創業約100年の老舗企業が感じる、副業人材活用の「想定以上」の効果とは

企業名株式会社山櫻 様
インタビューに答えてくださった方Web戦略部門 部長 山口宣之 様
業種・業界紙製品の製造・販売・名刺等のオンデマンドサービス
従業員数505名
副業人材の職種広告運用マーケター

株式会社 山櫻様の事業について

ー まずは御社の事業について、教えていただけますでしょうか。

山口 株式会社山櫻は、紙製品の製造業の会社で、名刺や封筒など、紙を加工したものを印刷業に販売するような事業を行っています。20数年前からWeb上で名刺の受発注ができるサービスも立ち上げ、長く運営しています。それが「corezo(コレッソ)」というサービスです。

クラウド名刺発注管理サービス「corezo(コレッソ)」

https://service.corezo.yamazakura.jp/

また、山櫻では、ECや印刷通販といったサービスも展開しています。これは、封筒や挨拶状などを、オンラインでデータ入稿して印刷できるサービスなのですが、レイアウトからWeb上でできるというのが特徴です。

組織としてはセールス、カスタマーサクセス、システムサポートなどビジネスサイドに30人ほど在籍し、私が所属する企画系で、企画・開発・マーケティングなどを担当しているメンバーが8名です。私はサービス開発やマーケティングの責任者をしています。

社員の産休がきっかけで、副業人材の活用を検討

ー 事業の中で課題だったことはありますか?

山口 去年、Web広告担当者2名が産休に入ることになりました。これ自体はおめでたいことで応援の思いなのですが、Web広告に関しては困ってしまいました。社内では、広告運用を二人にほとんどお任せしていたんです。

そこで検討したのは、正社員の採用や派遣の選択肢です。ですが、産休に入るメンバーは戻ってきてくれることを前提に考えていましたし、短期的な課題だと考えると、正社員の選択肢はありませんでした。また、派遣の方に入ってきてもらうとなると、当社では人事部を介す必要があるんですが、それでは時間や手間がかかってしまうことが懸念でした。

ー その後シューマツワーカーにお声がけいただくわけですが、きっかけは何だったのでしょうか?

山口 実は、シューマツワーカーのことは、システム開発を委託している開発会社に評判を聞いたことがきっかけでした。「優秀な人が来る!」と聞いて、「その手があったか」と思って。

期待以上のスピードで、産休までに引き継ぎも完了!

山口 早速シューマツワーカーに問い合わせ、すぐに最初の打ち合わせをすることになりました。最初は「どういう人が来るだろうか」「本当に採用できるだろうか」と不安があったのですが、初回の打ち合わせで不安はほとんどなくなりました。当社の課題感、求めている人材などをお話ししたのですが、シューマツワーカーの担当者は親身に聞いてくれたんです。

何よりびっくりしたのが、「早い!」ということでした。3日後には募集が開始でき、その4日後には人材を紹介してもらい、面談して1ヶ月後には稼働スタートするというスピードでした!

ー ということは、社員さんの産休までには?

山口 間に合いました。産休に入るまでに1ヶ月程度は、引き継ぎができるというタイミングで入っていただくことができたんです。安心感のあるスケジュール感でした。

ー 副業メンバーを選んだ決め手はなんでしたか?

山口 サービスへの理解が早かった点が非常によかったです。最初の打ち合わせで話をさせていただいたときから、「いろいろな提案をしてくれそうだ」と感じられて、心強く感じました。それから、一緒にやっていく上では人柄やコミュニケーションの円滑さなども重要だと思っています。そういった面でも、話しやすい丁寧な方だという印象を受けました。

売上20%UP、広告からの流入率が150%UPに!副業メンバーによる広告運用がもたらした成果とは

ー 実際に副業メンバーが入って、どのような成果がありましたか?

山口 広告運用での成果が上がりました!

広告からの流入が上がり、売上アップにも貢献しています。昨年比で売上20%アップしたのですが、これに大きく貢献してくれたのが副業メンバーの広告運用です。

ー 業務において副業メンバーと働く不安はありませんでしたか?

山口 これまでこういう形での契約は初めてだったので、不安はありました。私たちの部署は週2のリモートワークと週3のオフィスワークをハイブリッド式で使い分ける働き方を行っているのですが、完全なリモートワークというのも馴染みが薄かったんです。

今の働き方は、副業メンバーには広告運用をお任せしていて、月に一回、オンラインで報告していただくという形になっています。課題や問題があるときには随時チャットなどで連絡を取り合っています。そんな形で広告運用業務をお任せして、稼働スタートから、ちょうど1年を超えました。

「産休の間だけ」という当初の考えを変更し、復帰後も継続

ー 当初は産休メンバーが戻るまでということでしたが。

山口 実際にチームに入ってもらって、広告運用の専門知識や本業で培いアップデートしている豊富な経験が、とても有効であることがわかりました。広告の成果を上げるための施策を深掘りしていく、提案してもらうといったことがどんどん出てきて、それが成果をあげ始めた3ヶ月目くらいには、「副業メンバーには長く一緒に働いてもらいたい!」と思うようになっていました。それを副業メンバーにもお伝えし、今も契約を継続しています。

現在は産休に入っていた社員も戻ってきているんですが、広告の運用は副業メンバーにそのまま任せ、社員にはこれまで手をつけられなかったサイト改善などの業務を担ってもらっています。副業メンバーからの改善案もどんどん出てきますので、その対応も社員が担当しています。それによりますます成果が上がるという、良い形でのチーム運営ができてきています!

カスタマーサポート立ち上げ・ヘルプページ作成にも副業人材が活躍

ー そして、副業メンバーは2人目も募集されました。

山口 クラウド名刺発注管理サービス「corezo(コレッソ)」のヘルプセンターサイトの立ち上げを行うにあたって、社内にリソースが足りないという課題に直面して、シューマツワーカーに相談しました。最初の副業メンバーが稼働スタートして2ヶ月目くらいのことです。一人目のメンバーが良かったので、別の領域でも「こんな人材はいないですか?」と相談したんです。

具体的な業務内容としては、ヘルプページの更新や、ヘルプページに掲載するマニュアルの作成、カテゴリ分けなど、実際にCMSを触りながらページ構成から内容まで携わっていただくイメージを持っていました。ピンポイントな経験であることはわかっていましたが、「サービスマニュアルの作成経験のある方」を募集しました。

「カスタマーサポート」などの職種で募集しても、こういった経験を持っている方が来るとは限りませんが、シューマツワーカーからはぴったりの経験を持つ方を紹介してもらいました。

ー ヘルプページはSaaSなどのサービスを利用されたのですか?

山口 いえ、ここは当社がお願いしている開発会社に作ってもらっています。ですので、副業メンバーにも何度かオンラインで開発会社との打ち合わせに参加してもらい、実際にCMSとして利用できるよう覚えていただきました。

そしてヘルプページは、無事、1月にリリースすることができました。なので今はヘルプページの業務はほぼ終わったのですが、現在も副業メンバーには継続してもらっており、社内のCSチーム立ち上げにあたっての社内向けのマニュアル作成などを、手伝ってもらっています。

この方もまた、当初の想定以上に期間が延長し、やることの幅が広がっています

商品紹介のためのnoteも、副業人材が入って記事更新が安定

ー さらにその後、新たな人材も募集されましたね。

山口 はい。昨年の秋ごろ、noteを使ってECサイトの商品を紹介する記事の配信を始めました。お客様への情報提供や情報発信を強化するという方針の一環です。

そんな中で、社内で記事を書くリソースがなかったので、SEOを含めたnote運用ができる方について、シューマツワーカーに相談し、記事のライティングはもちろん、画像のデザインや、noteの経験がある方に入ってもらえました

副業メンバーが入り、記事の方向性などを議論する中でハッとしたのは、ライターとして「読み手を想定する」という経験からのアドバイスでした。ECサイトのためのnote運用ですから、当然社内からは「商品紹介をしたい」という声が上がり、そういったテーマやタイトルばかりを考えていました。でも副業メンバーからは「商品の説明は後にして、読者が”知りたい”情報を掲載していきましょう」と言われて。

今では「より多くの方に役立つ」「豆知識」などを中心とした記事の構成になり、読まれる数も増えました。また、以前は月に1~2本の記事更新が精一杯でしたが、現在では安定的に3~4本の記事を更新できるようになりました。

ー 副業メンバーが入って良かったことですね。

山口 さらに、つい先月、新たな副業メンバーにも入っていただくことが決まりました。新規事業に関わる方で、今後、私たちの事業が拡大するために力を貸していただく予定です!意欲の高い方で、今から期待しています。

意欲のある副業人材がチームに入ってくれることが好影響に

ー 副業人材の活用するメリットはなんでしょうか?

山口 時間にとらわれずに知識や経験を伸ばしたいという意欲のある方が多い、というのが副業人材の良さだと感じています! 社内だと他にもたくさんの業務がある中で・・・となってしまいますが、特定の業務に集中してもらえ、成果も上がります。そういった方が入ってくれることでチームも良い影響を受けていると思います。

ー シューマツワーカーでよかったことはありますでしょうか?

山口 いつも最初は「こんなピンポイントな課題なんだけど」というようなご依頼だったりするんですが、担当者がいつでも話しやすく、依頼した内容についてもきちんと理解して対応してくれます

相談にも乗ってくれ、アドバイスももらえます。信頼があってやりやすいのは、シューマツワーカーの良さです!

ー ありがとうございます!

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