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元船乗りエンジニアの日常を豊かにした“フルリモート”という働き方
「気づいたら日常の幸福度が、日に日に増していた!」船員からのジョブチェンジをし、システムエンジニアとして独立。現在、佐賀県の自宅で3社のフルリモート案件を手掛ける遠藤さんは、満面の笑みでそうお話ししてくださいました。苦悩する時代を経て、今の豊かな日常をどのように築いていったのでしょう…
2020.04.09
2023.12.06
企業のIoT活用を前進させる「IoTプラットフォーム」を提供する株式会社obniz(オブナイズ)様。
「Make Everything Online」をミッションに、2014年の創業以来、企業へのIoT普及のカギとなる、IoTにとっての”OS”や”インフラ”のような存在である「IoTプラットフォーム」の開発と企業導入を進めておられます。導入されるユースケースは、医療・建設・介護などさまざまです。
そんなobniz様では、マーケティングやデザインの領域で副業人材の活用を始めています。今回は、obniz株式会社obniz 事業部執行役員の川崎様と、デザイナーでマーケティング・PRと開発部門を兼務する和田様に、お話を伺いました。
この記事はインタビュー後編です。前編はこちら
Contents
ー 前編では、副業マーケターの採用の経緯や、一緒に働き始めてみられてのご感想を伺いました。その後、具体的な成果はありましたか?
和田 もちろん目に見える成果としてはまだこれからだと思っていますが、サービスサイトのリニューアルは、副業メンバーの提案により具体的に動きました。
以前のWebサイトが非常に分かりにくくて、副業メンバーには「トップページだけでもすぐに変えた方がいいです!」という提案をいただいていたんです。「暫定でもいいからメッセージをこう変えてみましょう」と。ご自身の本業での経験も踏まえて、自信を持って提案していただけるので説得力がありました。
川崎 シリーズA〜Bのフェーズのスタートアップのマーケティングって難しいんですよね。マーケターとしてそういったアーリーフェーズのスタートアップに入ると、「マーケティングでやることがない」という状態に陥りがちだと思います。
実は今回入ってくれたのが、そういった経験もしたことのある人材でした。だからこそ、”今のフェーズに必要なこと”に集中させてくれます。時にはマーケティングの領域からはみ出して、「売れるプロダクトをつくるために」という観点も持った上で提案をしてくれるのは、非常にありがたいです。
和田 具体的な動きもすばらしいです。マーケティングだけでなく、サービスやプロダクト、顧客のことを理解していくために、積極的に営業メンバーとディスカッションをしたり、セミナーの企画のために「売れないパターンの分析」なども自発的に進めてくれたり。
副業メンバーは、IoT自体は触れたことがないということだったんですが、どんどん自らキャッチアップして、obnizのことも他社のこともしっかり見た上で、自分で課題を定義して解決に向けた提案をしてくれます。
ー マーケターの方の次に、デザイナーの方も副業人材として募集されました。
川崎 シューマツワーカーで「すぐにぴったりの人材が見つかった!」という経験をして、今度はデザイナー人材の募集もしてみようと考えました。シューマツワーカーの成功体験が大きかったので、他のサービスを考えるということはなかったんです。
そのときのイシューは、社内のデザイナーリソースがパンク寸前だったこと。同席している和田は、デザインもやりますが、非常にたくさんの役割を兼務しています。そんな中で、「こういう資料をつくりたい」といったニーズがどんどん出てきて、パンク寸前だったんですね。だからデザインのタスクを外部人材に頼りたいと思っていました。
でも、デザイナーとして、和田としては「デザインを外部に委託する難しさ」も知っていて、最初は渋々という感じでした。
それでもまずは話を聞いてみようと思って、シューマツワーカーに相談したんです。
ー それでいかがでしたか?
和田 ちょうど相談したときに、「ぴったりの方がいますよ!」といきなり紹介していただいたんです。そうしてお会いしてみると、シューマツワーカーの担当者のおすすめ通り、本当に良い方で、ポートフォリオも見せていただいたところぴったり私たちのニーズに合うお仕事を多くされてきていて。
川崎 業務の中で、要件などをすべてお伝えするというのはやはり難しいのですが、そのあたりも、ある程度、依頼事項がざっくりとした状態でお願いしても、期待通りのものを出していただけて。再度、「シューマツワーカーでよかった!」という体験をしました。
ー ありがとうございます。シューマツワーカーで副業人材を活用するメリットはなんでしょう?
川崎 とにかく、人材を探すための手間がかからないことです。副業人材を探すと一口にいっても、もし自分たちでやろうとすれば、どういった人材がいるのか、どこで探すのか、どういった条件を重視すべきなのか・・・一つ一つクリアにしていく必要があります。けれどシューマツワーカーなら、担当者が自社に合った人材をすぐに紹介してくれるんです。
さらに「即戦力」の人材がきてくれるということは、副業人材を活用すること自体のメリットです。正社員採用ではなかなか来てくれないような即戦力人材が、副業ならばということで一緒に働いてくれる。副業であることでハードルが下がり、相互にマッチングしやすいというのは良い面です。
シューマツワーカーで依頼すると人材の母集団も多いので、合わなかった場合には、シューマツワーカーの担当者に率直に相談することができます。それは、もちろん副業メンバーの方からも同様です。
和田 即戦力ですぐにワークしていただけるというのは、非常に大きいです。
ミスマッチが起きたとしても、正社員採用とはハードルが違います。1ヶ月単位で契約をしていくことができるので、リスクが最小だと感じています。
川崎 正社員採用だと、採用時のミスマッチは非常に大きなリスクであり、懸念ですから。
和田 もし会社として求めていることと合わなかった場合にも、正社員採用の場合はどうにかその方が活きるような形で考えていく必要が出てしまいますよね。
川崎 実際に働き始めてみて、どのように情報をキャッチアップしていくか、フェーズに対してどう理解してくれるのかなどは、ようやくわかる面もありますから。そしてスタートアップにとっては、そういった部分は非常に重要なことでもあります。なので、副業でまず入っていただいて一緒に働くことができるというのは、人材と出会うプロセスとしてもメリットが大きいと思います。
ー 実際に企業が副業人材を受け入れるにあたっては、不安を感じる方も多いようです。obniz様では、副業の方とのコミュニケーションで工夫されていることはありますか?
川崎 外注というふうに思わず、「仲間だと思って接すること」は決めています。だから情報も基本的には全て開示して、今の状況に合うものを一緒に進めていきましょうというスタンスです。その上で、お互いに苦手なことはあってもいいし、そういう特性も認め合いながら、今必要なことを一緒に進める仲間。そんなふうに考えて接しています。
和田 日々のコミュニケーションもそんな感じです。シューマツワーカーでは、それに答えていただける副業人材を紹介してもらえたと思います。「ざっと投げて、一緒に考えてください!」という業務の進め方でも寄り添ってもらえる副業メンバーたちです。
そんな中で、全体像が見えるように伝える、というのは気をつけています。今何が困っているのか、それはどういう背景があるのか。お互いに認識が合った上で仕事が進められるのが理想だと思っています。
もちろん、川崎と副業メンバーの間に入って”チューニング”することもあります! 川崎のスタンスはやはり社内メンバーとしてよく知っているので、副業メンバーに対してはその意図だとか、背景を理解していただく上で足りない部分を補おうという気持ちでもいます。
ー なるほど、川崎様と和田様でバランスよくコミュニケーションとっていただいている様子が浮かぶようです!
ー ここで、obniz様のプロダクトの技術面と導入される顧客についてお伺いしたいと思います。obnizの事業の全体感は前編で伺いましたが、具体的にどのような特徴があるのでしょうか?
川崎 obnizがIoTプラットフォームの「リアルのモノ」に近い側のプラットフォームを、プロダクトとして開発・ご提供しているということはお話しました。同時に、少し専門的になりますが、用いている技術にも特色があります。
IoTの中では、カメラなどを取り付け、映像などのデータ量の多いデータを扱うものも多くあります。そういった場合には、「エッジ・コンピューティング」といって、モノ(ハードウェア)側でデータを制御させる機能をつけることが多いんです。ですが、それはコストのかかる仕組みでもあります。
そこで私たちは逆に、「クラウド・コンピューティング」という手法を採用しているというのが特徴です。これはWebと同じように、常時、各地にあるセンサーやゲートウェイを制御できるという技術なんです。
ー obniz様の顧客としては、どのような企業様が多いのでしょうか?
川崎 IoTを活用すれば業務改善できるとか、サービスの価値を高められる、課題を解決できる、といった課題をお持ちの企業は、全てお客様になりえます。そういった領域は、実はとても広いのです。
ですから、私たちのお客様は、必ずしもIoTに詳しい業界や業種、職種の方たちだけというわけではないんですよね。専門的なことはobnizにお任せいただきながら、お客様が必要なIoTシステムを一緒につくりあげていくというのも、obnizが提供しているサービスの一部です。
ー 私たちの身の回りに「IoTを使っています」というサービスや仕組みがあったときに、ひょっとすると、その仕組みを支えている一つにobniz様がおられるかもしれないということですね。
川崎 はい。黒子のように前には出ることはありませんが、様々なサービスを支えています。支え方も様々で、ソフトウェア側のプラットフォームや画面まで開発してご提供する場合もありますし、ハードウェア側も、ハードウェアのセンサー自体は担当しませんが、IoTを立ち上げる上での必要な支援をご提供することもあります。
ー 国内外で、obniz様と同じようなサービスを提供されている企業はあるんですか?
川崎 国内ではありませんし、海外でも、同じような立ち位置でのサービス提供を行っている企業はないようです。IoTプラットフォームというのが概念として大きいので、obnizの提供している部分を包含する形でサービス展開している企業がほとんどです。
和田 やはりよくあるのは、ソフトウェアの画面側のみをプラットフォームとして扱うケースです。
ー obniz様は、今後の展開をどのように進めていかれるのでしょうか?
川崎 ますますobnizを活用したIoTの事例を増やしていきたいです。最近、増えているのが、obnizが東京都のコロナ対策でシステム実装を提供した事例を見た企業からのお問合せです。
これは、東京都のコロナ対策で、在宅患者のSPOCを測定しなくてはならない際に、患者さんの指にセンサーをつけて、測定データを集めていくために、IoTを活用した例です。obnizが、遠隔でデータを集めてチェックできる体制をつくるというシステムを提供しました。
コロナに罹患した都民の方に、センサーと、セットアップ済みのゲートウェイを送って、差し込んでもらえばIoT環境を構築できるというものです。患者さんは年配の方から若い方まで本当に多様ですので、ご本人にデータの書き込みや送信をしていただくのは難しく、IoTがその課題を解決したのです。メディアなどでその事例を見て、同じようなことをやりたいという医療系や介護系の企業からの問い合わせが増えました。
このように、IoT自体の活用の幅を広げて、IoTが社会的な課題を解決する事例を増やしていきたいです。そしてIoTにおけるインフラや「OS」のような存在になっていきたいというのが、obnizの創業の想いです。
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後編をお読みいただきありがとうございます!前編はこちら
obniz 様のお話をヒントに、
✔️本業で活躍しているレベルの優秀な副業人材を探したい
✔️自社の抱えている課題を解決できる経験を持った副業人材を探したい
という企業様は、ぜひお問合せ、ご相談ください(相談は無料です)。
シューマツワーカーでは、約 46,000人(2023年12月時点)の豊富な複業人材データベースから、企業様のご希望に沿った人材をご紹介するだけでなく、副業メンバーとして働き始めたワーカー様と企業様に伴走したサポートをご提供しています。お気軽にお問合せください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
※記事の内容やインタビュイーの方の肩書き等は、取材当時のものです。