副業で挑戦したことが、本業の仕事の幅を広げてくれた|“副業”経験者インタビューVol.9

副業に挑戦する方は年々増え、副業を受け入れる企業も増加中です。とはいえ、いざ自分が挑戦しようと思うと、時間のこと、本業のこと、家庭のこと… 新たな挑戦に、不安を感じる方も多いはず。
本業もありながら「副業」に挑戦し、みごとに成果をあげているのはどんな方たちなのでしょうか?
このシリーズでは、シューマツワーカーを使って副業を始めた「副業ワーカーさん」に話を伺い、そのリアルな実態をさぐっていきます!
なにがきっかけで副業をスタートしたのか、どうやって不安を解消したのか、ここだから話せる失敗談などなど・・・お話いただきました! (肩書や所属先・案件の情報は、インタビュー実施時のものです)
医療系大手企業で10年。「働き方」を変えるため、副業に挑戦!
ー これまでのキャリアや本業について教えていただけますか?
Tさん 医療業界で10年以上働いています。最初は現場で、工場製造管理・設備管理を担当していました。7年ほどキャリアを積んだあと、同じ会社のデジタルマーケティング部門に異動し数年、その後現在は、新規事業部門で新たな挑戦をしています。
医薬品のマーケティングには、医師向けのマーケティングと一般生活者向けのマーケティングがあります。私が担当していたのは後者で、「こういった症状のときには受診した方がいいか」「どのようにクリニックを選べばよいか」といった情報発信について、戦略から企画、分析まで行っていました。
ー 工場の管理業務とデジタルマーケティングは大きく領域が異なりますね。
Tさん はい、同じ会社内での異動ではありますが、珍しいタイプの異動だったと思います。自らデジタルマーケティングをやりたいと希望を出したんです。実はデジタルマーケティングに興味を抱いたのは、少し前のタイミングで「副業」を始めたのがきっかけでした。
ー 副業を始めてみようと思われたきっかけは何でしたか?
Tさん 当時、新型コロナウイルスの蔓延により、世の中では「働き方」の変革が進んでリモートワークなどが普及しましたが、私が勤めていた工場での勤務形態は少しも変化がありませんでした。世間と自分たちの働き方のギャップに、「もっと柔軟な働き方をできないだろうか」と考え始めたんです。
また、通勤時間が1時間かかるなか、共働きで小さな子どもを育てていたので、毎日「時間がない」状態がずっと続いていたんです。朝5時に起きて、夜9時までバタバタと過ごす毎日に、疲弊してきていました。家族で過ごす時間にゆとりが欲しいと、夫婦でたくさん話し合いました。そこで2人で、副業に挑戦してみようと考えたんです。
副業を始めてみたら「自分に向いている」仕事に気付けた
ー どのような副業をされたのですか?
Tさん 2021年に副業をスタートしたのですが、当時はブログ全盛期だったんですよね。だから私も、副業として最初に始めたのは、ブログでした。
ところが、月に数万円の収入を得ることを目標に始めたのですが、ちっともうまくいかなくて。デジタル空間で集客することの難しさを知り、デジタルマーケティングを本格的にやってみたいという気持ちが生まれたんです。それが、本業での異動希望につながりました。
ー 副業で試行錯誤されたことが、本業での新たな挑戦につながったんですね。
Tさん デジタルマーケティングのチームでは、最初は本当に何もわからなくて苦労しました。でもチームメンバーのやり方から学んだり、教えていただいたり。がむしゃらについていって、1年後には担当サービスをもつことになりました。戦略から実行まで任せてもらい、そのときの経験で大きく成長できたと思います。
ー その後、現在ではシューマツワーカー経由の副業で、マーケティングを担当されています。副業が本格化するのはどのタイミングですか?
Tさん 2024年夏頃にブログをやめる決断をして、「次になにをしようか?」と考え始めました。そのとき、妻がやっていた動画編集の仕事の関連で、一緒に動画制作のオンラインスクールに通いました。妻は動画編集ができるので、自分が企画や台本制作などができれば、夫婦で動画全体を制作することができる、と考えて。
そのスクールでいろいろなアドバイスももらうことができ、案件に応募して、一件のプロジェクトに採用されました。その案件では、責任感をもって最後まで取り組んだ姿勢が評価され、継続的に仕事を任されるようになりました。クライアント向けに動画の台本制作をする、というのが最初の案件だったのですが、そこから徐々にクリエイティブ全体の戦略設計に関わるところまで、役割が広がっていったんです。
その一件が、自信につながり、副業を本格化するきっかけになりましたね。
それに、副業をやってみて初めて、自分が「クライアントワーク」に向いていることに気がつきました! クライアントの目標達成のために、できることを考え、支援していく。自分の働きで喜んでもらい、やりがいを感じて、モチベーション高く取り組めました。
そこで、継続的にクライアントをサポートするような業務委託の仕事を探したいと思ったときに、そのような案件を多く扱うシューマツワーカーのことを知りました。
案件獲得に向けて、自分のスキルの棚卸し!
ー シューマツワーカーで、すぐに案件を獲得されたのでしょうか?
Tさん いえ、エントリーする前に、自分の経験やスキルを棚卸ししました。
私は本業では一社に所属して、クライアントワークの経験はありませんし、事業会社ですから、代理店やマーケティング支援会社のように、多様なクライアントのマーケティングを経験してきたわけではありません。だから自分が求めているクライアントワークの案件をどうやって獲得するか、については悩みました。
そこで自分の経験や実績を棚卸しし、抽象化して、どういったことが得意なのか、どのような領域なら成果をあげられるかを分析することが必要だと思いました。
ー 「本業の経験をもとに、副業で何ができるのか」は、多くの方が悩むポイントかもしれません。どのように考えましたか?
Tさん 本業でやってきたマーケティングを、「生活者を全国のクリニックに送客すること」という視点で考えることができる、と考えたんです。私がやっていたマーケティングは、病院に行った方が良いさまざまな症状を調べている生活者に、早期にクリニックに行くよう、“行動を促す” 情報発信ですから。
これが何に近いかというと、「一般ユーザー向けの店舗集客」ではないか、と考えました。店舗とクリニックの違いはあれ、一般のお客様に行動を促し、足を運んでもらうマーケティングとして考えれば、自分のマーケティング経験は活かせるはずです。
集客の実績をアピールし、未経験分野に挑戦
ー 副業先での仕事について、具体的に教えていただけますか?
Tさん サロンの集客です。最初の募集内容は、広告も含めたInstagramの戦略と運用を担当するという仕事でした。
もともと本業で広告運用は少し経験がありましたが、一つの店舗のInstagram運用については未経験でした。なので、競合調査をしたり、どのような施策がありうるかを地道に考えながら運用していきました。結果的にはうまくいって、Instagram運用を成功させることができました!

もともとの募集内容としてはそこまでだったのですが、実は今、支援できる役割を広げようとしています。
具体的に提案してやらせてもらっているのが、ホットペッパービューティや予約サイトの分析と改善です。
隔週でオンラインミーティングをしている中で、Instagram運用の月次分析を報告していたのですが、広告からの遷移先のデータ分析に課題や改善の余地がありそうだと気づきました。そこでデータを見せてもらい、分析した結果をもとに、改善提案をしていったんです。
ー 副業先で役割を広げておられるんですね。
Tさん はい。広告からスタートし、“その先” まで視野を広げて提案をさせていただいたのは、4ヶ月目くらいからだと思います。最初にうまくいったことをきっかけに、本来の副業先企業の目標である「予約してもらうこと」や「来店してもらうこと」までつなげるためには、何ができるのかを考えました。
ー 副業先では、どのような働き方ですか?
Tさん 基本的なコミュニケーションはSlackで、隔週のオンラインミーティングをしながら仕事を進めています。月間の稼働時間は15時間程度です。
副業での経験から、本業の仕事の幅が広がり始めている
ー Tさんの中で、副業をしたことで変化したことはありますか?
Tさん 副業を通じて、自分のスキルや専門性を高めながら、自分自身も手を動かしながら成果を出していく。そうしたキャリアの広げ方にも興味を持つようになりました。
また、副業をしていることを本業でオープンにしているので、本業でも新たな業務をやらせてもらうきっかけになりました。副業でどんな経験をしているかを本業で知ってもらうことで仕事が広がったのは、「本業と副業の掛け算」ができはじめている気がします!
ー 今後やってみたいことはありますか?
Tさん 副業でも医療系の案件に関わってみたいです。自分の実績や経験も活かせますし、何よりダイレクトに社会や人の役に立つ仕事で、やりがいを感じます。
それから、チームを組みながらクライアントのご支援をすることにも興味があります。今も、妻と一緒にご支援しているクライアントがいるのですが、チームを大きくしてみたいです。自分たちも子育てと仕事で疲弊した経験があるので、クライアントに価値を提供しながらも、チームメンバーが疲弊しない仕組みや組織づくりに興味があります。
ー いくつかの副業サービスを経験されていますが、シューマツワーカーの特徴は何でしょうか?
Tさん 担当者がコミュニケーションをとりやすいのが、シューマツワーカーの特徴かなと思います。案件が決まってからも、担当者に気にかけてもらい、連絡をもらったりしました。
今回の案件ではトラブルなどはなかったですが、もしも副業先となにか困ったことがあれば、担当者経由でヒアリングしてもらうこともできると聞いて、「企業とワーカーの間に入ってくれる」存在の心強さも感じます。
本業で悩んでいるなら、副業でスキルアップしキャリアアップにつなげよう
ー 最後に、これから副業をスタートしてみようという方に向けて、メッセージをいただけますでしょうか?
Tさん 副業をして良かったことは、「会社内での差別化」ができたことです。もしも今、会社の中で他の同僚との差別化ができないと感じていたり、アピールできることがあまりないように感じている方がおられたら、副業はメリットがあると思います。
私は副業を通して経験を積んでスキルが伸び、それが本業でもアピールポイントになりました。
勤めている会社でうまくポジショニングができずに伸び悩んでいる、といった方には、副業を始めてみることをオススメしたいです!
また、「働き方を変えたい」と思いながらもどうすればいいかわからずにいる方にも、副業をオススメしたいです。いったんは「学び」の期間もあるかもしれませんが、長期的には副業から広がっていくものをきっかけに、理想の働き方に近づけると思います。
副業は、見えていなかった「自分の強み」を見つける良い機会になります!
ー ありがとうございました!



