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副業の報酬、どうやって請求するの? 請求書の書き方から入金まで

「副業の案件が決まった!でも、報酬ってどうやってもらうんだろう?」
「請求書って、自分で作るものなの?」

初めて副業や業務委託に挑戦するとき、こんな疑問が浮かぶ方は多いのではないでしょうか。会社員として働いていると、給与は毎月自動的に振り込まれるので、「自分から請求する」という経験はあまりないですよね。

総務省の「令和4年就業構造基本調査」によると、副業がある人は305万人で、5年前より60万人増えています。副業はもう特別な働き方ではありません(*1)。同じように「最初の請求」で戸惑った人も、たくさんいるはずです。 

*1 総務省統計局「令和4年就業構造基本調査 結果の要約」
https://www.stat.go.jp/data/shugyou/2022/pdf/kyouyaku.pdf

この記事では、請求書の書き方から入金後の確認までを、順番にやさしく解説します。読み終わるころには、「これなら自分でもできそう!」と思ってもらえるはずです。

※本記事は専門家によるものではありません。あくまで入門編の参考としてご覧いただき、正確な詳細や最新の情報を確認しながら進めるか、迷う場合には直接担当者にご相談してくださいね!


目次[非表示]

  1. ・まず確認!あなたの副業は「請求書が必要なタイプ」?
  2. ・請求から入金までの流れ【5ステップ】
    1. ・ステップ① 契約時に「お金の条件」を確認する
    2. ・ステップ② 業務を完了・納品する
    3. ・ステップ③ 請求書を作成して送る
    4. ・ステップ④ 取引先が確認・支払い処理を行う
    5. ・ステップ⑤ 入金を確認する
  3. ・請求書に書く項目はこれ!
    1. ・インボイス制度は気にしたほうがいい?
    2. ・報酬から「源泉徴収」が引かれることも
  4. ・請求書はどうやって作って、どう送る?
  5. ・請求書はいつ送る?支払いはいつ?
  6. ・入金されたあとにやること
  7. ・もし入金が遅れたら?
  8. ・初めての副業は「サポートのあるサービス」で安心スタート
  9. ・まとめ

まず確認!あなたの副業は「請求書が必要なタイプ」?

ひとくちに副業といっても、報酬の受け取り方は大きく2つに分かれます。

  • 雇用型(アルバイトやダブルワークなど):会社に雇われて働くかたちです。報酬は「給与」として支払われるので、基本的に請求書は不要です

  • 業務委託型(フリーランスとして仕事を受けるかたち):成果や稼働に対して報酬が支払われます。こちらは自分で請求書を発行するのが一般的です

エンジニア、デザイナー、マーケターなど、IT系の副業の多くは業務委託型です。どちらなのかは、契約書や発注書に「業務委託契約」と書かれているかで確認できます。わからないときは、遠慮せずに依頼元へ聞いてみましょう。

なお、副業サービスによっては、請求や支払いの手続きにサービス独自のルールがある場合があります。その場合は、まずサービスの案内を確認してくださいね。


請求から入金までの流れ【5ステップ】

全体像をつかんでおくと、迷いにくくなります。


ステップ① 契約時に「お金の条件」を確認する

いちばん大切なのは、仕事を始める前です。報酬の額、締め日、支払期日、消費税や原生徴収勢の扱い、振込手数料をどちらが負担するか、といった条件を確認しておきましょう。

実は、フリーランスなど個人に業務を委託する企業には、取引条件を書面かメール・SNSのメッセージなどで明示する義務があります。口頭だけの約束は認められていません(*2)。報酬の額や支払期日も、その条件に含まれます。発注内容は必ず文字で残るようにしておくと、あとで安心です。 

*2 公正取引委員会「フリーランス法特設サイト」
https://www.jftc.go.jp/freelancelaw_2025/


ステップ② 業務を完了・納品する

契約どおりに納品や業務報告を行います。「納品しました」と連絡した日付も、メールやチャットに残しておくとよいでしょう。


ステップ③ 請求書を作成して送る

締め日が来たら、請求書を作って送ります。書き方は次の章で詳しく紹介します。


ステップ④ 取引先が確認・支払い処理を行う

取引先で請求内容を確認し、支払いの手続きが進みます。内容に不明点があれば連絡が入ることもあるので、メールやチャットはこまめにチェックしておきましょう。


ステップ⑤ 入金を確認する

支払期日に、指定した口座へ入金されます。金額が請求書どおりかを確認しましょう。


請求書に書く項目はこれ!

請求書に決まった書式はありません。ただし、次の項目を入れておくと、取引先もスムーズに処理できます。

  • 請求書のタイトル、請求日、請求書番号

  • 宛名(取引先の正式名称)

  • 自分の氏名(または屋号)、連絡先

  • 件名(例:「2026年10月分 Webサイト改修業務」)

  • 明細(作業内容、数量、単価)

  • 小計、消費税、合計金額

  • 支払期日

  • 振込先(銀行名、支店名、口座種別、口座番号、名義)

チェックのポイントは2つです。ひとつは、金額の根拠(時間×単価など)が一目でわかること。もうひとつは、支払期日と振込先に間違いがないことです。とくに口座番号の入力ミスは入金が遅れる原因になるので、送る前にもう一度見直しましょう。宛名の会社名や担当者名の表記ゆれも、あわせて確認しておくと安心です。


インボイス制度は気にしたほうがいい?

「インボイス(適格請求書)」は、消費税の仕組みに関わる請求書の形式です。登録した事業者が発行する請求書には、登録番号や適用税率、税率ごとの消費税額などを記載します。個人の場合、登録番号は「T+13桁の数字」です(*3)。 

*3 国税庁「適格請求書等保存方式(インボイス制度)の手引き」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/zeimokubetsu/shohi/keigenzeiritsu/pdf/0022009-090.pdf

登録するかどうかは、事業者が自分で申請して決めるものです。取引先から「登録番号を教えてほしい」と頼まれることもありますが、慌てなくて大丈夫。登録すると消費税の申告・納付が必要になる場合があるため、取引先とよく相談し、必要なら税務署や税理士に確認しながら判断しましょう。

なお、制度の経過措置や特例は見直しが続いているので、最新情報は国税庁のサイトでチェックしてくださいね。


報酬から「源泉徴収」が引かれることも

請求額より入金が少なくて、「あれ?」と思うことがあるかもしれません。原稿料や講演料などを個人へ支払う場合、取引先は所得税などを源泉徴収する決まりがあります。税率は、支払金額が100万円以下なら10.21%です(*4)。先に差し引いて国に納める仕組み、と考えるとイメージしやすいですよ。 

請求書で報酬と消費税が明確に区分されていれば、消費税を除いた金額だけを源泉徴収の対象にできます。これは、請求書の書き方で手取りが変わる大切なポイントです。ただし、対象になる業務は決まっていて、すべての業務委託報酬から引かれるわけではありません。迷ったら、取引先に確認しましょう。

引かれた分は、あとの確定申告で精算されます。「取られた」わけではなく、前払いした税金と考えれば安心です。

*4 国税庁「No.2795 原稿料や講演料等を支払ったとき」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/gensen/2795.htm


請求書はどうやって作って、どう送る?

作り方は、むずかしくありません。無料の請求書テンプレートをExcelやスプレッドシートで使うか、請求書作成サービスやクラウド会計ソフトを使えば、項目に入力するだけで整った書類になります。毎月発行するなら、いちど雛形を作っておくと楽ですよ。

送るときは、PDFにしてメールやチャットに添付するのが一般的です。取引先から「このフォーマットで」「専用のシステムから提出して」と指定があれば、それに合わせましょう。メールの本文は、短くても大丈夫です。

「お世話になっております。○月分の請求書をお送りします。ご確認のほど、よろしくお願いいたします」

このくらいで十分に伝わります。送った請求書は、自分用にも必ず保存しておいてくださいね。


請求書はいつ送る?支払いはいつ?

請求のタイミングは、取引先との取り決め次第です。よくあるのは「月末締め・翌月末払い」のパターン。たとえば10月31日に締めて請求書を送り、11月30日に入金されるイメージです。

ちなみに、フリーランス法では、給付を受領した日から60日以内に報酬の支払期日を設定し、支払わなければならないとされています(*5)。個人として仕事を受ける方にとって、安心材料になりますね。

*5 中小企業庁・公正取引委員会「フリーランス・事業者間取引適正化等法 説明資料」
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/torihiki/download/freelance/law_02.pdf

請求書は、締め日から数日以内に送るのがおすすめです。取引先の経理にも締め切りがあり、提出が遅れると、入金が翌月以降にずれ込むことがあります。


入金されたあとにやること

入金を確認したら、そこで終わりではありません。次の3つを習慣にしておきましょう。

① 記録を残す
いつ、どの案件で、いくら入金されたかを、スプレッドシートなどにメモしておきます。請求書や契約書、やり取りのメールもまとめて保存しておくと、確定申告のときに助かります。

② 経費を整理する
副業のために使ったパソコンの周辺機器、ソフトの利用料、通信費などは、経費にできる場合があります。レシートや領収書を取っておきましょう。

③ 確定申告が必要かチェックする
給与を1か所から受けている会社員は、給与・退職金以外の所得の合計が20万円を超えると、確定申告が必要になります。ここでいう「所得」は、収入から経費を引いた金額のことです。20万円以下なら、所得税の確定申告は原則不要です(*6)。
 

*6 国税庁「No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1900.htm

ただし、これは所得税の話です。住民税の扱いは自治体が管轄しているため、お住まいの自治体の案内も確認しておくと安心です。


もし入金が遅れたら?

予定日を過ぎても入金されないときは、まず落ち着いて、請求書や契約書の支払期日を確認しましょう。うっかり漏れや、社内の承認が遅れているだけ、ということも珍しくありません。

「お世話になっております。○月○日付でお送りした請求書の件ですが、入金の状況をご確認いただけますでしょうか」といった丁寧な連絡を入れれば、多くの場合は解決します。それでも進まないときは、公的な相談窓口や専門家に相談する方法もあります。ひとりで抱え込まないでくださいね。


初めての副業は「サポートのあるサービス」で安心スタート

ここまで読んで、「やることが多そう…」と感じた方もいるかもしれません。でも、一度流れをつかめば、2回目からは驚くほどスムーズです。

とはいえ、初めての副業では、契約や請求の不安をひとりで抱えがちです。そんなときは、サポートのあるサービスを選ぶのもひとつの方法です。

私たちが運営する副業・業務委託の人材マッチングサービス「シューマツワーカー」では、個人の方にも専任の担当者がつきます。お仕事探しはもちろん、はじめての副業で出てくるさまざまな疑問にも、個別に相談しながら進められます。

「請求書、これで合ってるかな?」という小さな不安も、気軽に聞ける環境で、安心して副業をスタートしてみませんか?


まとめ

  • 副業が「業務委託型」なら、報酬は自分で請求書を発行して受け取る

  • 契約時に、報酬額、締め日、支払期日などの条件を文字で確認する

  • 請求書には、宛名、明細、金額、支払期日、振込先などを漏れなく書く

  • 源泉徴収やインボイスなど、お金の仕組みはわからないまま進めず、取引先や専門家に確認する

  • 入金後は記録を残し、確定申告の要否もチェックする

最初は少しドキドキするかもしれませんが、ひとつずつ進めれば大丈夫です。

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