「自分の幅を広げたかった」大手企業に勤務しながら、本業と全くちがう仕事に挑戦!|“副業”経験者インタビューVol.5

副業に挑戦する方は年々増え、副業を受け入れる企業も増加中です。とはいえ、いざ自分が挑戦しようと思うと、時間のこと、本業のこと、家庭のこと… 新たな挑戦に、不安を感じる方も多いはず。
本業もありながら「副業」に挑戦し、みごとに成果をあげているのはどんな方たちなのでしょうか?
このシリーズでは、シューマツワーカーを使って副業を始めた「副業ワーカーさん」に話を伺い、そのリアルな実態をさぐっていきます!
なにがきっかけで副業をスタートしたのか、どうやって不安を解消したのか、ここだから話せる失敗談などなど・・・お話いただきました! (肩書や所属先・案件の情報は、インタビュー実施時のものです)
大手システム会社に新卒で入社して約10年
ー これまでのキャリアや、本業でのお仕事について教えていただけますでしょうか?
Yさん 新卒で大手システム会社に入り、ITシステム開発をやってきました。最近はAIの技術進歩がすごいですので、Claude CodeやGitHub Co-PilotなどさまざまなAIエージェントを活用しながら、システム開発を進めています。同じ企業に勤めて12年目になります。
ー 学生時代からITがご専門だったのでしょうか?
Yさん 実はそうではありません。大学院生のときには機械工学を専攻し、ハードウェアのものづくりを専門に研究していました。機械工学におけるシミュレーションや設計などを通して、今後はITをやってみたいと思い、IT系の企業に就職を希望したんです。
もちろん学生時代の友人や同期は、自動車会社や重工業系に就職する人が多かったです。
僕がIT系に進もうと思ったのは、機械系メーカーなども検討しましたが、ハードウェアのものづくりはとにかく「時間がかかる」んです。開発における安全試験を10年のスパンで行うなど、そういったスパンでのものづくりになります。
一方、同じ「ものづくり」ではありますが、ITシステム開発は長くても3~4年でできていきます。限られた社会人人生で関われるプロダクトの数がもっと多い方を選びたいと思い、IT系に進みました。
「新たな経験の幅がほしい」と、“副業”が視野に
ー 入社後12年となりますと、役割は変わってきますか?
Yさん マネジメントに関わる業務が増えてきました。最初はコーディングや基礎部分を担当していましたが、最近はチームリーダーの役割を担うことが増えました。
ー AIが入って開発現場は変わりましたか?
Yさん 実装部分が大きく変わりました! 私がコーディングを実際にやっていくということはそこまで多くはなかったんですが、AIが入ったことによりますますコーディングの必要は減りました。むしろ、極端な言い方をすれば「一人でも開発が進歩」状態なんです。
マネジメントの立場では、現場でのAI活用をどんどん進めて生産性を上げていきたいと考えていますが、AIの台頭によって「仕事がなくなる」というよりは、「クオリティをアップさせる」という方向で使っています。
ー 副業をやってみようと思われたきっかけは何でしたか?
Yさん 入社して8~9年目になり、転職経験もなく一社でしか働いたことがありませんでした。他の会社ではどのように仕事を進めるのだろうか、他の組織で働くのはどのような感じだろうかと、漠然と興味を持ったことがきっかけでした。
本業には本業の良さを感じていたので、転職したい、というわけではなくて、「転職体験」のような副業の位置付けは魅力的に思いました。
そんな中、シューマツワーカーを知って、案件数も多くて、「週末に副業をする」というコンセプトもぴったりだと思い、登録しました。
本業と全くちがう仕事をやってみたい! 副業は、未経験の職種へエントリー
ー 今の案件が初めての副業ということですね。募集案件を見てエントリーされる際、どのような点に惹かれたのでしょうか?
Yさん IT系やシステム開発系の案件も多いですが、私としては、副業では本業とちがう業務をやってみたいと考えていたんです。
そこで見つけたのが、「大手企業の新規事業チームでの、知的財産権の調査」という案件。
大学時代に研究活動が楽しかったことも思い出し、やってみたいと思いました。修士号を持っていたこともプラスに働き、この案件での契約がスタートすることになりました。
同じ副業先で3年続いています。
もう一社、韓国の本人認証システムの日本への導入に関して、法律の調査をすると言う案件もやったことがあります。こちらは企業様のご都合で、プロジェクトが中断して、解約することになりました。
ー 本業と違うことにチャレンジするのはなぜですか?
Yさん これまで本業では「同じ仕事」をずっとやってきたので、良い意味でも悪い意味でも慣れてしまい、停滞感を抱くようになっていました。自分の成長のためにも、これまでなかった業務に触れて、自分の幅を広げたいと思ったんです。
ー これまでとちがう職種・業務で、戸惑いなどはなかったですか?
Yさん 最初は、ありました。やり方がわからないなか手探りでやっていくことになりましたから。ですが、副業先の担当者の方が丁寧に教えてくださったり、具体的な指示を出してくださったりして、助けられました。
副業先は大手企業の新規事業チーム。その仕事内容とは?
ー 具体的に副業でやっているお仕事の内容を教えてください!
Yさん 大手企業の新規事業チームにて、出てきた成果を知的財産として特許を取れる可能性があるかを調査していく仕事です。
特許をとれるかどうかというのは、「既に特許申請されていない」ことが必要な条件になります。私がやっているのは、既存の特許の内容を精査して、調査するという仕事です。
副業先の企業は非常に安定した業績のある企業なのですが、新たなプロダクトやサービスとしては、主事業との関連性やシナジーよりも、企業としての理念に添うようなものを追求しておられます。そこで、心理学やAIなどの分野で大学との共同研究も行っており、それをプロダクト開発に活かしていくことも積極的に行われているんです。そこから、知財の調査が必要となっていくんです。
知財としてはハードウェアの特許を調べることが多いです。例えば心理学の研究成果を背景としたデバイスの開発などを行い、ハードウェアの特徴を特許申請できるか調査するなどです。
ー 特許を調べるというのは、具体的にはどのようなことをするのですか?
Yさん 知財を調べていく上では、まずは、特許庁が出している特許情報プラットフォーム「J-PlatPat」で関連ワードを検索し、該当する特許がないか調べていきます。だいたい、何かしら近しいものはあるものなので、それを精査していき、新たに申請しようとしている特許に新規性があるのかどうかを分析します。
また、Google Scholarで論文も調査します。論文として公開されている場合、その技術については既に世の中に既知のものとしてあつかわれてしまい、特許がとれません。
特許も論文もとなると、調べる範囲が広いため、かなり時間はかかります。
一つのプロダクトや技術について調べるのに、副業の私が、月50~60時間稼働して、3~4ヶ月程度はかかります。企業が社内の正社員のリソースでこれをまかなおうとすると、実際のプロダクト開発に影響が出てしまいます。
副業を始めるにあたって|副業の稼働時間、本業での申請について
ー 副業先での具体的な働き方や、稼働している時間帯などについても教えていただけますか?
Yさん 企業様とは2週間に一度オンラインミーティングを実施して、業務の方向性のすり合わせや、疑問点の解消など行っています。その他のやりとりは、副業先が大手企業なのもあり、基本的にメールでのやりとりをしています。
稼働時間としては、土日に稼働することが多いです。就業時間後にやることもあります。月50~60時間は稼働していますが、企業側も副業だとわかっているので、繁忙期などは柔軟に対応していただけています。
ー 本業も副業もリモートワークですか?
Yさん はい、どちらもリモートワークです。
ー 副業を始めるにあたって、本業への申請は必要でしたか?
Yさん 簡単な申請は必要でした。業務時間外なのでほとんど制限はありませんでした。
結果として本業にも良い影響があるので、副業は良いなと思っています!
副業先で「ものづくり」の楽しさを思い出し、社内ベンチャーに挑戦
ー 副業を始めてから、変わったことはありますか?
Yさん たくさんあります! 第一に、知財に関する理解が深まりました。これまで知財の重要性をそれほど意識したことがなかったのですが、本業においても知財への意識が上がったことが生きています。
例えば、AIを活用した開発では、AIに対する実装の指示(プロンプト)というのは非常に専門性が問われる重要なものです。これまでの知見が蓄積したノウハウの結晶でもあります。そう考えると、実はプロンプトも重要な知財なんですよね。そのため、プロンプトの著作権を守るための、協力会社や顧客との取り決めを見直したりもしました。
これは、副業で知財の重要性に触れてきたからこそできた、本業での成果になりました。
ー 副業をしていることで、新たな専門性を得たような感じですね。
Yさん また、企業とアカデミックの共同研究に携わらせていただいたことで、研究への興味が高まりました。もちろん、大学で修士課程まで機械工学をやっていましたので、もともと興味はあったのですが、今の大学の研究で、実業界に活かしきれていない成果がたくさんあることがわかりました。
それを知ったことがきっかけで、先日、本業で「社内ベンチャー」に応募しました!
大学の埋もれかけている研究成果を、新規サービスやプロダクトとして開発していく取り組みを始められることになりました。現在、大学関係者へのヒアリングを進めているところです! 研究は、「誰もまだ見たことのない景色を見る」というおもしろさがあります!
転職とはちがう、副業の良さ。新たな挑戦によって広がる経験
ー 副業での活動は、本業にも生かされるような経験になっているんですね。
Yさん はい! 実際に、副業先で新たにさまざまな方と出会い、仕事をしたことは、私には大きな刺激になっています。特に副業先が新規事業チームなので、「主事業以外に新たな事業を成功させよう」という意気込みや姿勢から影響を受けました。
副業をしていなかったら、社内ベンチャーへの応募などもやっていなかったと思いますね。本業は受託開発がメインなので、自ら事業を立ち上げるという姿を間近で見られたことは、本当に大きな刺激を受けました。
今回の副業を通して「ものづくりの楽しさ」に立ち帰れたような気がしています。今後は、本業でも少しずつ自分たちが起点となる「ものづくり」に携わる機会を増やしていきたいと考えています。
ー 副業をしてよかったことや、転職とのちがいはどのように感じておられますか?
Yさん 副業をしてもっともよかったことは、他社での経験が積める、ということだと思います。私が一社しか経験していなかったので、いろいろな会社の仕事を経験することで「世の中にはこういう仕事もあるんだ」という新たな気づきを得られたことがいちばん大きなことでした。
転職と副業とのちがいは、これまでと全くちがう新たな職種にも挑戦できることかもしれません。年齢的にも、今転職するとなると「即戦力であること」が求められるでしょうし、そうすると、今本業でやっていることの延長線上で仕事を探すしかありません。
一方で副業ならば、私のように、本業とは全くちがう仕事に挑戦することもできます。
3年間継続のコツは、企業の期待に応えること!
ー Yさんは3年間も同じ副業先で稼働されています。副業が長続きするコツはありますか?
Yさん 企業様の期待を外すことなく打ち返すこと、だと思います。企業様からよく言われるのは「どんな依頼でもやってくれるよね!」「それはできません、って言わないで挑戦してくれるよね!」ということです。
正直なところ、未経験者には難しい依頼もありましたが、どのように進めればいいのか、何を期待されているのかをしっかりとコミュニケーションをとり、キャッチボールしながらきちんと収める、ということができてきたと思います。
「ちゃんと打ち返せているか?」は、正直わからないときもあります。でも、「このボールでいいですか?」というのは確認しながら進めることができます。企業様とやりとりをしながら業務をやっていくことで、最終的にしっかりとすり合わせながら、ずれを修正して完了させることができます。
副業は「一回やってみる」という気持ちで始めるのがオススメ!
ー シューマツワーカーでの副業経験はどうでしたか?
Yさん シューマツワーカーは、まず、案件数が多いです。幅広くさまざまな案件があるので、自分がやってみたいものに挑戦するチャンスが広がりました。
また、シューマツワーカーはサポート面が充実しています。企業との面談や、稼働時間の管理などまでサポートいただけるので、安心して稼働できます。
ー これから副業をスタートしようと思っている方に向けて、メッセージをお願いします!
Yさん シューマツワーカーにはいろいろな副業案件があって、自分の経験に幅を出すチャンスだと思います。迷っている方には「一回やってみる」というのをオススメしたいです!
フットワーク軽くさまざまな活動をしてみると、自分がぴたりとハマるものに出会えるのではないかと思います。人生を豊かにするきっかけの一つとして、副業に挑戦してみてください!
ー ありがとうございました!



