業では、本業より優先度が下がってしまいがちです。でも、クライアントの立場からすると、「連絡しているのに返信が遅い」「次の打ち合わせまで動きが見えない」という状態は不安そのものです。

「また頼みたい」と思われる人は、返信が速いです。すぐに回答できない内容であっても、「確認して明日中に返します」という一言を送るだけで、相手の不安は大きく和らぎます。

また、コミュニケーションの「丁寧さ」も大切です。ここで言う丁寧さとは、堅い敬語という意味ではありません。「何を伝えたいのか」が明確で、相手が迷わずに理解できるメッセージを送る、ということです。

副業はフルタイム雇用ではなく、多くの場合チャットやメールでのやり取りが中心になります。だからこそ、テキストコミュニケーションのクオリティが信頼を大きく左右します

特徴③ 進捗・懸念点を自分から共有する(報・連・相ができる)

副業ワーカーに何かを依頼しているとき、クライアントが一番困るのは「黙って進んでいる」状態です。特に週数時間の稼働だと、「今どこまで進んでいるんだろう?」という不安をクライアントが抱えやすくなります。

「また依頼したい」と思われる人は、進捗を自分から共有します。毎日の報告は必要ありません。ただ、「今週はここまで進みました」「少し詰まっているポイントがあります」という小まめなアップデートが、クライアントに大きな安心感を与えます

また、「自分だけでは判断できない」と感じたことは、早めに確認するのが正解です。黙って進めて間違った方向に突き進むよりも、「この方向性で合っていますか?」と早めに確認した方が、クライアントにとっても自分にとっても手戻りが少なくなります。

報・連・相は、副業においても変わらず重要なスキルです。

特徴④ 納品物の品質だけでなく、「一緒に働きやすい人」と思ってもらえる

品質が高いことは、もちろん大前提です。ただ、同じくらいの品質なら、「一緒に仕事がしやすい人」に次の依頼が来ます。

「一緒に働きやすい」とはどういうことでしょうか。たとえば、

・フィードバックを素直に受け取り、次に活かせる

・クライアントの事業や課題に関心を持って接してくれる

・チームのメンバーと連携する際に、摩擦が少ない

・ちょっとした提案や気づきを共有してくれる

これらは、「いい人だった」というだけでなく、「またお願いしたい」という気持ちに直結します。副業ワーカーはあくまで外部の人間ではありますが、プロジェクトやチームの一員として振る舞う意識が、長期的な関係づくりに大きく貢献します。

特徴⑤ トラブルや遅延が起きたときの対処が誠実

仕事をしていれば、予期せぬことは起きます。体調不良や本業の繁忙期でのスケジュール遅延、途中で発覚した仕様の認識違いなど、完璧に進められないことも当然あります

そのとき、「また頼みたい」と思われる人は、問題が起きたときに誠実に対応します。具体的には、

・遅れそうならば、遅れる前に伝える

・「申し訳ありません」とともに、代替案や挽回策を一緒に伝える

・できないことを「できる」と言わない

逆に、「また頼みたくない」と思われるのは、問題を隠す・遅れを連絡しない・ドタキャンをする……といったケースです。ミスそのものよりも、ミスへの向き合い方で評価は大きく変わります。

トラブルが起きたとき、誠実に対応できることは、それ自体が大きな信頼の証になります。

長期的な関係を築くための「仕事の進め方」実践編

特徴がわかったら、次は具体的な行動に落とし込んでいきましょう。プロジェクトの「はじまり・中盤・終わり・その後」という4つのフェーズごとに、意識したいポイントをご紹介します。

プロジェクト開始時:キックオフで確認すべきこと

副業案件がスタートするとき、最初の打ち合わせ(キックオフ)でしっかりと確認しておくことが、後のすれ違いを防ぎます。

確認しておきたい項目は、

・ゴール:このプロジェクトで何を達成したいのか?

・期待値:どんなアウトプットを期待されているか? どの程度のクオリティか?

・コミュニケーション方法:SlackかメールかChatworkか? 返信は何時間以内が望ましいか?

・報告の頻度:週1回の定例か、随時か?

・判断をする人:何かを決める際、誰に確認すればいいか?

これらを最初にすり合わせておくだけで、「思ってたのと違う」というズレが大幅に減ります。逆に言えば、最初の確認をサボると、後から必ずどこかでズレが生じます。

「確認することが多すぎて迷惑かな?」と遠慮する方もいますが、多くのクライアントはむしろ「しっかり確認してくれる人だ」と好印象を持ちます。最初の一歩から、丁寧に進めましょう。

進行中:定期的な進捗共有と、フィードバックの活かし方

プロジェクトが動き始めたら、定期的な進捗共有を習慣にしましょう

週に一度のテキスト報告でも十分です。「今週はAを完了しました。来週はBに取り掛かる予定です。気になっている点はCです」という3点セットで送るだけで、クライアントは「ちゃんと動いている」と安心できます。

また、フィードバックをもらったときの姿勢も重要です。副業ワーカーはどうしても「指摘された=能力を否定された」と感じてしまうことがあります。でも、フィードバックはあくまで「より良くするための情報提供」です。

「ありがとうございます、次回から反映します」と素直に受け取り、実際に次回の成果物で改善されていると、クライアントは「伝えたことがちゃんと届く人だ」と感じ、信頼が高まります。

納品時:振り返りとネクストアクションの提案

成果物を納品するとき、「はい、完成しました」で終わらせてしまうのはもったいないです。

たとえば、「今回やってみて、こんなことに気づきました」という一言の振り返りや、「次のフェーズはこんな進め方もあると思いますが、いかがでしょうか?」という提案を添えてみましょう。

これは、「このワーカーは仕事を通じて事業のことを考えてくれている」という印象を与えます。単に依頼された作業を完遂しただけでなく、事業のパートナーとして関わってくれている、という感覚をクライアントに持ってもらえるのです。

次の依頼へのきっかけを自然に作れる納品の締め方を、ぜひ意識してみてください。

案件終了後:関係を途切れさせないための自然なフォロー

案件が一区切りついた後も、関係を大切にすることが次の依頼につながります

「お世話になりました、またご縁があればぜひ」という一言を添えたお礼メッセージを送るのはもちろん、その後も関係を自然につなぎとめるちょっとしたアクションが効果的です。

たとえば、「先日のプロジェクトに関連する記事を読んで思い出しました。参考になるかと思ってシェアします」というメッセージを送るだけで、「この人は仕事が終わっても関心を持ち続けてくれている」という印象になります。

ただし、ムリに連絡を続ける必要はありません。自然な関係の中で、「また一緒に仕事をしたい」と双方が感じられる距離感を保つことが大切です。

「また依頼したい」と思われにくい人の落とし穴

ここまで「また依頼したい」と思われる人の特徴を紹介してきましたが、逆に「どんなに良い仕事をしても継続してもらえない」ということはあるのでしょうか?

残念ながら、無意識にやってしまいがちな落とし穴があります。ネガティブな意図がなくても、相手にとってはNG行動になることも。これを知っておくことで、予防できます。

本業が忙しくなると、返信が遅れる・品質が落ちる

副業をしている以上、本業が最優先なのは当然です。でも、クライアントから見ると「副業の約束も守ってほしい」という気持ちもあります。

本業が繁忙期に入ったときには、事前に「来月は稼働時間が少し減るかもしれません」と伝えておくだけで、クライアントの受け取り方がまったく変わります。何も言わずに突然レスが遅くなるのが一番困る状況です。

稼働量の調整は相談すればできる場合も多いので、まずは早めに伝えることを意識しましょう。

最初だけ張り切って、慣れてきたら手を抜く

「最初の1か月はすごくよかったけど、継続したら少し雑になった」という経験をお持ちのクライアントは少なくありません。

最初の稼働は誰でも意識が高まります。でも長期になるほど、気持ちがどうしても「こなし」に変わりやすくなります。

意識したいのは、「1か月目も3か月目も同じ熱量で」という姿勢です。慣れてきたからこそ、クオリティを落とさずに安定したパフォーマンスを発揮できる。それがプロとしての姿勢です。

副業先の事業内容や課題に関心を持たない

副業はあくまで「外部の人間」として関わるわけですが、「自分はこのタスクをこなせばいい」という意識が強すぎると、クライアントとの関係が表面的なものになりがちです。

「どうしてこのプロジェクトが重要なのか」「この事業が目指しているものは何か」を少しでも理解しようとする姿勢が、長期的な信頼関係を生みます。事業に関心を持ってくれているワーカーに、クライアントはより深い仕事を任せたくなります。

副業で長期的な信頼を築くと、何が変わるのか?

「また依頼したい」と思ってもらえるワーカーになると、副業を通じた体験ががらりと変わります。

まず、収入が安定します。毎月案件を探す手間がなくなり、副業に使えるエネルギーを「案件探し」ではなく「仕事そのもの」に集中できるようになります。(*2)

次に、キャリアが広がります。副業で積み上げた実績と信頼は、あなたのポートフォリオになります。「○○社で○か月間、マーケティング支援をしてきた」という実績は、転職活動や次の副業案件獲得に大きく役立ちます。

さらに、人脈も広がります。長く一緒に仕事をした担当者は、別の企業に転職した後に「あなたに依頼したい」と声をかけてくれることもあります。副業で築いた人間関係は、キャリアの財産になるのです。

そして、副業経験は本業にも好影響を与えます。異なる事業や業界に関わることで、視野が広がり、本業での問題解決力や提案力が磨かれるという声はとても多いです。

*2参考:労働政策研究・研修機構(JILPT)「副業者の就労に関する調査」(2024年) https://www.jil.go.jp/institute/research/2024/245.html

「また頼みたい」と思われる人は、相手目線で仕事を進められる人

ここまで見てきたように、副業先で「また依頼したい」と思われるのは、特別なスキルや実績がある人だけではありません。

相手の期待値を正確に把握し、コミュニケーションを丁寧に取り、進捗を自分から共有し、問題が起きたら誠実に向き合う。それだけで、同じスキルを持つ人と大きく差をつけることができます。

副業での「長期的な関係」は、自然に生まれるものではなく、日々の仕事の進め方の積み重ねによってつくられるものです。今日からでも、少しずつ意識してみてください。

もし、「副業を始めたいけど、最初の一歩が不安」という方がいれば、専任担当者がついてサポートしてくれる副業・業務委託マッチングサービスを活用するのもひとつの方法です。シューマツワーカーは、初めての副業・業務委託の方でも、個別のフォローアップ体制が整っているため、安心して副業をスタートできます。

長期的な信頼関係を築きながら、あなたらしい副業をスタートしてみてくださいね!

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