
副業で「複業家」へ!複数の収入源を持つ生き方のメリットと始め方
「副業、始めてみたいとは思っているんだけど……」
そんなふうに感じているあなたへ。最近、「副業」の一歩先をいく「複業家」というライフスタイルが、じわじわと注目を集めています。
副業は「本業のかたわらにする仕事」というイメージが強いですよね。でも「複業」はちょっと違う。複数の仕事を、どれも本業のつもりで取り組む——そんな生き方のことを指します。
収入が増えるだけじゃなく、スキルが広がって、人脈も育って、気づけばキャリアの選択肢がぐっと増えていた。そんな「複業家」の世界、一緒に覗いてみませんか?
「副業」と「複業」、何が違うの?
まずは言葉の整理からはじめましょう。
「副業」は、メインの仕事(本業)のかたわらで行う、補助的な仕事のことを指すことが多いですね。収入面でも、位置づけ面でも「サブ」というイメージです。
一方の「複業」は、複数の仕事をそれぞれ本業として取り組むというマインドセットが根本にあります。英語で言うなら "plural career"、つまり「並列のキャリア」に近い感覚です。
この二つの違いは、単なる言葉遊びではありません。「副業」と思っていると、どうしても「本業の片手間」という意識になりがちです。でも「複業」と捉えると、どの仕事にも真剣に向き合うようになり、結果的にそれぞれの質が上がり、キャリア全体が豊かになっていく——そういう好循環が生まれやすいのです。
複業家という生き方が広まってきた背景には、社会の大きな変化があります。2018年、厚生労働省は「副業・兼業の促進に関するガイドライン」のモデル就業規則から「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと」という文言を削除し、政府として副業・兼業を推進する姿勢を明確にしました(1)。その後、副業を解禁する企業は年々増加しており、日本経済団体連合会が2022年に行ったアンケート調査では、回答企業の約7割が社外での副業・兼業を「認めている、または認める予定」と回答しています(日本経済団体連合会「副業・兼業に関するアンケート調査結果」2022年)(*2)。
*1 厚生労働省「副業・兼業の促進に関するガイドライン」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000192188.html
*2 日本経済団体連合会「副業・兼業に関するアンケート調査結果」(2022年)https://www.keidanren.or.jp/journal/times/2022/1027_04.html
なぜ今、複数の収入源を持つことが大切なのか?
「でも、本業一本で十分じゃない?」と思う方もいるかもしれません。ここでは、複数の収入源を持つことが今の時代にとって大切な理由を考えてみましょう。
終身雇用・年功序列の時代は、もう終わりかけている
かつての日本企業の常識だった「新卒で入社して、定年まで一つの会社で働く」というモデルは、今や急速に変わりつつあります。大手企業でも早期退職や人員削減のニュースが珍しくなくなった現代、「会社がずっと守ってくれる」という前提を持ち続けることは、むしろリスクが高いと言えるかもしれません。
物価上昇という現実
実質賃金の目減りが続く中、生活コストだけが上がっていく——そんなリアルな課題を感じている方も多いのではないでしょうか。厚生労働省の資料でも、物価の上昇に賃金の伸びが追いついていない状況が指摘されており、所得を増やす手段として副業・兼業への関心が高まっています。
自分の市場価値への意識の高まり
特に20〜40代の若いビジネスパーソンの間で、「会社の中だけでなく、社会全体で自分はどれだけ通用するのか?」を意識する人が増えています。一つの会社・一つの仕事だけに集中していると、気づかぬうちにスキルが偏ってしまうことがあります。複業を通じて複数のフィールドで働くことは、自分の市場価値を客観的に確かめる絶好の機会にもなるのです。
副業者は330万人超に
総務省「就業構造基本調査」(2022年)によると、副業を持つ人の数は332万人に達し、2012年の234万人から10年間で4割以上増加しました(3)。副業者比率も5.0%まで上昇しており、幅広い世代で副業の広がりが確認されています(4)。複業という選択肢は、すでに多くの人が実践している、リアルなキャリア戦略なのです。
*3 総務省「就業構造基本調査」(2022年) https://www.stat.go.jp/data/shugyou/2022/index.html
*4 第一生命経済研究所「急増する『副業者数』の分析」(2023年) https://www.dlri.co.jp/report/macro/265707.html
複業家になるメリット4選
では、実際に複業家になると、何がどう変わるのでしょうか? 代表的な4つのメリットを見ていきましょう。
メリット① 収入が増え、経済的な自由度が上がる
これはもっとも直感的なメリットですね。本業の給与に加えて、副収入が入ってくることで、貯蓄を増やしたり、投資に回したり、あるいは趣味や自己投資に使える余裕が生まれます。
ただし「すぐにガッポリ稼げる」と思いすぎると失敗しがち。最初は月2〜3万円という方も多いですが、続けていくうちに単価が上がったり、案件が増えたりというケースも珍しくありません。長い目で見て、コツコツ積み上げていくイメージを持っておきましょう。
メリット② スキルが広がり、本業にも良い影響が出る
「副業で身につけたスキルが、本業でも活きた!」——そんな声をよく耳にします。たとえば、本業がエンジニアの方が副業でマーケティング案件に関わることで、プロダクト全体を俯瞰する視野が生まれたり。デザイナーの方が副業でディレクションを経験し、本業でのコミュニケーション力が磨かれたり。
一つの仕事では得られない経験値が、複業によってどんどん積み上がっていきます。
メリット③ 人脈が広がり、新しい世界との接点が生まれる
複業で関わるクライアントや一緒に仕事をする人たちは、本業とはまったく異なる業界・文化の方であることが多いです。そうした「異質な出会い」が、思わぬアイデアにつながったり、新しいキャリアの可能性を開いたりすることがあります。
副業を通じた人脈は、転職市場での「リファラル採用」の温床になることも。ひとつの縁が、大きなキャリアチェンジにつながるケースも実際にあります。
メリット④ キャリアの選択肢が、劇的に広がる
「いつかは独立したい」「自分でサービスを作ってみたい」——そんな夢を持っている方にとって、複業は最高のテスト環境です。いきなりフリーランスや起業というリスクを取らなくても、本業という安定した土台を持ちながら、少しずつ自分のビジョンを試せる。それが複業のもつ大きな可能性です。
複業家への第一歩:自分に合った副業の選び方
「メリットはわかった!でも何から始めればいいの?」
そんな方のために、副業・複業のはじめ方をステップで整理してみましょう。
まずは「自分の棚卸し」から
副業選びで失敗しやすいのが、「稼げそうなもの」を先に探してしまうこと。まずは自分が今持っているスキルや経験を書き出すところからはじめましょう。
本業でどんな業務を担当しているか
得意なこと・人より早くできること
今まで関わったプロジェクトや実績
持っている資格や専門知識
こうして「棚卸し」することで、「あ、これなら副業として提供できそう」というものが見えてきます。
IT系職種の方に向いている副業の例
シューマツワーカーを利用している方に多い職種と、マッチしやすい副業の例を挙げてみます。
エンジニア:Webサービスの開発支援、スタートアップのCTO的な関与、コードレビュー、技術顧問など
デザイナー:UIデザイン、LP制作、ブランディング支援など
マーケター:SNS運用支援、SEO・コンテンツ戦略立案、広告運用など
セールス / カスタマーサクセス:スタートアップの営業支援、インサイドセールス設計、CSフロー構築など
バックオフィス:人事・採用支援、経理・財務のスポット対応、法務チェックなど
「稼ぎたい」vs「スキルを積みたい」で選び方が変わる
副業の選び方には、大きく2つのアプローチがあります。
ひとつは「収入アップを優先する」アプローチ。このとき、今持っているスキルをそのまま活かせる案件を選ぶと、最短で収入につながりやすいです。
もうひとつは「スキルアップを優先する」アプローチ。報酬は低くてもいいから、新しい経験が積める案件にチャレンジしてみる。こちらは将来の可能性への投資です。
どちらが正解ということはありませんが、はじめに「自分は今、何を求めているのか」を整理しておくと、案件選びで迷いにくくなります。
複業を始めるときの注意点と、よくある失敗
複業を始める前に、知っておきたい注意点もあります。ここはしっかり押さえておきましょう。
就業規則の確認は必ず最初に
勤め先の就業規則に「副業禁止」の記載がある場合は、まず会社に確認・相談することが先決です。近年は副業を解禁している企業が増えていますが、まだ確認や申請が必要なケースもあります。黙って始めてしまうと、後々トラブルになる可能性もあるので、最初の一歩は就業規則の確認から。
確定申告の基本を知っておこう
副業収入が年間20万円を超える場合、原則として確定申告が必要です。これを知らずに副業を始めてしまい、後から「どうすれば……」と慌てる方も少なくありません。「副業 確定申告」でシミュレーションしておくと安心です。
体力・時間の管理を甘く見ない
複業の落とし穴のひとつが、「やりすぎてしまうこと」。本業が忙しいのに副業も引き受けすぎて、体力的にも精神的にもオーバーフロー——というケースは珍しくありません。最初は週末の数時間程度から、無理のないペースで始めることが長続きのコツです。
「あやしい案件」に要注意
副業マッチングの場には、残念ながら条件が曖昧だったり、報酬が支払われなかったりするリスクのある案件も存在します。単価が異常に高い案件、契約書を結んでくれない先方、仕事の内容が不明確なまま話が進む——こういったサインには注意が必要です。
安心して複業をスタートするために
複業を始めるうえで、特にはじめての方に強くおすすめしたいのが「信頼できるサービスを使う」ということです。
副業マッチングサービスの中には、登録して案件を検索するだけで、あとは自分でどうにかしてね、というものも多くあります。一方で、個人の副業ワーカーに専任の担当者がつき、案件選びから契約・稼働後のフォローアップまで丁寧にサポートしてくれるサービスもあります。
特に「はじめての副業」で不安が多い方には、担当者に相談できる環境があることがとても大切です。「この案件、本当に自分に合っているかな?」「稼働量ってどのくらいが普通なの?」——そういった疑問や不安を、気軽に相談できる人がいるかどうかで、副業の体験はまったく変わってきます。
副業・業務委託の人材マッチングサービス「シューマツワーカー」は、個人の副業ワーカー一人ひとりに専任の担当者がつき、個別にフォローアップしてくれるサービスです。はじめての副業でどこから手をつければよいかわからない方、安心して複業をスタートしたい方に、特におすすめです。
まとめ
「副業」から「複業家」へ——それは、働き方を変えるだけでなく、人生の選択肢そのものを広げる一歩です。
複業家への道は、特別なスキルや才能がある人だけのものではありません。今持っているスキル・経験・時間を少し違う方向に向けるだけで、収入も、スキルも、人脈も、そしてキャリアも、少しずつ豊かになっていきます。
大切なのは、完璧な準備が整ってから始めようとしないこと。まずは小さな一歩を踏み出してみることです。信頼できるサポートを活用しながら、自分のペースで複業家への道を歩んでいきましょう!


