
会社員から独立!フリーランスに踏み出す前に確認しておくべき具体的なステップ
「いつかはフリーランスになりたい」
「もっと自由に働きたい」
――そんな気持ちを持ちながら、一歩を踏み出せずにいる方は多いのではないでしょうか。
フリーランスという働き方は、確かに魅力的です。働く時間や場所を自分で選べる自由度、頑張りが収入に直結する手応え、好きな仕事に集中できる充実感。会社員では得にくいものを、フリーランスは与えてくれます。
一方で、「会社を辞めてフリーランスになったはいいけれど、思っていたより大変だった」というリアルな声があるのも事実。いきなり「会社員→フリーランス」と一足飛びに踏み出すのが、必ずしもベストな選択とは限りません。
この記事では、フリーランスへの独立を考えている方に向けて、踏み出す前に確認しておきたいこと、そして「副業を経由する」というアプローチのメリットをお伝えします。
目次[非表示]
フリーランスという働き方の、リアルな実態
まず、フリーランスという働き方の実態をデータで見てみましょう。
ある調査によると、2024年のフリーランス人口は1,303万人、経済規模は20兆3,200億円に達し、10年前と比較して約40%の成長を遂げています(*1)。日本の労働力人口に占める割合も18.8%と、フリーランスはもはや特別な働き方ではなく、多くの人が選ぶ身近な選択肢になっています。
*1 典拠:ランサーズ株式会社「フリーランス実態調査2024年」(2025年3月) https://www.lancers.jp/research_news/2024
また別の調査によると、元会社員でフリーランスとして独立した人のうち、「仕事の進め方の自由度が増えた」と回答した人は79.9%、「私生活の幸福度が増えた」と答えた人は58.6%にのぼっています。フリーランスとして働くことへの満足度は6割超という結果で、独立したことを肯定的にとらえている人が多数派であることがわかります(*2)。
*2 典拠:株式会社マイナビ「フリーランスの意識・就業実態調査2024年版」(2024年10月) https://career-research.mynavi.jp/reserch/20241021_86947/
フリーランスは「リスクが高い」という印象を持たれがちですが、実際に独立した人の多くが充実感を持って働いているというのは、心強いデータですよね。
それでも、知っておきたい「フリーランスの壁」
では、フリーランスはいいことばかりなのかというと、そうとも言えません。前述の調査(*2)では、フリーランスとして独立した人の約半数が、会社員時代と比べて収入が「減った」と回答しています。
さらに、前述の調査(*1)では、フリーランスの年収99万円以下が7割、収入に「満足している」と答えた人はわずか32%という厳しい数字も示されています。
独立後に多くの人がぶつかる現実の壁として、次のようなものが挙げられます。
壁① 案件が安定して取れない
会社員であれば、毎月仕事は向こうからやってくる。でもフリーランスになると、仕事は自分で取りにいかなければなりません。ある調査では、フリーランスが直面する課題として「新規案件の獲得が難しい」「継続的な案件獲得ができない」が上位に挙がっています(*3)。スキルがあっても、案件を獲得するための「営業力」がないと、思うように収入を得られないのがフリーランスの現実です。
*3 典拠:HiPro「副業・フリーランス人材白書2025」 https://hipro-job.jp/pro/and_hipro/column/A000000870/
壁② 収入が読めないことへの精神的プレッシャー
会社員には毎月決まった給与があります。でもフリーランスにはそれがありません。案件が途切れれば収入もゼロになるリスクがあります。この「収入の不確実性」は、数字だけの問題ではなく、精神的な重荷にもなります。フリーランス経験者を対象にした調査では、「正社員に戻りたいと思った理由」として「収入が安定しないから」と答えた人が約5割にのぼったというデータもあります。
また、フリーランスになると、住宅ローンやクレジットカードの審査が通りにくくなるケースがあることも、独立前に知っておきたい現実のひとつです。会社員という属性は、社会的信用という面でも大きな後ろ盾になっていたことを、独立してから気づく人も少なくありません。
壁③ 税務・事務作業が意外と大変
フリーランスになると、確定申告や請求書の管理、経費の処理など、会社員時代は気にしなくてよかった事務作業が発生します。調査では、フリーランスが抱える課題として「確定申告が面倒・難しい」と回答した人が最も多く、ハイクラス層で28.2%、メンバークラス層では33.6%にのぼっています(*3)。
なお、2024年11月には「フリーランス保護新法(フリーランス新法)」が施行され、発注者側の義務やハラスメント対応の整備が求められるようになりました。法整備という面では環境が整いつつありますが、フリーランスとして実際に適切に交渉し自分を守るには、スキルや経験だけでなく、ビジネスの基本的な知識も求められます。こうした点も、副業として少しずつ経験を積みながら学んでおくと安心です。
これらの壁は、乗り越えられないものではありません。でも、準備なしにいきなり飛び込むと、独立後に「こんなはずじゃなかった」と感じるリスクが高まります。
フリーランスへの近道は、「副業」という助走期間
では、どうすれば独立後の「こんなはずじゃなかった」を減らせるのでしょうか。有効な方法のひとつが、フリーランスになる前に副業を経験することです。
副業は、会社員という安全ネットを持ちながら、フリーランスの世界をリアルに体験できる場。いわば「助走期間」として、独立準備を着実に進めることができます。
副業を経由することで得られるメリットは、主に以下の4つです。
メリット① 自分のスキルの「市場価値」がわかる
会社員のうちは、自分のスキルがどれくらいの価値を持つのか、なかなか実感しにくいものです。でも副業として実際に外の会社や案件でスキルを使ってみると、「自分の経験は市場でこう評価されるんだ」という感覚が得られます。
フリーランスとして独立した後に「思ったより仕事が取れない」「単価が低くて生活が苦しい」となる原因のひとつが、この「市場価値の把握不足」です。副業の段階でリアルな市場価値を知っておくことで、独立後のスタートラインが大きく変わります。
メリット② 案件を取る「流れ」を体験できる
仕事の依頼を受ける、クライアントと調整する、成果物を納品して報酬をもらう——フリーランスに必要なこの一連の流れを、副業のうちに体験しておけます。
初めて経験することには必ず試行錯誤があります。コミュニケーションのとり方、スケジュールの組み方、クライアントとのやりとりの作法……これらを本業の安全網がある状態で学べるのが、副業経由の大きなメリットです。
メリット③ 「フリーランスに向いているか」を確かめられる
フリーランスという働き方が、自分のライフスタイルや性格に合っているかどうか。これは、実際にやってみないとわからない部分が多いです。
「自由に働けると思ったけど、孤独感がつらかった」「自分で営業するのが想像以上にしんどかった」——副業で似た環境を体験しておくと、独立後のギャップを減らすことができます。「やってみたら、やっぱり会社員の方が自分には合っているな」という気づきも、副業段階で得られるなら大切な発見です。
メリット④ 副業収入が「独立の軍資金」になる
フリーランスに独立する前には、ある程度の貯蓄があると心強いです。収入がゼロになるリスクに備えるための生活費、フリーランスとして必要なツールや環境の整備費、独立直後の助走期間の生活費……これらを副業収入で積み立てながら、じっくりと独立の準備ができます。
「副業で月○万円を安定して稼げるようになったら独立する」という明確な目標を持つことで、独立のタイミングを見極めやすくなります。
副業経由でフリーランス独立を目指すための、具体的なステップ
では、副業からフリーランス独立を目指すには、どう進めればよいでしょうか。大まかなステップをご紹介します。
ステップ1:副業で「自分が提供できること」を整理する
まず、今の本業で積み上げてきたスキルや経験を棚卸しし、「外の会社に提供できること」を言語化してみましょう。エンジニアなら開発スキル、マーケターなら施策の立案・実行経験、デザイナーならデザイン実績など、本業でやってきたことをベースに考えると整理しやすいです。
ステップ2:信頼できる場所から副業を始める
副業の最初の一歩として、信頼できるマッチングサービスを活用するのがおすすめです。特に初めての副業では、案件探しから契約・交渉・納品まで、わからないことだらけ。サポートしてくれる担当者がいると、安心して取り組めます。
ステップ3:副業で実績と人脈を積み上げる
副業を通じて実績を積み、クライアントとの信頼関係を築いていきましょう。副業先で評価されれば、フリーランス独立後も継続して案件をもらえる可能性があります。また、副業を通じて出会った人からの紹介で次の案件につながることも多く、人脈は独立後の大きな財産になります。
ステップ4:「独立の目安」を自分で決めておく
副業収入が月○万円を超えたら、副業案件を○本安定的に受注できるようになったら、貯蓄が○ヶ月分の生活費を超えたら——など、自分なりの「独立のタイミング」を決めておくと、焦らず着実に準備を進められます。
フリーランスへの「いい一歩」は、副業から
フリーランスという働き方は、うまくいけば会社員では得られない自由と充実感をもたらしてくれます。実際、独立したフリーランスの6割超が働き方に満足しているというデータも、その可能性を裏付けています。
でも、その「うまくいく」確率を高めるために、準備は大切です。いきなり会社を辞めて飛び込むよりも、副業を通じてスキルの市場価値を確かめ、案件獲得の流れを体験し、自分のスタイルを確立してから独立する——この順番が、フリーランスとして長く活躍するための近道です。
フリーランスへの独立を視野に入れている方、まずは副業という形で「外の世界」に踏み出してみませんか。
副業・業務委託のマッチングサービス「シューマツワーカー」では、専任の担当者が一人ひとりのスキルや希望に合った案件を紹介してくれます。フリーランス独立の準備として副業を始めたい方にも、ぜひ気軽にご相談ください。最初の一歩を、一緒に踏み出しましょう。


