
「失敗したらどうしよう」を乗り越える、副業デビューの心構え
「副業、興味はあるんだよね。でも、もし失敗したら……」
そう思って、なかなか一歩を踏み出せずにいる方、結構多いんじゃないでしょうか。でも実は、その「失敗したらどうしよう」という不安、少し分解して考えてみると、思っていたよりも怖くないものかもしれません。
今回は、副業デビューを前にした心のモヤモヤを、一緒にほぐしていきたいと思います!
目次[非表示]
そもそも「失敗」って、何を指しているんだろう?
まず考えてみたいのが、「副業の失敗」って具体的に何を指しているのか、ということです。
「クライアントに迷惑をかけてしまう」「思ったように稼げない」「時間ばかり取られて疲れてしまう」。人によって思い浮かべる「失敗」はいろいろだと思います。でも、よくよく考えてみると、副業は転職や独立とは違って、「本業を辞めて挑戦する」ものではありません。仮にうまくいかなかったとしても、生活の土台である本業は、そのまま残っています。
例えば、契約したものの、思っていたよりも業務量が多くて負担に感じたとします。それは「失敗」というより、「自分にはこのペースが合わなかった」という気づきです。次にもう一度挑戦するときには、契約前にもっと具体的に業務量を確認しよう、と学びに変えることができます。転職のように「合わなかったら次の会社を一から探す」といった大きなやり直しにはなりません。
つまり、副業でのチャレンジは、思っているよりずっと「やり直しのきく」挑戦なんです。合わなければ、いったん立ち止まればいい。それだけの話だったりします。
「知らないから怖い」は、誰にでもあること
そもそも、初めてのことに不安を感じるのは、ごく自然なことです。新しい職場に転職したとき、初めて一人暮らしを始めたとき、誰しも「うまくやれるかな」と少なからず緊張したのではないでしょうか。副業も同じで、「未知のもの」だからこそ、実際以上に大きなリスクに感じてしまいがちなのです。
実際にやってみると、「思っていたよりも普通だった」と感じる方は少なくありません。契約書を交わし、決められた業務を進め、報酬を受け取る。基本的な流れはシンプルで、一度経験してしまえば、二度目からはぐっとハードルが下がります。「分からないから怖い」のであれば、逆に言えば、少しずつ知っていくことで、不安は自然と小さくなっていくものなのです。
データで見ると、副業と本業は「対立」していない
「副業に時間を取られて、本業がおろそかになったらどうしよう」という不安を持つ方も多いと思います。そのお気持ち、すごく分かります。
でも、興味深いデータがあります。ある調査の分析によると、副業をしている人は、していない人と比べて、本業への満足度が高く、キャリアへの関心も高い傾向にあることが分かっています(*1)。さらに、副業実施者の多くは本業とは関係のない副業をしており、そこで得た経験やスキルを本業にも生かしているケースが多いことも報告されています*。
*1 リクルート「『兼業・副業に関する動向調査 2022』を追加分析 副業実施者は本業の満足度が高く、キャリアへの関心が高い傾向」 https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/2024/0123_13947.html
つまり、副業は本業の「ライバル」ではなく、むしろ本業に良い影響を与えてくれる存在になり得る、ということ。「本業がダメになるかも」という不安は、少なくともデータの上では、そこまで身構える必要のないものなのかもしれません。
「小さく始める」なら、リスクはかなり小さい
もう一つ、安心材料になるデータをご紹介します。労働政策研究・研修機構(JILPT)が2024年7月に発表した調査によると、副業をしている人のうち、1週間あたりの実労働時間が10時間未満という人が約半数(49.0%)を占めています(*2)。多くの人が、生活を大きく変えるほどの負担ではなく、無理のない範囲で副業に取り組んでいるということです。
*2 労働政策研究・研修機構(JILPT)「副業者の就労に関する調査」 https://www.jil.go.jp/institute/research/2024/documents/0245.pdf
「副業=がっつり働いて稼ぐもの」というイメージがあるかもしれませんが、実際には、週に数時間からコツコツ始めている人がほとんど。いきなり大きく踏み出す必要はなく、「まずは小さく試してみる」くらいの気持ちで十分なのです。
同じ調査では、副業が本業に「役立っている」と感じている人が約半数(52.2%)にのぼることも分かっています。小さく始めた副業が、結果として本業にとってもプラスになった、という方が少なくないんですね。
「ちゃんとやらなきゃ」が、一番のブレーキになる
不安の裏側には、「せっかくやるなら、ちゃんと成果を出したい」という真面目な気持ちがあることも多いと思います。その気持ち自体は、とても大切なものです。でも、完璧を目指しすぎると、かえって最初の一歩が重くなってしまうことがあります。
「スキルがまだ足りないから、もう少し勉強してから」「時間に余裕ができたら」。そうやって条件を積み重ねているうちに、気づけば何ヶ月も、何年も経ってしまった、という話はよく聞きます。もちろん準備は大切ですが、実際にやってみないと分からないことのほうが、実は多いものです。
最初から100点を目指す必要はありません。60点、70点のスタートで十分。走りながら整えていく、というくらいの気持ちで臨むほうが、結果的にはうまくいくケースが多いように思います。
やってみた人ほど、前向きになれるというデータも
不安な気持ちのまま踏み出すのは勇気がいりますが、実際に一歩を踏み出した人たちの傾向を見てみると、少し勇気が湧いてくるかもしれません。
先ほどのJILPTの調査では、副業をする理由が「自分が活躍できる場を広げたい」「新しい能力を身につけたい」といった、いわば前向きな成長目的の人ほど、健康状態が「よい」「まあよい」と回答する割合が高いという結果も出ています。もちろん、健康状態と副業の因果関係を単純には言い切れませんが、少なくとも、前向きな気持ちで副業に取り組んでいる人が、心身ともに不調を抱えているわけではない、ということは見えてきます。
「副業をすると疲れて本業に支障が出るのでは」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、実際にはむしろ、新しい挑戦がいきいきと働くきっかけになっているケースも多いようです。やってみる前から結果を決めつけてしまうのは、少しもったいないのかもしれません。
「合わなかったらやめればいい」くらいがちょうどいい
副業を始める前は、つい「絶対に成功させなきゃ」「せっかく始めるからには続けなきゃ」と、肩に力が入ってしまいがちです。でも、その気負いこそが、一歩を踏み出せない一番の原因になっていることも多いんです。
契約期間が決まっている案件であれば、「まずはこの期間だけ試してみよう」というスタンスで臨むこともできます。実際にやってみて、「思っていたのと違うな」と感じたら、そこで無理に続ける必要はありません。それは失敗ではなく、「自分に合う・合わないが分かった」という、立派な収穫です。
完璧な準備が整うのを待っていたら、いつまで経っても一歩は踏み出せません。「案外、やめてもいいんだ」と思えるだけで、最初の一歩は驚くほど軽くなるものです。
一人で抱え込まず、頼れる相手を見つけておく
とはいえ、「じゃあ早速、自分だけで案件を探して契約して……」と、いきなり一人ですべてを進めるのは、やっぱり不安が大きいですよね。契約条件の確認や、始めた後の相談ごとを、気軽に話せる相手がいるだけで、その不安はぐっと軽くなります。「これで合っているのかな」と一人で判断するより、経験のある人に一度聞いてみるほうが、結果的にずっと早く、安心して前に進めるものです。
私たちが運営する「シューマツワーカー」では、副業に挑戦したい方一人ひとりに専任の担当者がついて、案件選びから契約後のフォローまでサポートしています。「これって失敗かな?」と一人で悩む前に、まずは話を聞いてもらう。そんな頼り方も、ぜひ選択肢に入れてみてください。
いきなり完璧でなくても、まずは最初の一歩を
「失敗したらどうしよう」という気持ちは、裏を返せば、それだけ真剣に考えている証拠でもあります。でも、副業は本業を失うような大きな賭けではなく、小さく試して、合わなければ立ち止まればいい、やり直しのきく挑戦です。
不安になったときは、一度「その失敗は、具体的に何を失うことになるんだろう?」と考えてみてください。多くの場合、答えは「少しの時間と、ちょっとの気まずさ」くらいのもの。本業や生活の基盤を揺るがすような、取り返しのつかない失敗ではないはずです。
完璧を目指さなくて大丈夫。まずは肩の力を抜いて、「ちょっと試してみようかな」くらいの軽い気持ちで、最初の一歩を踏み出してみませんか。きっと、踏み出してみた自分を、少し誇らしく思えるはずです。



