
デザイナーが「副業」を通じて成長するために意識したい、3つの視点とは?
「本業だけでは、デザインの引き出しが増えていかない気がする」
「毎回似たようなテイストのデザインばかり作っている」
そんなモヤモヤを感じているデザイナーの方は、意外と多いのではないでしょうか。
ひとつの会社で働き続けていると、扱う商材やブランドのトンマナが固定化され、いつの間にか自分のデザインの幅が狭まっていく感覚に陥ることがあります。「このままで、デザイナーとして成長し続けられるんだろうか」という漠然とした不安につながることも少なくありません。
実はこの感覚、副業によって解消できる可能性があります。副業は収入を増やす手段としてだけでなく、デザイナーとしての引き出しを増やし、成長を後押ししてくれる働き方でもあるのです。
会社という枠の中だけで完結してしまいがちなデザイナーのキャリアにとって、副業は「もうひとつの現場」を持つことに近い意味を持ちます。この記事では、デザイナーが副業を通じて成長するために意識したい3つの視点をご紹介します!
副業でスキルアップを目指す人は、まだ少数派
まず知っておいていただきたいデータがあります。2024年に実施されたある調査によると、副業経験者のうちスキルアップを目的とした副業の経験がある人は22.5%にとどまりました(*1)。
*1 スキルアップ研究所「スキルアップを目的とした副業に関する実態調査」 https://reskill.gakken.jp/4432
つまり、多くの人が「収入を増やすため」に副業をしている一方で、「成長のため」に副業を選んでいる人はまだ少数派だということ。裏を返せば、成長を意識して副業に取り組むだけで、周囲と差がつきやすいとも言えます。
同調査では、スキルアップ目的で副業をした人のうち、51.1%が「WEB・動画制作」を選んでおり、その理由として最も多かったのが「本業とは異なる分野のスキルを伸ばしたかったから」というものでした。効果の面でも「本業で新しい仕事ができるようになった」という回答が最多を占めています。
また同調査では、本業の職場で「人材育成の意識が高い」と感じている人はわずか15.6%にとどまり、多くの人が本業だけでは十分な成長機会を得にくいと感じている実態も明らかになっています。会社の制度や環境に頼るだけでなく、自分自身で成長の機会をつくりにいく、という考え方が、これからのキャリア形成では大切になってきそうです。
視点① 本業とは違う「色」に触れてみる
同じ会社で働き続けていると、扱うブランドやトンマナの傾向がどうしても似通ってきます。得意なパターンはできていく一方で、それ以外の引き出しが増えにくくなるのも事実です。自社のブランドイメージを守ることは大切な仕事ですが、それだけに集中していると、気づかないうちに「このパターンしか作れない」という状態になってしまうこともあります。
シューマツワーカーを通じて副業を始めたデザイナーの方への取材でも、自社のみのデザインを続けていると表現の幅が狭まりやすいという声が聞かれました(*2)。
そのデザイナーの方は、副業を始める前は「デザイナーとしての成長に限界を感じて転職を考えていた」ものの、副業先で本業と同じ業界ながら別の商品を扱うようになったことで、これまで取り組んでこなかった表現に挑戦できるようになったと語っています。
*2 株式会社シューマツワーカー「“副業”経験者インタビューVol.4」 https://shuuumatu-worker.jp/biz/journal/88
「本業ではできない挑戦を、副業でしてみる」という視点を持つだけで、案件選びの基準も変わってくるはずです。
単価や条件だけでなく、「自分がまだ触れたことのない領域かどうか」も、副業先を選ぶひとつの軸にしてみましょう。まったく畑違いの業界でなくても構いません。同じジャンルの中でも、扱う商材やターゲット層が変わるだけで、新しい発見はたくさんあります。
視点② 「できること・できないこと」を伝える力を磨く
副業先では、本業のように長い時間をかけて信頼関係を築くことが難しい場面もあります。だからこそ大切になるのが、自分のスキルを的確に伝えるコミュニケーション力です。
先ほど紹介したインタビューでも、依頼された内容の中で対応が難しいものは早い段階で明確に伝える一方、対応できる作業は積極的に開示することで、当初の依頼内容よりも幅広い仕事を任せてもらえるようになった、というエピソードが語られていました。動画編集やコーディングなど自分の専門外の領域は正直に伝えつつ、紙媒体のデザインなど対応できる分野は自ら提案する。この姿勢が、結果的に任せてもらえる仕事の幅を広げることにつながったのです。
この「できること・できないことを言語化する力」は、副業に限らず、デザイナーとしてキャリアを重ねていくうえでも役立つスキルです。複数の現場に関わることで、自分の強みや得意領域を客観的に把握する機会にもなります。
本業だけで働いていると、自分のスキルを言葉で説明する機会は意外と少ないもの。副業先とのやり取りは、自分自身を見つめ直す良いトレーニングにもなります。
視点③ 副業での気づきを、本業に持ち帰る
副業は、始めた瞬間から本業と切り離された「別の仕事」になるわけではありません。副業で得た新しい表現方法やデザインのアイデアは、本業でも十分に活かすことができます。
先ほどのインタビューでも、副業で新たに得たデザインの表現方法やあしらいを、そのまま本業で活用できたというエピソードが紹介されていました。「あのときこういう表現をしたな」という記憶が、本業での新しい提案につながることもあるようです。副業と本業、どちらか一方の経験に閉じてしまうのはもったいないことです。
「副業でこういう見せ方を試したら、思いのほか反応が良かった」という気づきを本業の企画やデザインに取り入れることで、双方の仕事が良い形で影響し合っていきます。
副業と本業を対立するものとして捉えるのではなく、互いの経験を行き来させる意識を持つことが、成長のスピードを大きく左右します。学んだことをメモに残しておく、簡単な振り返りの時間を週に一度つくるなど、小さな習慣が積み重なることで、経験を「活かせる形」に変えていくことができます。
案件選びに迷ったら、頼れる相手を持つのもひとつの手
「デザインの幅を広げたいけれど、どんな案件を選べばいいのかわからない」という方も少なくないはずです。
副業・業務委託人材マッチングサービス「シューマツワーカー」では、登録した個人の方一人ひとりに専任の担当者がつき、経験やスキル、そして「挑戦したい方向性」に合わせた案件探しをサポートしています。稼働時間を増やしたいときや、新しい挑戦をしたいときの相談相手として、心強い存在になってくれるはずです。
「今の環境だけでは、デザイナーとしての成長に限界を感じる」——そう感じているなら、副業はその壁を乗り越えるきっかけになるかもしれません。
本業とは違う「色」に触れられる案件を選んでみる
自分の「できること・できないこと」を伝える力を磨く
副業での気づきを、本業にも積極的に持ち帰る
こうした視点を持ち、自分がまだ挑戦したことのない領域を思い浮かべながら、案件を探してみてはいかがでしょうか。あなたのデザインの可能性は、きっとまだまだ広がっていきます!



