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1年で社員数1.5倍のBtoBスタートアップに聞く!強くて、良い組織づくりを目指す挑戦の過程|株式会社オンリーストーリー
この一年でおよそ20名の採用を成功させ、組織規模が1.5倍に拡大中の株式会社オンリーストーリー様。今回は、株式会社オンリーストーリー 人事担当 吉利颯太様にお話を伺いました。
2023.01.17
2023.09.20
この記事は、2023年4月19日に行われたオンラインセミナー「副業人材だけでプロダクト開発ができる!? 〜正社員0名チームでの開発プロジェクトの裏側〜」のイベントレポートの前編です。
採用難易度の高いPdMやUIUXデザイナーを正社員雇用せず、副業人材のチームで見事に開発プロジェクトを進めることを可能にした裏側を伺いました。
PdMの採用にお悩みをお持ちの企業様に役立つ情報満載のイベントです。ぜひご覧ください!
Contents
ご登壇者
株式会社and.d
代表取締役 深澤大気様
聞き手
株式会社シューマツワーカー
取締役COO 星 耀介
ー 副業人材を活用する企業、また、事業や組織での課題解決に副業人材を活用したいと考えるようになった企業は増えてきています。その一方で、副業人材を実際に受け入れ活用していくにあたって、どのように副業人材を採用活動を行い、どのように管理していけば良いのか、わからないというお声もよくお聞きします。
今回は副業人材を積極的に活用することによって、事業の成長につなげておられる株式会社and.d代表取締役の深澤様をお招きし、その実体験をお伺いしていきます。特に、PdMなどの採用難易度の高いポジションでの副業人材の活用については、開発体制やPdMへの権限委譲など、詳しくお伺いできるということですので、重要ポジションでの副業人材の活用をお考えの企業様には非常に役立つ内容になると思います! 深澤様、よろしくお願いいたします。
深澤 よろしくお願いいたします。まずは、組織体制からご紹介していきます。
深澤 エンジニアチームはCTO直下の組織として、プロダクトごとにPdM(プロダクトマネージャー)を置く形で組成しています。特徴的なのは副業人材専門のHR担当者を置いていることです。これについては、後のトピックでも詳しくご紹介しますね。
役割としては、プロダクト開発のマネジメントを担当するPdM、UXデザイナー、UXデザイナー、それからベトナムのオフショア開発チームとの共同開発をしている部分についてはブリッジエンジニアがいて、そのほかにフロントエンジニア、バックエンドエンジニアがいます。これが開発体制で、プロダクトごとにこうした構成のチームをつくっています。
ー この中で、副業人材と正社員フルコミットメンバーの割合はどうなっていますか?
深澤 基本的には開発チームの全員が副業メンバーです。CEO(私)とCTO、HRメンバーはフルコミットの役員・正社員ですが、この図の中でそれ以外のメンバーは副業人材またはフリーランスの業務委託人材です。全社的には、約30名ほどの副業メンバーが関わってくれていて、その職種はPdM、エンジニア、デザイナーです。
ー 副業エンジニアや副業デザイナーは広まってきていますが、PdMを副業メンバーに任せるというのは珍しい例かと思います。どうしてPdMも副業メンバーに任せる体制になったのでしょうか。
深澤 PdMとして応募してくれる方って基本的にとても優秀な方が多いです。それは副業マッチングプラットフォームでも同様です。一方、その分、PdMの正社員採用は採用までのハードルが非常に高いのも事実です。そんな中で、副業からスタートならば、候補者の方にも入っていただきやすい、ジョインのハードルが下がるというのが大きな理由ではあります。
また、PdMに副業で入っていただくことにより、複数の会社の副業PdMが集まることになって、PdMとしての知見を共有してもらえる環境がつくれました。それにより、入ってくれるPdM自身にも、メリットのある環境を提供できます。優秀なPdMのご紹介で新しい副業PdM、デザイナー、エンジニアが入ってくれることも増えました。PdMだからこそ、あえて副業の方にお任せするメリットがあると感じています。
ー 次に、開発体制や組織運営について、具体的な業務レベルでの進め方をどうされているか、教えていただけますか。
深澤 当社では多くの副業メンバーが活躍しているということもあって、基本的に横断してロールを持ってもらうことを極力避けています。そのために、役割を細かく区切り、明確化します。役割を明確にする上では、その役割が何をするのかまで、しっかりと明確にしていきます。
また、副業メンバーは1プロジェクトのみにアサインして、集中できるようにもしています。ロールを細かく区分するという方針と共通していますが、優秀な方だからといって複数の開発チームを兼務してもらうということはないようにしています。
深澤 働き方はフルリモートを基本としています。それによって、海外から参加しているメンバーも多くいます。シリコンバレーやハワイから参加しているメンバーがいます。
深澤 基本的な権限もPdMに移譲します。どういうふうに進めていくのか、エンジニアとどういうふうにコミュニケーションしていくか、どういうミーティングイベントをしていくか、UI/UXデザイナーとどう進めていくかなど。共有してもらうのは、いつ、何をリリースするのかというロードマップだけです。
ー そこまでの権限委譲ができるというのはすごいですね。入ったばかりのPdMに対して、どういった形で権限委譲を進めていくのでしょうか。
深澤 基本的には、いきなり全てをお任せしてしまいます。もちろんスタート時には状況共有していただくために、定期的なミーティングを頻度高めにやっていきます。雑談のようなカジュアルな雰囲気でのミーティングです。ですが、当社が開発するShopify関連のアプリの特殊性もあり、多少、突き放したコミュニケーションも必要だと考えています。というのも、開発がShopifyの仕様に依存する部分や、海外サービスのアップデート情報など、PdMをやるにあたって自主的にキャッチアップしていただかなくてはならないところもあるからです。とはいえ、それもご本人から聞かれたらしっかりと答える、という姿勢も守りつつ、です。
深澤 先ほどPdMへの権限移譲の話で、ロードマップだけを共有してもらい、あとはPdMに進め方の全てをお任せするというお話をしました。でもロードマップだけを共有してもらっても、わからないこともあります。例えばリリースやアウトプットがしばらくなかったチームが「あまり進んでいないのかな」と思っていたら、話を聞いたら大きな改修を進めていた、というケースもありました。そういうことをきちんと把握していくためにも、定期的な1on1をしっかりとやることに気をつけています。
1on1の頻度は、人によります。入ったばかりの方は週に一度はするようにしますし、入って長い方や慣れている方であれば2週間に一度や月に一度の人もいます。
ー 副業人材が入ってくるタイミングのマネージメントコストを気にする企業様も多いですが、そのあたりはいかがですか。
深澤 まず言えるのは、PdMの方たちはやはり優秀な方が多いということです。なので、仕様の把握など非常に早い方が多い。こちらがそれほど説明をしなくても、自分からShopifyのテストストアを作ってみたりと、能動的に動いてくれる方が多いです。その意味では、優秀な副業メンバーを受け入れることができれば、そのコストもそれほど気になりません。
ー とすると、PdMとして経験値の高い方に入ってもらうようにする、ということでしょうか。
深澤 確かにそうですね。「これからPdMをやっていきたい」というレベルの方ではなく、すでにPdMとしてSaaSプロダクトのプロダクトマネジメントの経験がある方など、知見のある方に入っていただいています。
イベントでのお話をヒントに、
✔️業務委託契約の効率的な管理をしていきたい
✔️自社に最適な業務委託契約の管理方法を知りたい
という企業様は、ぜひお問合せ・ご相談くださいませ(相談は無料です)。
前編をお読みいただきありがとうございます! 続きは後編は9/27公開予定です。
こちらのイベントレポートは、抜粋版です。完全版は業務委託管理SaaS「フリーランスフォース」のレポートページへアクセスしてください!
完全版では、
など、さらに詳しく副業PdMメンバーの役割についてお話いただいています!
完全版はこちらから
https://freelance-force.jp/resources/event-report_andd